一昨日、「鎌倉彫と眞葛焼」を見てきたが、ひとつ気になることがあった。表示が間違っているのである。どうやら、ここの学芸員は釉下彩の緑色と緑釉の区別ができていないと思われる。まあ、陶芸専門の博物館ではないから、仕方がないとは思うが、まったく異なる技術である。釉下彩の緑色とは、釉薬をかける前に、緑色の絵の具を素地に塗って透明釉をかけている作品である。緑釉は釉薬そのものが緑色に発色している作品である。今回、パンフレットに載っている11と21番の2つじっくりと見たが、いずれも緑釉ではなく釉下彩の緑色であった。実は、田辺さんの本も緑色が背景に使われている作品は緑釉と表示されている。実物を見ていないので、写真だけではよく判らないが、おそらく釉下彩の緑色の作品も緑釉と表示されていると思われる。この本はだいぶ前に出版されたものであるので仕方がないと思うが、もうそろそろ区別してもらいたいものだ。やはり、来年、眞葛についても論文を投稿しようかな..
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投稿日 2011-12-25 11:31
ワオ!と言っているユーザー
投稿日 2011-12-26 09:16
ワオ!と言っているユーザー