《 雅羅・/・ 襍囈〝十六団子!?!〟❖ ’24-76 ❖ 》

《  今日は、何の日!!“十六団子の日”  》
3月16日、11月16日は「十六団子の日」、伝統行事。
この日に杵と臼を使って餅を付く風習が現代に伝わっている。
餅をつく音で農耕の神様に山と里の往来を懇願する祈り行事。
つきあがったお餅を小さく丸め16個の団子を作りお供えした。
このお団子の事を「十六団子」と呼んでいる。
古来よりこの日に豊作を祈願し様々な行事が催されてきたが、
3月16日は山の神様をお迎えする「神迎の儀式」が各地で執り行われる。
農神おろし(田の神迎え);
田植えが盛んな東北・北陸地方に伝わる“農神おろし(田の神迎え)”。
この行事は、農事の神様が稲の種を抱いて山から里に下りてくる日。
北国の長い冬に終わりを告げる風物詩でもある。
主に東北・北陸地方の農村部で「田植」の前に行う重要行事。
古代の人々にとって山岳は、人智が及ばない神秘的な地、
“信仰” 山の神を里にお迎えし、稲作の豊穰を祈願した。
そのため「農事の神様」は、山と里を行きする存在。
稲作の収穫が終わり休耕期となる秋から冬にかけては「山の神」、
春を迎えると種子を抱いて里へ降り「田の神」として農耕を見守る。
里に降り来る事を「さおり」、神をお迎えする役は「さおとめ(早乙女)」、
お迎えの役目を担うのは、女性の役目とされて来た。
又、縁起がいい数とされている16日に農神おろしを行なって来た。
神様は、杵が臼を叩く「ゴン、ゴン」という音を聞き山から降りてくる。
お迎えする日付にちなんで、杵と臼でついたお餅で16個の団子を作った。
その団子を枡の中に入れて神様にお供えした。このお供え物が「十六団子」。


石川県輪島市白米町にある「白米(しろよね)千枚田」、
日本海に面し、1,000枚を超える田んぼが連なる棚田。
海に沈む夕日、静寂に佇む光景は幻想の世界。
この地にも、先日の大地震で甚大な災いを持ってしまった。
お見舞い申し上げると共に、早い再興をお祈り申し上げます。

「令和陸年(皇紀2684年)3月16日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XIV〟❖ ’24-75 ❖ 》

ハマダイコン(浜大根) アブラナ科(Brassicaceae)
学名:Raphanus sativus L. var. raphanistroides (Makino) Makino
別名:ノダイコン(野大根)
** 画像は借物**
** 画像は借物**
《 かつての3月15日に見た花;ハマダイコン(浜大根)》
栽培されている日本の食用ダイコンは渡来物、古くは「おおね」と呼ばれていた。
ダイコンは古くからの栽培種であり、ハツカダイコンに近いと考えられてきた。
ハツカダイコンを基準変種とし、その変種 として分類されている。
ハマダイコンはハツカダイコンの変種か、食用ダイコンの品種と考えられてきた。
最近の遺伝子的な研究によれば、古い時代に野生化した自生種に近いと判明した。
栽培種を海岸の砂地に植えても生育せず、明らかに園芸種とは異なると言えようか。
根は円柱形、太さ1㎝ほどで、硬く、大根のように太くならない。
海岸の砂浜近くで、群生がよく見られるハマダイコン。人気は、いまいちだが。
葉は、両面に毛を散生し、葉柄と共に長さ5〜20cm、幅2〜5cm。
羽状に全裂し側小葉は2〜7対。縁は、緩やかな鋸歯がある。
花は淡紫色、稀に白色(直径2㎝位)、花弁は4枚、紫脈があり基部は長い爪がある。
浜辺、特に砂浜と土の境界辺りに好んで生える。
ハマダイコンの葉11月は柔らかい若葉が伸びてきた頃で、食用になる。
伸張すると硬くなるので、若く、やわらかいものを摘み食する。
花が咲いた後のハマダイコンの根は、ゴボウ(牛蒡)以上に硬い芯が出来る。
*       *       *
平成28年(2016)頃に、鎌倉市由比ガ浜自生の浜大根を栽培し、
”鎌倉大根”と名付けて市販をはじめている。
新たな鎌倉野菜として定着しているのか!?!我が家族は注目している。
11月下旬 佐助稲荷神社で鎌倉大根収穫祭が行われている。
*       *       *
最近は、馬堀海岸~走水周辺を散策していない。
馬堀海岸は、かつて遠浅の海岸で夏は海水浴場で賑わった。
走水は、地元の人が行く海水浴場の場であった。
四季を通して植物も色々見えたが、多くが消えてしまった。
そんな中で浜大根は、頑強に我々にその存在を誇示している。
頑強な植物って感じる。でも花姿は楚々と・風に揺れている。
**  横須賀市走水  ❖ 1992/03/15❖ に咲いてた浜大根 **

