忘年会のシーズンとなりました。
ところでこの「忘年会」の字を見るたびにある種の疑問が湧き上がってきました。
なぜ過ぎ行く年を忘れるための会合なのか?
忘れる必要があるのか?
おそらくその「忘」には我が身に起こったネガティヴなことが想定されているのでしょう。
だからそれをネガティブな感情とともに忘れ去り、水に流してしまおうとのベクトルが働いているのではないでしょうか?
実は人生に起こる全ての事はネガティブもポジティブないのです。
そこにあるのはネガティブであると解釈する自分がいるだけで、出来事自体は是非のない中立のものです。
そうであるならばたとえどんなにネガティブと思える事であったとしても忘れる必要はないどころか忘れてはならない貴重な経験となり得るものです。
心ない人の言葉や冷たい仕打ち、仕事上のトラブルや家族との不和、事故や災害などの不慮のトラブル、、、
これらトラウマとなるような悲劇であっても私たちを成長させる起爆剤へと変換させることも出来ます。
自分自身の過去振り返ってみて自分が成長したと思える瞬間は、
うまくいったことよりも辛い思いをしたなかから生まれ出たものではなかったでしょうか。
忘れなくてはならない辛い思い出なんてものは一切なく、そこにあるのは今までの己を築きあげた貴重な経験です。
そこで私はこの時期の会合を忘年会ではなく謝恩会と呼ることにしています。
そんな謝恩会の第1回目はFactoriaの東京レストランにて。
長年、親しくしている友人と語り合いました。
この夜は息子と妻とのチャンネル争奪戦に勝利してリモコンを手中に収めた。
我が家には1台しかTVはなく、日本語放送を皆の居並ぶところで見るのには一苦労する。
クローズアップ・プラスとか言う番組で最近話題となっている長時間労働を取り上げていた。
中小企業であるその建設業の会社には残業がないという。
さらに必ず有給休暇を取得するよう社長からの執拗な催促があるという変わった会社。
残業が当たり前で、しかも3kと見なされる建設業界ゆえに当初は従業員確保に苦労したと社長。
ところが今では若者の志願は増え続け、入社競争率はなんと100倍❗️
残業を無くすためにはそれを強いられる仕事の受注を受け付けてはならない。
番組取材中に翌日の仕事を依頼してきた電話相手にスケジュール変更は出来ないとして断っていた。
そのためには受注先を数社のお得意さんから数多くの顧客に広げ、
小さな受注規模で数をこなしていく戦略へと変更したのだという。
それなら顧客のわがままを受け入れる必要なく
当社の業務時間内に計画的に仕事を割り振りできる。
「お客様は神様です」という神話を崩壊させ
売上・利益優先主義から日本はメタノイア(悔い改め・方向転換)する時期に来ている。
Federal way にある「コハル」レストラン
ランチスペシャル、これにミニうどんが付いて$9.95は破格。
「thank you! 今年一年間もありがとう。
良いクリスマスを過ごして下さいよ」
10年以上のお得意さんからそのお店を出るときに握手を求められた。
彼はその地域で業界では最も成功しているビジネスのオーナー。
今回もビジネスだけに関わらず家族の動向や年末休暇の予定などを話し合った。
すでに友人である。
「日本社会だったら、こうは行かないよ」
ベンダーを低く扱うその日本社会にある傾向性を簡潔に紹介する。
すると、「へェ〜 変なの〜、俺たちはどのベンダーにも自分たちの客にもこうして同様に接しているけれど」と驚きの表情。
私よりも10ほど年上なのに米国の単一社会しかご存知なさそうだった。
お金を払う客が神様で、お金をもらう側はヘイコラする奴隷でなきゃいけない、
そんな不文律が日本社会にはかまり通ってますよね。
するっていうとサンタクロースはこの時期日本流に考えたら最も偉そうにしていられるはずなのに、いつもニコニコで幸せなのはどうしてなのでしょう?
ホテルのダイニングエリアは宿泊練に囲まれた内側にある。
一度くらいここを利用すれば良かった。
サンフランシスコにやって来た。
今年最後のフライトによる遠出。
クリスマスまでまだ2週間あるためか、
空港もホテルもそれほど混雑は感じない。
道路もしかり。
空港からサンホセ方面へは
高速101号線と280号線の選択が出来る。
グーグルマップは便利で
それぞれの混み具合と目的地までの所要時間を瞬時にして教えてくれる。
自動運転が開発されているというが
これ以上の便利さの追求は必要に感じない。
少し前までは地図が必携アイテムであり
細かな路線をにらめっこしては近道を探していたけれど、
複数の路線図を候補に上げてくれるスマホ、
しかもこのデータ使用料金は無制限で月額一定なのだから安心。
これ以上ITに頼ってしまったら
いよいよ我々人間は劣化しそう。
私なぞすでに物覚えがガクンと落ちているのだから。
サクラメント中心部から車で50号線を西に進むこと20分ほどで
FairOaksに至る。
十数年来の友人であるDさん。
翌日から両足の手術とのことでその前日にお会いした。
彼女の留守電メッセージにはBGMがある。
甲高いソプラノとテナー(だと思う)の荘厳な二重奏。
歌声の主は、、、、
主は、、、、、、、
(引っ張ってすみません)
主は、、、、、、、、
鶏、ニワトリ、のわとり
です!
