スペインからの刺客・ライトミートとろ肉缶 「長井ずみ 夏休みの自由研究」と称して、普段取り上げない海外ツナ缶を前後編あわせて2缶取り上げたい。 前編「FÁBRICA DE CONSERVAS:Filetes De Atum Em Azeite Virgem Extra Bio」はこちらを参照。 後編の今回は、以前お世話になったN社T氏が海外ロケの折に見つけたスペインのツナ缶だ。 スペインの缶詰事情は日本と大きく異なるようで、普及品から高級品までスリーブに詰められているそう。本品に近い日本の製品は、駒越食品のまぐろ中とろか、モンマルシェのきはだとろ肉使用のオリーブオイル漬(アカシックレコードに存在が示唆される。ごく短期間で製造終了)になる。 SALICA社(スペイン)が輸入卸になっていて、その傘下ブランドがCamposというところだろうか。「エクアドルの工場で製造」と書いてあるものの、工場の所在について記述はなかった。本品はグロスPP加工の入った紙にフルカラーで印刷されたスリーブで、横長なことも相まってシーチキンとろっぽくも見える。 スペックは相変わらずシンプルで、オリーブオイルと塩だけで味付けされている。カロリー低くて食塩相当量2.2gというのが気がかりだが……開けてみなければわかるまい。化学調味料や27品目のアレルゲンは含まれていない。2023.10が賞味期限だが、国産/輸入ツナ缶ではないため製造日は逆算できない。日本だと製造から3年が賞味期限だけど、よその国は5年だったり8年だったりでわからないのだもの…… 缶を開けたところ 中に入ってたのはとろ肉のソリッドだった。見た目はシーチキンとろにかなり近い。 ポルトガルのあいつと違ってオリーブオイルが引っ込んでる。味は由比缶詰所のオリーブオイル缶に近い。 スペックが示した通り塩分が強く、そのまま酒の宛に使える。筆者はこの食べ方をお勧めしたい。液汁もしっかりしょっぱい。 オリーブオイルの引っ込み具合が国産ツナ缶じゃ見られない出来になっていた。これがスペイン人の好むツナ缶ということだろうか。 日本では入手できないツナ缶を提供してくださったN社のT氏に、この場を借りて深く御礼申し上げたい。 各種評価 ・グレード ★★★★★ 4.5 ・価格 【N/A】 #540円くらい? ・味覚評価 ★★★★☆ 4.8 #奇をてらわない堅実な味 ・入手性 【N/A】 #日本じゃ買えない ・原産国 エクアドル ☆スペック 固形量73g / 内容総量111g 204kcal/缶 食塩相当量2.2g 原材料 きはだまぐろ、オリーブオイル、食塩 EAN:8410673182200 製造固有記号LS17314Y0 輸入者 SALICA INDUSTRIA ALIMENTARIA, S.A. (Polígono Industrial Landabaso, S/N, 48370 Bermeo, BI) 製品ページ Tuna canning review No.114