7日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続伸して始まりました。ハイテク株を中心に買いが入り、投資家心理を支えています。一方、8日には2月の米雇用統計の発表があり、積極的に買いを入れる動きは限定的でした。
7日発表の週間の新規失業保険申請件数は21万7000件と市場予想と同じでした。同日発表の2023年10〜12月期の労働生産性(改定値)では、企業の賃金負担を示す単位労働コストは前期比年率の上昇率が(0.4%)と、速報値(0.5%)から下方修正されています。市場予想(0.6%)も下回りました。いずれの指標も米労働市場の過熱感を示す材料にならないとの受け止められています。
ダウ平均の構成銘柄ではありませんが、エヌビディアやマイクロン・テクノロジーといった半導体株が値を上げています。アナリストによる好評価を受けた買いが先行、ハイテク株全般に買いが及び、投資家心理を支えている面があります。
ダウ平均株価は、前日比130ドル30セント(0.34%)高の3万8791ドル35セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比241.83ポイント(1.51%)高の1万6273.38でした。
S&P500種株価指数は、前日比52.58ポイント (1.03%)高の5157.34でした。