3月
3日,
2008年
東大寺お水取り:その2 青衣女人
参考URL
http://www.kcn.ne.jp/~narayama/omizutori/top.html
青衣の女人:(しょうえのにょにん)
お水取の儀式はいろいろあるのですが、私はこの話が気に入っています。
いろいろな儀式のなかで過去帳の読み上げがあり、二月堂に関わった人々の名前が延々と読み上げられます。
聖武天皇に始り、順次名前が読み上げられるのですが青衣の女人の話は、この過去帳の時です。
固有名詞ではなく、この様な名前で読み上げられるのは、以下ような理由によります。
昔、過去帳読み上げ時に、堂内に青い衣を着た亡霊が立ち現れ、「我が名、何故読み給わずや」と、読み上げ役に迫ったといいます。
その僧侶は、驚き、とっさに「しょうえのにょにん」と叫んだようです。
亡霊は、その声に満足したのか消え去ったという話です。
女人の素性は諸説紛々ですが、その読み役の僧侶
に思いを寄せながら亡くなった女性との説が有名です。
※この話は司馬遼太郎さんの「街道を行く」の奈良東大寺に記載されています。
奈良国立博物館で過去帳の現物を見ましたが、青衣(の)女人と記載してありました。
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