それもそのはず、この町のダウンタウンと目星き一帯には
鶏が放し飼いしてあるのです。
それもだいぶ前からのようで、
いまや町のシンボルとなり、町の案内板には必ず鶏の図柄があるのです。
この日も鶏さんの出迎えを受けて
Dさんとの面会に臨みました。
経営学で著名な人にドラッカーがいます。
難解な本でとっつきにくいのですが、よく読めば味が出てくるものです。
そんな彼が「人生をもう一度やり直せるなら」
として次のような文章を残しています。
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もう一度人生を
やり直せるなら・・・・
今度はもっと
間違いをおかそう。
もっと寛ぎ、
もっと肩の力を抜こう。
絶対にこんなに
完璧な人間ではなく、
もっと、もっと、
愚かな人間になろう。
この世には、実際、それほど
真剣に思い煩うことなど
殆ど無いのだ。
もっと馬鹿になろう、
もっと騒ごう、
もっと不衛生に生きよう。
もっとたくさんのチャンスをつかみ、
行ったことのない場所にも
もっともっとたくさん行こう。
もっとたくさんアイスクリームを食べ、
お酒を飲み、
豆はそんなに食べないでおこう。
もっと本当の厄介ごとを抱え込み、
頭の中だけで想像する厄介ごとは
出来る限り減らそう。
もう一度最初から
人生をやり直せるなら、
春は
もっと早くから裸足になり
秋は
もっと遅くまで裸足でいよう。
もっとたくさん冒険をし、
もっとたくさんの
メリーゴーランドに乗り、
もっとたくさんの夕日を見て
もっとたくさんの
子供たちと真剣に遊ぼう。
もう一度人生をやり直せるなら・・・
だが、見ての通り、
私はもうやり直しがきかない
私たちは人生を
あまりに厳格に考えすぎていないか?
自分に規制をひき、
他人の目を気にして、
起こりもしない
未来を思い煩っては
クヨクヨ悩んだり、
構えたり、
落ち込んだり ・・・・
もっとリラックスしよう、
もっとシンプルに生きよう、
たまには馬鹿になったり、
無鉄砲な事をして、
人生に潤いや活気、
情熱や楽しさを取り戻そう。
人生は完璧にはいかない、
だからこそ、生きがいがある
~ピータードラッカー~
イスラエル・死海畔のホテル
本日お会いしたWさんとの会話を紹介します。
彼は日本女性と結婚したカナディアンで
多少の日本語を理解できます。
私: 次回お会いするのは、新年になってからですね。
良い年をお迎えください。
W: アゲダシトウフ
私: ????? 揚げ出し豆腐????
W: 新年にそう言って挨拶するでしょ、、、、なんて言ったけ?
私: 「明けましておめでとうございます」ですね!
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日本語って難しいです。
あるビジネスマンと懇親会を持ちました。
会場がファクトリアにある東京レストランで、注文はいつもの「幕の内弁当」。
昨今の大統領選挙の話題を中心に、日米間に横たわる仕事観、人生観の違い、今後の世界経済の見通しまで幅広い意見交換となりました。
Mさん、楽しい時間をありがとうございました。
反トランプのデモ行進がポートランドうねりを上げています。今日の午後、モリソンブリッジを超えて99号線を車幅がいっぱいにして奇声を上げながら更新するデモ隊。何をしてるのかその時わからなかったけど、今ホテルに帰ってこれが反トランプのものであるのをニュースで知りました。
今現在も続いているようでダウンタウンポートランドの高速5号線サウスバウンドが通行止めになっている模様。私はダウンタウンからノースバンドでしたので問題ありません。
昨夜の深夜にも数時間ダウンタウンで高速道路が占拠されたようです。側で見ていたポリスは何も抵抗せず、彼らの興奮を理解して眺めていたとか。一方シアトルでも今夜反トランプの抗議デモがありましたがこの時は4人が射殺され1人が重体だそうです。
ポートランドって確か日本でも注目されている街ですね。全米で最もすみやすい都市としてトップに挙げられています。
なんだかこの街の良さがさらに分かるような気がしてきました。
明日ははダウンタウンまでの高速が開通してるのかなぁ?
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