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- 今年の読書(7)『鴨川食堂 おまかせ』柏井壽(小学館文庫)
京都市の鴨川沿い、東本願寺の近くにある小さな食堂には、店の看板が存在しない。この食堂は父<鴨川流(ながれ)>と娘<こいし>の親子2人が店を切り盛りしています。そしてこの食堂では、もう一度食べたいと考えている人たちの想い出の食べ物をわずかな手がかりを基として再現するというのが売りで、利用客は料理・グルメ雑誌に掲載される「"食"捜します。」の一行広告のみを頼りにしてこの場所にたどり着きます。
まずお店に出向きますと、<流>の見事な料理を味わうことになるのですが、引用すると長くなりますので、ぜ日本文で味わっていただきたいものです。
<鴨川食堂>シリーズとして本書は5作目になりますが、6篇の想い出の「食」が掲載されていますが、<流>・<こいし>が思い出の味を探り出す過程も秀逸で、心温まります。
<矢崎在美>に 『食堂つばめ』 というシリーズがありますが、こちらは、あの世とこの世の境に存在している食堂ですが、食事というのは、疎かにできない大事な行為のようです。
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