「令和陸年(皇紀2684年)3月15日、記」


 
 
 
 




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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XIII〟❖ ’24-74 ❖ 》

コリヤナギ(行李柳) ヤナギ科(Salicaceae)
学名:Salix koriyanagi

**  大和市西鶴間  ❖ 2015/03/14❖  **

 コリヤナギ(行李柳);

関東地方以西から近畿地方までにしか自生していない木。
根元より多数の枝を株立ち上げ、高さ2-3m程になる。
和名のコリヤナギはコウリヤナギが詰まったものらしい。
樹皮は灰緑色で滑らかでだが縦筋が入る。
3月に葉が展開するよりも早く、細い円柱状の尾状花序を出す。
雄花序は長さ2-3cm、雌花序は1.5-2.7cm。
苞の先が黒色で、初めは花序全体が黒色に見える。
この尻尾!?!を見ると春の訪れを感じる。




《 早春を感じる花芽を見ながら;コリヤナギ(行李柳)》
昔、コリヤナギを編んで作るものを柳行李(やなぎごうり)と言った。
着物の衣装箱・収納箱、薬箱、弁当箱などに使われていた。
行李柳の木皮を剥ぎ幹で編まれたものである。
軽くて風通しがよい、湿気の吸収性、殺菌性がある。
行李(こうり)とは、柳や竹で編んだ箱形の入れ物の事。
昔、旅行や引っ越しの時に荷物を入れて運搬するのに用いられていた。
今でも衣類の保管などに使っていて重宝している。
材料となるコリヤナギを水に浸すと柔らかくなり曲げ易い。
乾くと堅くなる性質を利用し麻糸で編み上げられた。
その後縁掛をし、角を布や皮などで補強してあった。
柳行李の歴史はとても古く、約1200年前には作られていた由。
奈良正倉院御物に、現在と同じ形の行李が残されている。
単に古い伝統的なものではない。用と美を兼ね備えた用具。
もっと活用すれば、良いのにって思う。日本・和の風情ではなかろうか。
先人の知恵・恩恵は、忘れてはいけない。

「令和陸年(皇紀2684年)3月14日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XII〟❖ ’24-73 ❖ 》

ショウジョウバカマ(猩々袴) 
シュロソウ科(Melanthiaceae)ショウジョウバカマ属
学名:Heloniopsis orientalis (Thunb.) C.Tanaka
 synonym Helonias orientalis (Thunb.) N.Tanaka
別名: カンザシバナ(簪花)
山地の谷沿いや林野の湿った所に自生。草丈10~25cm。
根生葉は、ロゼット状で倒披針形、鋸歯がなく葉が厚く光沢がある。
花茎は10cm前後で、花茎には鱗片葉が数個つく。
茎頂に短縮した総状に数個の6弁花を茎先にかたまって横向きに付く。
花色は、淡紅色〜濃紅紫色、稀に白色もある。
雄蕊6個、花糸は花被片と同長かやや長い。葯は紅紫色。日本在来種。
葉のよく似たシライトソウは根生葉の脇から花茎が立つ。

 シロバナショウジョウバカマ(白花猩々袴)
学名:Heloniopsis breviscapa Maxim. var. flavida (Nakai) H.Hara  
本州(関東以西)、四国に分布。谷筋や山野の湿った場所に生える。
草丈10~25cm。葉は根生でロゼッタ状になる。
葉は、光沢あり倒披針形で長さが5~15cm。葉に波状の細かい鋸歯。
花茎は10cm前後で直立し、花期後も伸びる。 花茎には鱗片葉がつく。
6弁の白色の花が、茎先にかたまって付く。 葯は、白色で披針形。
雄蕊は白色で突き出すか、突き出ないと色々ある。果実は、蒴果で3深裂。


