16日の東京外国為替市場で、円相場は7営業日続落でした。17時時点では前週末の同時点に比べ74銭の円安・ドル高の「1ドル=153円53〜54銭」で推移しています。前週末の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を意識した円売り・ドル買いが出ました。日銀が追加利上げを見送るとの観測が出ているのも相場を下押ししています。
11時ごろには「1ドル=153円97銭」近辺と(11月26日)以来およそ3週間ぶりの安値をつける場面がありました。前週発表の米物価関連指標などから根強い米インフレ圧力が意識され、前週末の米長期金利は一時約3週間ぶりの高水準となっています。
日銀が18〜19日に開く金融政策決定会合を前に、日銀は利上げを急がない姿勢だとの報道が前週から相次いでいます。早期の利上げ観測が後退しているのも円売り・ドル買いを促しました。国内輸入企業などの実需筋による円売り・ドル買い観測も出ていました。
円売り一巡後は下げ渋りました。このところの円安・ドル高進行を受け、利益確定や持ち高調整の円買い・ドル売りも入っています。日本時間16日夕の取引で米長期金利の上昇に一服感が出たのも相場を下支えしています。