《 忘備録(11月に観たい〝自生の野生花(2)〟)!?! 》
日本の野生菊で最も大きな頭状花をつけるハマギク(浜菊)。
花径約6cmの大きな白花(頭状花序)をつける海洋植物。
海食崖では2-3mの懸崖作りとなったり、丸い盆栽状にもなり、満開時は、見事。
日本特産の一属一種のハマギク属となった。
最小の染色体に付随体があるのが特徴的。
ハマギクは青森県~茨城県の太平洋側に自生するハマギク属日本固有種である。
亜低木、高さ02~1m。茎は木質化し、太く、地下茎は横に帯びない。
葉は互生し密につき葉柄は無い。葉身はへら形~披針形、質が厚く光沢がある。
葉の上半部に波状鋸歯~粗い鋸歯があるが、ときに全縁。
頭花は枝先に上向きに単生し、白い舌状小花と黄色い筒状からなる。
総苞は、半球形~椀形。総苞片は4列につき、わずかに微毛がある。
総苞外片は竜骨が無く、縁が膜質、幅は総苞内片の幅より広い。
花弁に幅があり、野生味が見て取れる。
臭いがあるらしく虫等が集まって来るらしい。地下茎で増殖する。
* * *
研究者ノート;筑波大実験植物園・松本定。
ハマギクは野生菊としては径約6cmと大きな白花(頭状花序)をつける海岸植物。
青森県から茨城県まで分布。
学名にはクリサンテム・ニッポニクムが使われることがあり、
これは「日本の菊」の意味。
海食崖(かいしょくがい:波などの侵食でできた切り立った崖)では2~3mに垂れ下がって咲いて、
畑に植えると1mほどの丸い盆栽状になり、満開に咲いたときはみごとです。
クリサンテムム属を細分して、日本特産の一属一種のハマギク属とする場合もあり、
科博ではハマギク属(ニッポナンテムム)を用いています。
いずれにしても染色体基本数は9ですが、最小の染色体に付随体があり、特徴的です。
ハマギク属は、日本固有種。ハマギクだけの単一種属(monotypic genus)。
>&<
随分と昔、八戸市の種差海岸で観た気がするが曖昧な記憶。
北関東・太平洋岸で観られるらしいが、実際に観たことが無い野草。
忘備録としておこう^^)。
「令和伍年(皇紀2683年)11月25日、記」