 ツクシショウジョウバカマ(筑紫猩々袴)
学名: Heloniopsis breviscapa Maxim. var. breviscapa  
九州に分布する。山地の林床に生える。
花茎は淡褐色、鱗片葉は淡緑色。葉は薄く、縁に細かな波状鋸歯がある。
花は白色で、基部は淡紅色を帯び、花柄との境が膨らまない。
(ショウジョウバカマは花柄との境が膨らむ)
蜜腺は紫色。葯は白色、花粉を出して紫色になる。花柱は淡ピンク色で長く突き出す。


《 未投稿の早春花(2);ショウジョウバカマ(猩々袴) 》
 
日本のショウジョウバカマ属には猩々袴のほか、
胡蝶狸々袴(筑紫猩々袴、白花猩々袴),小猩々袴、大白猩々袴がある。
コチョウショウジョウバカマ(胡蝶狸々袴);
Heloniopsis breviscapa Maxim. synonym Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka
日本固有種(本州の関東地方以西の太平洋側、四国、九州の屋久島まで)。
従来のツクシショウジョウバカマ、ヤクシマショウジョウバカマ、
シロバナショウジョウバカマとされていた。
従来はシロバナショウジョウバカマ、ツクシショウジョウバカマと分けていた。
が、明確な差異をもって互いに区別されるものではない。
名称由来から混乱を避ける為、新たにコチョウショウジョウバカマとしたい、
と植物形態・分類学者、 田中教之氏によって発表された。
日本産のショウジョウパカマ属 (Helonias) の分類の中で、
シロパナショウジョウバカマとツクシショウジョウパカマの2群
(又、ヤマシマショウジョウパカマも区別して3群)に区別されてきた。
これらを区別せず一種、コチョウショウジョウバカマ(胡蝶猩々袴)とする。
 
** 以下、三河の植物観察 Flora of Mikawaより転載 **
コチョウショウジョウバカマ(胡蝶狸々袴);
学名:Heloniopsis breviscapa Maxim. 
synonym;Helonias breviscapa (Maxim.) N.Tanaka
日本固有種(本州の関東地方以西の太平洋側、四国、九州の屋久島まで)。
従来のツクシショウジョウバカマ、ヤクシマショウジョウバカマ、
シロバナショウジョウバカマとされていた。低地のやや湿ったところに生える。
多年草。根出葉は長さ7~15cmの倒披針形、質が比較的に薄く、
しばしば縁に微細な波状鋸歯がある。花茎の先に花を3~5個つける。
花被片は長さ8.3~11.7mm、白色又はわずかにピンク色を帯び、後に淡緑色となる。
花柱は明瞭に分裂せず、柱頭は頭状~平たい頭状。
葯は 実質的に2室(半葯は先の合流が未発達)。
内側の花糸は子房から離れ、花糸は対応する花被片につく。
隣り合う花被片は明瞭に基部で合着する。
蜜腺嚢の底は普通、子房の基部の高さに位置する。
花期は4~6月。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月13日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花XI〟❖ ’24-72 ❖ 》

ヤマネコノメソウ(山猫の目草)
ヤマネコノメソウ(山猫の目草) ユキノシタ科(Saxifragaceae)
学名:Chrysosplenium japonicum (Maxim.) Makino
**  鎌倉市・建長寺回春院   ❖ ’17/03/12❖  **
 
《 未投稿の早春花;山猫の目草 》
山地の渓流の縁や湿った林内に生える多年草。
猫の目草より早く開花する。
(猫の目草は、5月連休頃に上高地梓川沿いで見た。)
ヤマネコノメソウ(山猫の目草);
茎の基部は少し膨らみ花後に楕円状で有毛の珠芽ができる。
根出葉は長さ2〜7cmで、軟毛がまばらに生える柄がある。
葉身は腎円形で、長さ10mm前後、幅20mm前後、基部は心形。
縁には7〜11個の浅くて先端が平らな鋸歯があり、両面ともほぼ無毛。
花茎は、直立し上部で分枝、枝先に黄緑色の花を纏まってつける。
花の直径は5mm程で花弁の様に見えるのは、4個の萼で黄緑色。
萼のもとの部分は、派手さはないが美しい。
開花時の萼は平らに開いているが、花が咲いた後は直立する。
全体の雰囲気はネコノメソウに似ているが、葉のつき方が違う。
ネコノメソウは対生だが、ヤマネコノメソウは互生で雄蕊4個。
花後、花茎の基の部分に毛の生えた紫色のむかごができる。
(むかご;茎が肥大化して形成された肉芽)
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月12日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅹ〟❖ ’24-71 》

