《雅羅・/・襍録〝蔓性植物〟❖ ’24-210 ❖》

シオデ(牛尾菜) サルトリイバラ科(Smilacacea)
学名:Smilax riparia A.DC.
Smilax riparia A.DC. var. ussuriensis (Regel) H.Hara et T.Koyama
Smilax riparia A.DC. subsp. ussuriensis (Regel) Kitag. 
拡大してみると、若い実であることがわかった。

シオデの雌花;逗子市池子(鷹取山登山口)2004/6/20


《金網フェンスに絡む〝シオデ〟7月草花XXIV  ❖ ’24/07/26 ❖ 》
シオデ(牛尾菜); 在来種のつる性多年草。
茎は、綾があり蔓状に長くのび托葉の変化した巻き髯で他のものにからむ。
葉は互生し、先のとがった長楕円形で葉脈が5~7本あり少し光沢がある。
葉柄は長さ1~2.5㎝、不規則に切れ込む狭い翼がある。
雌雄異株。 葉腋から球形の散形花序に小さな花を多数つける。
花の色は、淡黄緑色、花被片が6個つく。
花被片は強く反り返り垂れ下がってつき、雄花は長さ4~5㎜の披針形。
葯は長さ約1.5㎜、細く、釣針状に曲がる。
雌花はやや短く(小さい)、長楕円形。雄蕊6個。
花柱はほとんどなく、緑色の子房の上に3裂してそり返った柱頭がのる。
葉の幅が1.2~3㎝と狭いものはホソバシオデ form. stenophylla (別品種)。
よく似たタチシオデは、雄蕊の葯が楕円形、花被片が平開、
葉の裏面が粉白色、花期が5〜6月。花期がシオデより早く、春に咲く。
若芽は美味しい山菜として知られ、ヤマアスパラガスとも呼ばれる。
識別: サルトリイバラ、 シオデ、 サネカズラ
 サルトリイバラ:葉に光沢があり葉脈が3~5本、茎に棘。巻きひげ。赤熟。
 シオデ:葉の光沢は弱く、葉脈は5~7本、棘なし、巻きひげ。黒熟。
 サネカズラ:モクレン科低木で棘もつるもなく、茎の皮下に粘液を持つ。
*       *       *
泉の森は、引地川の源泉であり要所要所に湧き水がみられる。
源泉(水源池)が大小2つあるが、県の水道局管理下にある。
現在は、金網フェンスで周辺は囲われており、中には入れない。
植物に関しても詳細は不明。希少な植物もいるかも知れない。
北部のフェンスに蔓性の植物が散策路側に顔を見せていた。
一般散策路沿いにあったとしたら、他の草木が茂る中で目立たない。
ましてや人の手によって刈り払われて、実など見れないかもしれない。
ここでシオデが見られるのは、ありがたい。

「令和陸年(皇紀2684年)7月28日、記」
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