アメリカではりすを見かけることは珍しくないが、わが家にもよくりすは訪れる。りすもあらいぐまと同様に、餌付けするとだんだんエスカレートして家に入り込んだりペットを襲うことがあるので、あまり餌をあげてはいけない。
でも冬支度のために毎日一所懸命働いているりすを見かけると、つい情けをかけたくなる。またわが家の花里子もりすの訪問を楽しみにしており、りすが来るとデッキに出てその働きぶりを間近で観察するのが好きなため、りすがいないことを確認して殻付きのピーナツを庭に投げてやる。暫くするとどこからともなくりすが現れ、枯葉などの下に散らばっているピーナツを正確に見つける。りすの嗅覚は犬なみなのだろうか。
ピーナツを両手で大事そうに持って殻を破って中身を食べている仕草はとても愛らしい。おなかがふくれるとピーナツを持って走ってゆき、木の根などの近くの土に穴を掘って蓄えている。真冬の餌がなくなった時にはそれを掘り返して食べるためだ。
これらの鹿はしばらくわが家のバックヤードで山桜の葉などを食べていたが、そのうち隣との境界を通ってフロントヤードの方に周り、道路を横切って向かいの林に入っていった。道路を横切る時、ちょうど坂を下りてきた自動車が急ブレーキをかけたけれど、鹿たちはあまり驚いた様子もなかった。
その日以来、私はマーサーアイランドでは鹿を見ていない。
マーサーアイランドに30年住んでいてこれまで一度も鹿を見たことがなかった。だからこの島には鹿がいないと思っていた。ベルビューの友人たちは鹿は愛らしいけれどバラの花などを食べてしまうので、ネットをはったりして対策が大変、とこぼしていた。
今年の春頃、1頭の鹿がわが家の裏庭に来た。洋子さんと花里子と揃ってデッキから鹿を眺めたが、鹿は驚く様子もなく私たちを見てから立ち去った。その後もびわの葉、ひるがおの花、イチジクの実などが動物にかじられた跡があり、洋子さんとは鹿の仕業に違いないと話していた。夏のある朝、わが家に鹿が3頭も一緒に訪ねてきた。音を立てないようにして撮ったのが添付の写真。1頭はやや大きく多分母親だろう。他の2頭はその子供たちではないだろうか。
わが家には一般的な野鳥のほかにアライグマ、鹿、リス、ハミングバードなどが訪れる。また以前わが家の前の道路でオポサムというネコくらいの大きさのねずみのような顔をした動物が自動車にはねられていたことがある。オポサムは有袋動物だそうだ。
わが家のあるマーサーアイランドには、天敵のイーグルが少ないことからアライグマがたくさん生息しており、ずうずうしい性格のため勝手に家の中に入り込んで食料棚を荒らすことがたまに新聞記事になったりする。アライグマはマーサーアイランド市のシンボルでもある。
初めてアライグマを見た時は可愛い顔と愛嬌のある動作に引かれ、親子4匹お揃いで庭に来たりするとついパンやクラッカーなどをあげていたが、隣人からくせになるので餌をあげないほうが良いと忠告された。アライグマはその名の通り食べ物を水につけて洗うようにして食べる。また生卵をあげると、上手に両手で抱えて小さな穴を開け、中身を吸って飲む。
アライグマは私にはクマというよりタヌキのように思える。アライグマは夜行性なので昼間はあまり姿を見ないが、満月の夜など屋根の上で運動会をやったりして可愛いけれど正直言って少し迷惑だ。
昨夜はかなり雨と風が激しかった。そのため黄葉していたたくさんのメープルの葉が落葉した。わが家のソラリアムになっているダイニングルームの天井は落葉が重なり合って薄暗くなっていた。
わが家の周りに多いカナディアンメープルはもみじのように紅葉せず、黄葉する。写真のような景色を眺めていると、無粋な私でも少しは風流な気分になるとともに、今更の如く時の流れの早さと今年も残り少なくなったことを実感する。
しかしこの黄葉がすべて落葉することを思うとのんびりした気分にばかりひたっていることは出来ない。雨に濡れたおびただしい量の落葉を集めてヤードウェストの収集箱に入れることはかなりの重労働だ。
落葉を片付けている時はいつもこんな葉っぱを国旗にしているカナダ人の気が知れない、と思い、また子供の手のひらのような小さな日本のもみじ葉をいとおしく思う。
インターネットを見ていたら、東京にアシックスのランニングラボ http://www.asics.co.jp:80/lab/tokyo があることを知った。21,000円で足型・下肢アライメント・体組織測定、脚筋力測定、ランニングフォーム測定、全身持久力測定などかなり詳細なランニング能力診断を行うようだ。
トライアスロンに狂っている娘にシアトルにもこのような施設はないか相談したら聞いたことがないという。それならばこの次日本を訪ねる時は是非訪問したい。
このところ約7.5Km走るタイムがこれまでより1分以上短い。特に体調が良いということはなく、相変わらず腰や大腿部には自信がないが、何故か速く走れる。腕の振りを意識して少し大きくしているのが良いのかもしれない。
2007年は膝痛だったが2008年1月は腰痛に悩まされた。年のせいかここ4、5年、ゴルフをしたり庭仕事などをすると腰痛に悩まされることが多くなっている。今年の1月、ランニング中に太腿部に筋肉がはったような違和感を覚え、3月のMercer Island 10Km Runを控えていることもあってホームドクターを訪れた。ドクターによれば脊椎の一部の神経が炎症を起しているとの診断で、ステロイド系の痛み止めを処方してもらった。
約1ヵ月後、違和感がなくなったのでドクターの紹介による理学療法士より脊椎周辺の筋肉を強化するエキササイズを始めた。ストレッチを中心とした約10種類のエキササイズを教わり、毎日エキササイズを自宅で励行した。
3月の10Km Runの数週間前からランニングを再開し、約1週間前にはフルコースを走ってみたが問題はなかった。昨年のような膝の痛みもない。今年の10Km Runのコースは昨年とは異なりアップダウンが多くきつい。レースの結果は57分35秒で目標より約2分遅かった。しかし651人中272位なのでコースのきびしさを考えれば満足出来るタイムだ。
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