二代井上良斎の「鷺と竹型花瓶」である。時代は1875年から1885年くらいの間に作られたものだと考えられる。実は宮永東山の似たような作品を京都の骨董店で見たことがある。それを見たときに、ビング&グレンダールのピエトロ・クローンが制作した鷺のシリーズが頭が浮かんだ。おそらく、ピエトロ・クローンはこれらの日本の作品を見て鷺のサービスの発想を得たのではないかと。
そして、鷺のサービスは1888年にコペンハーゲンで行われた産業博覧会に出展するために、1886年から1888年の間に制作されたので、それ以前に作られた日本の鷺の作品を探していたのである。この時代は、眞葛香山や井上良斎が制作した高浮彫が海外へ輸出された全盛期だったので、何かあるのではないかと思っていたのだが、とうとう見つかった。いずれも里帰り品らしい。まあ、もう少し、いろいろと判ればよいのだが..
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