《泉の森〝グミ属 の実〟 ❖ ’25-3 ❖》

泉の森の北部に位置する所に“森... 泉の森の北部に位置する所に“森のはらっぱ”と呼ばれる場所があって。。!

植物好きにとっては、興味津々な場所である。

スミレ属の群落があったり、カントウタンポポの群落、

更には、アザミ属の交雑種??と思しき草本もいる。楽しい場所だ。

そんな中に、グミ属 の低木と思える樹・実をみつけた。

種子・芽吹き・開花・実、と経過觀察が楽しみだ。

**神奈川県植物誌**

A146 グミ科 ELAEAGNACEAE

(小暮孝雄,『神植誌 01』:高橋秀男,図:『神植誌 88』)

北アメリカ,ヨーロッパ,アジア,マレーシアの温帯から熱帯にかけて

3 属約 70 種が分布する.うちグミ属は約60 種で,ヨーロッパ南部,

北アメリカに知られ,東アジアにもっとも多く,日本に 16 種が知られる.

1.グミ属 Elaeagnus L.

常緑または落葉の低木,ときに小高木,蔓状に伸びるものもある.

枝,葉,花,果実に銀白色または褐色の鱗状毛や星状毛があり,

枝はしばしば刺に終る.葉は単葉で全縁,互生し,托葉はない.

花は葉腋に束生または 1 個ずつつき,4 数性,放射相称である.

花弁はなく,萼が筒状(萼筒)で子房の上端にくびれがあるもの,

またはないものがあり,先端は 4 つの裂片に分かれる.

雄しべは 4 個が萼筒につき,萼裂片と互生し,花糸は短い.

子房は上位.花柱は 1 本.果実は偽果,

核果(石果)様で多肉質の萼筒(グミの赤い部分)に包まれ,

液果のように見える.

果皮は薄皮質でなかに堅い種皮に包まれた 1 個の種子がある.

種子は紡錘形で外種皮は木質化して硬く,8 本の縦に走る溝をもっている.

マメ科 Fabaceae の種類と同様に,空気中の窒素を固定する根粒木で,

治山や緑化に,海浜や公園に植栽される.果実のグミは赤く熟し,食用になる.

県内には落葉性のグミが 4 種自生し,常緑性のグミが2 種自生し,1 種逸出する.

*      *      *

県誌の資料を見ていて、 “森のはらっぱ”のその樹がどの種か???

丁寧かつ慎重に觀察し続けたい。



【令和漆年(皇紀2685年)1月15日、記】


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