1月
10日,
2025年
《泉の森〝ウバユリ種子〟 ❖ ’25-2 ❖》

在来種(日本固有種) 本州(関東地方以西の太平洋岸)、四国、九州に自生分布。
ウバユリの和名、逸話;少女の世話をする姥に例え、
少女が美しく花の咲くころには葉(歯)が無くなる、として付けられた名。

そんな中で存在感を魅せているのが姥百合の実。
果実(蒴果)は楕円形で長さ4~5cm。種子を多数入れ熟すと3裂開する。
種子は扁平で膜があり周囲に広い翼がつく(鈍3角状)。
翼を含めて長さ11~13㎜の大きさに成る。

芽吹きから開花するまで7~8年もかかる。また、栄養繁殖する植物でもある由。
栄養繁殖とは、根や茎、葉などの栄養機関から次の世代の植物が繁殖する。
ウバユリは、茎がうろこ状に変化したものを根の位置に持つ(鱗茎)。
鱗茎から新しい鱗茎が生えてくる。
一回繁殖のウバユリは、開花後に鱗茎ごと枯れてしまうが、
栄養繁殖とともに有性生殖もされるため、種がつくられる。
種の数は多く一つの実に500個前後入っていると言われる。
薄い種で、風が吹くとぱあっと飛んでいく。
冬場、茎を切り振り回すと花びらが散るような風情を持つ。
発芽から何年もかけ花を咲かせ開花後には茎ごと枯れてしまう。
だが、多くの種により次の年にまた近くのどこかで芽を出す。
継承・生存の知恵だが、この様な仕組みに驚くばかりだ。
* は必須項目です。必ずご記入ください