いま住む厚木飛行場近くからの丹沢山地の遠望。

カントウタンポポ(関東蒲公英) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Taraxacum japonicum Taraxacum platycarpum Dahlst. var. platycarpum
別名: ニホンタンポポ(日本蒲公英)、アズマタンポポ。
歩き行く道脇に見た関東蒲公英。自然が保たれてる証だ。

ハクモクレン(白木蓮、白木蘭) モクレン科(Magnoliaceae)

学名:Magnolia denudata Desr.
Yulania denudata (Desr.) D.L.Fu.
別名: ハクレン、モクレン。
里緑地の縁に白木蓮が蕾を膨らませていた。

引地川源泉近くの公園に佇む猫ちゃん。
公園脇に在る工場で生活している。
半ノラちゃんだったが、首輪を付けてもらって^^)
いまでは工場の守衛さんの役を担っているようだ。

散歩道能登に在る池では、バード・ウオッチャーが。。!
皆さんすごい機材で・・・^^) !!
《 春を感じる景観   ❖ ’24/03/10❖   》
PCとのにらめっこの日々。目の癒やしに散歩に出た。
この時期、湘南~神奈川中央から見る山々は好きな景観。
表現できないほど綺麗だ。自分的だが、高校性以来の感慨。
高1・高2の3月中旬頃, 丹沢山地の雪山登山をした。
3月の丹沢は、最も積雪が深い時期なのである。
下界(平地・街なか)の雨が多い時期。
当然、山々では雨ではなく雪が降っている。
下界では、雨後は春を感じる。が、山々では積雪がかさむ。
3月、三浦半島東側から見る富士山と丹沢山地の景観が好きだ。
半世紀を以っても変わらない。そんな感慨を思い出しながら散歩。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月11日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅸ〟❖ ’24-70 》

シュンラン(春蘭)      ラン科 (Orchidaceae)
学名:Cymbidium goeringii (Rchb.f.) Rchb.f.
別名: ホクロ(黒子)ジジババ, オジーオバー
※ふれあいの森・緑の見本園 ※


イカリソウ(錨草) メギ科(Berberidaceae)
学名:Epimedium grandiflorum Morr. var. thunbergianum (Miq.) Nakai
※ふれあいの森・緑の見本園 ※
 
《 春 到来・・植栽された栽培種草花  》
シュンラン(春蘭);
乾燥した林内に生える。葉は長さ20〜35cm、幅0.6〜1cmの線形。
花茎は肉質で太く、高さ10〜25cmになり、膜質の鱗片に覆われる。
花はふつう1個つき、萼片は帯緑色〜黄緑色で長さ3〜3.5cm。
側花弁はやや小さい。唇弁は白色で濃赤紫色の斑点がある。
 
イカリソウ(錨草);
茎高30cm程の夏緑性の多年草。葉は、広卵形で薄い紙質の小葉を出す。
成長した葉の表面は無毛。裏面には微毛があり多くは粉白色を帯びる。
花は、葉出より早く咲くことがある。
花弁の基部から距と呼ばれる細い管が四方にのび先の膨らんだ部分に蜜を持つ。
花色は白・クリーム・淡紅色・淡紫色。船の碇・錨に似ている事で名がついた。
薬草として利用される。強壮、強精、血圧低下、健忘症防止等々に効果ある。
放杖草・棄杖草とも呼ばれ、飲めば元気になり老人でも杖不要の意味合い。
*       *       *
出かける途に、ちょっとたちよった花壇。
栽培されたものを植栽、見本園と銘打っている。
自生の物に比べ開花が少し早いか!?!
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月10日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅷ〟❖ ’24-69 》

