泉の森、今年は普段余り歩かない所を歩いているのだが、
初見の植物、結構あるものだ。
オウトウ(桜桃);
サクラ の花だが、サクランボの花。種類は、ナポレオン、佐藤錦、日の出、黄玉等。
花色は白が多いが、ピンクもある。中国原産シナミザクラ系のセイヨウミザクラが原種。
オウトウは、明治時代にヨーロッパから渡来した耐寒性落葉高木で、別名サクランボ。
甘酸っぱい果実で高価な果実として人気があり、春に開花、桜に似る5弁花で白色。
“桜桃”と云えば、作家・太宰治を思い起こす。太宰が入水自殺したのは昭和23年。
1948年6月13日で遺体発見が6月19日。奇しくもその日が太宰の誕生日であった。
太宰の作品『桜桃』を冠って「桜桃忌」、毎年、太宰の墓所で6月19日に集まりがある。
没後70年以上も経っているのに全国から多くの太宰ファンが集う。感慨ある。
言葉って面白い。木は「おうとう」、実は「さくらんぼ」、加工されると「チェリー」等と呼ぶ。
植物・ 学術分野では、木も実も「おうとう(「さくらんぼ」)」と呼び、「さくらんぼ」とは呼ばない。
「さくらんぼ」とは、果実として商品化されたものだが、「さくらんぼ」=「桜桃」とは思わない。
「令和参年(皇紀2681年)3月15日、記」