26日、小林製薬(大阪市)が製造販売した「紅麹」を使用した機能性表示食品のサプリメント「紅麹コレステヘルプ」による健康被害は、3年間摂取していた1人が腎疾患で死亡する事態に発展しています。
3年前からサプリを定期的に購入し、死亡する今年2月まで計35袋の摂取を続けたとみられています。厚生労働省は同社へのヒアリングの結果、2人目の死亡事例が報告されたとして、大阪市に対し、食品衛生法に基づく製品の廃棄命令などの措置を取るよう通知を出しました。
消費者庁によりますと、2015年の機能性表示食品の制度開始後、メーカーが健康被害を公表して自主回収するのは初めてです。サプリ摂取後に入院した人も70人超に増える見通しとなりました。国は届け出がある全ての機能性食品6千件超を緊急点検する方針を明らかにしています。
健康維持や増進に役立つことをうたいながら、摂取との因果関係が強く疑われる死亡事例が判明、最初の被害把握から使用停止の呼びかけまで2カ月超を要しています。厚労省は食品衛生法上の対応が適切かどうかを確認するため、消費者庁と合同で同社担当者に聞き取りをしています。