セントウソウ(仙洞草・先頭草) セリ科(Apiaceae/Umbelliferae) 
学名:Chamaele decumbens (Thunb.) Makino var. decumbens 
別名:オウレンダマシ(黄蓮騙し)
※ 泉の森端・森の原っぱ ※
肉眼では、判別・識別、困難!!
《 小さすぎて見過ごしてしまう草花 “仙洞草”   》
セリバオウエンに葉が似てる事で別名の様に呼ばれることがある。
湿った林縁部などに生える小さな花。一属一種の日本固有種。
似た姿の草の中で最も早く咲く故”先頭草”?名前って不可思議。
草丈は20cm前後だが、花は小さく繊細。見過ごしてしまう程だ。
葉は根生し、1〜3回3出羽状複葉で紫色帯びた長い柄がある。
小葉や裂片の隙間は変化が大きい。葉柄の基部は左右に広がり鞘となる。
細長い花茎の先に複散形花序を出し直径3㎜位の白い小花を多数つける。
総苞、小総苞や萼はない。5個の花弁の先は少し曲がる。
雄蕊は5個で長く花弁から突き出る。葯は白色。花柱2個も長い。
花期、葉の形、子房(若い実)の形、この三点で仙洞草か否かを見分ける。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月9日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅶ〟❖ ’24-68 》

フキノトウ(蕗の薹) キク科 (Asteraceae /Compositae) 
学名:Petasites japonicus (Sieb. et Zucc.) Maxim.
 
《 道端で見かけた草花“蕗の薹”大和市・西鶴間 》
春の訪れを地表が教えてくれる!!フキノトウが見えた。
啓蟄(けいちつ3月5日)・・地中の動物も動き出す頃。
新暦に当て嵌めてみれば4月始めだ。今日も未だ寒かった。
積算温度が有功な植物、してみると今年は開花が早くなるか?
そんな事を思いながら歩いているとフキノトウが目に入った。 
 
山野に生え、また古くから食用のために栽培されている“蕗”。
蕗と云うと、山菜としての蕗の薹(ふきのとう)が先ず思い浮かぶ。
春を告げる山菜の代表、花芽を苞で包んだ茎を“蕗の薹”と言っている。
地下茎をのばしてふえ、葉は腎円形で、基部は深い心形。
葉がでる前に花茎をのばし、散房状に頭花をつける。
花茎に平行脈の目立つ苞が多数つく。雌雄異株。
雄株は、黄白色の頭花を多数つける。
頭花は黄色っぽく、すべて両性の筒状花だが、結実しない。
雌株ははじめ密に頭花をつけ高くのびる。頭花は白っぽい。
細い糸状の多数の雌花のなかに雄花と同じ形の両性花が数個まじる。
この両性花は花粉ができない。雌花の花柱は糸状。そう果は、円柱形。
淡緑色の苞に包まれた若い花茎がフキノトウ(蕗の薹)。
食用となる部分は、花(フキノトウ)と、花後に伸びる葉柄(フキ)。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月8日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅵ〟❖ ’24-67 》

オキナグサ(翁草) キンポウゲ科 (Ranunculaceae) 
学名:Pulsatilla cernua (Thunb.) Bercht. et C.Presl 
オキナグサ(翁草)の種子。

《  かつて鎌倉市内に自生していたが、絶滅した植物“オキナグサ(翁草)”  》
日当たりのよい山野の草原に生える多年草。根は太く、根出葉は束生。
長い葉柄があり、2回羽状複葉。小葉は深裂し、欠刻する。
根出葉や花茎に長い白毛を密生。
花茎の高さが10cm前後で開花するが、花後伸長して30~40cmにもなる。
花は1個が頂生し、鐘形で下向きに開く。
花弁に見えるものは萼片であり、真の花弁は持たない。
花柱は長さ3~4cmになり、約3mmの白毛を密生する。
和名の由来は果時に白毛が伸び、
老人の白髪のように見えることから。全国的に絶滅危惧種。
l環境省レッドリスト2019「絶滅危惧II類(VU)」神奈川県レッドリスト2020「絶滅危惧IB類」
 
希少山野草として植物園や鎌倉の寺境内で栽培されてもいる。
現在、神奈川県内でも丹沢や箱根には自生野生地が残存している。
両親の残したメモによれば、鎌倉市内にも自生していた記録がある。
少なくとも1957年ごろまでは見られたようだ。
『神奈川県植物誌2018』にも、戦後まで鎌倉に分布していたと掲載されている。
今もそうだが、宅地造成とか園芸採取(盗掘)で危機に瀕してる植物達。
保全・保護を如何にするか、悩める問題だ(個人的には何も出来ないが)。
 
東慶寺(看門過ぎてすぐ左)、#円覚寺松嶺院、#光則寺(山門入って左)、
#長谷寺、#大船フラワーセンター(玉縄桜の足元)でも見られる。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月7日、記」 
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