《“2020年の晩夏!?!”❖20-80❖》

0 tweet
ランス・アームストロング(左)との死闘を繰り広げたマルコ・パンターニ(右)。
(ツール・ド・フランス2000/7/13、12ステージ)
2000年7月13日“死の山”モン・バントゥー 山頂。
草木も生えない悪魔の棲む山、モンバントゥー

《 “伝統の自転車ロードレース(襍・_・囈)》
世界最大の自転車ロードレース第107回ツール・ド・フランスが始まった。
例年7月に開催されているが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、
8月29日に南仏ニースで開幕。初日は、天候不良で落車が続出で波乱の開幕。
21日間、全長3470kmの長き戦い。今年は、どんなドラマが繰り広げられる!?!
1980年代から90年代に、現地・各所で幾度と無く観戦させてもらった。
平地では、選手の姿など、一瞬しか見れない。だが観客は、7時間も前から待って。
世界中から集まったファンどうしの交流も面白いものがあり、懐かしく思い出す。
最後に観戦した場所は、死の山・モン・ヴァントゥ“Mont Ventoux”と呼ばれている所。
フランス南部、プロヴァンス=アルプ=コート・ダジュール地域圏にある独立峰。
標高1912m。「プロヴァンスの巨人」という異名を持つ強風で知られている山。
ツール・ド・フランス2016年大会では山頂フィニッシュが短縮された程の所である。
この山は、珍しい植物も見られる事でも知られる。頂上周辺は非常に気温が低い!
それ故か、北欧より北に見える植物、スピッツベルゲン・ムラサキユキノシタもみれる。
昆虫記で有名なファーブルはこの山に生涯30回も登って植物や昆虫を観察している。
だが、有名な伝説が生まれた場所としても記憶に残る霊峰でもある。
標高1912mと、それほどの高い山ではない。上りのきつさもそれほどではない。
それが、一度この山岳に足を踏み入れると、立ち込める霊気に驚くに違いない。
セミ時雨が聞こえるプロバンス地方にあって特異な景観と異様な雰囲気に満ち溢れている。
森林限界でもないのに草木もなく白い瓦礫が白骨のように敷き詰められる光景。
頂上より2kmほど下ったところに1つの墓石があった。
「トム・シンプソン。オリンピックメダリスト、1967ツール・ド・フランス、7月13日、ここに死す」。
かつてレース中に昏睡したイギリス選手が命を落とした故人の記念碑だった。
シンプソンは、1962年のツールではイギリス選手として初めてマイヨジョーヌを着た。
1967年、春先のパリ〜ニースで総合優勝したシンプソンは、ツールのメンバーに選ばれた。
しかし彼を取り巻く環境は、よくなかったと記録にある。英国という国家の威信を背負って。
更には、モンバントゥーに登る前日、次年度契約を更改しない最後通告を受けた!?!
翌日のモンバントゥーは気温40度を超える猛暑に見舞われていた。
諸々のプレシャー故か、体調を崩し、ヘリコプターで搬送された先で息を引き取った。
この山岳地、悲惨な過去の上にあるが、魔物がいると言われるのを実感した。
2000/7/13、ツーの12ステージ、ここで凄絶なレースが繰り広げられた。
そんな場を実際に目にできた事は、最高のことだった(一ファンのことだが)。
感心あったマルコ・パンターニ(Marco Pantani)、「海賊 (il Pirata)」「走る哲学者」、
といった愛称で呼ばれていたイタリア人の山岳スペシャリスト。
当時、イタリアのメディアはパンターニを「ドーピング」問題で責め立てていた。
この過酷なモン・バントゥー第12ステージでのランス・アームストロングとの死闘、
それに勝利はしたが、その後に怪我で最終ステージまで行けず途中棄権した。
その後も彼へのバッシングは続き、2004年2月14日に他界した。
死因や彼を取り巻く周辺、マスコミを含めて今でも何か嫌な空気を感じる。
イタリアの伝説的巨人と讃えられている“マルコ・パンターニ”
精神的に追い込んだのは、報道者。当時の司法関係者にも疑問を持つ。
以後毎年2月14日は、僕にとってはマルコ・パンターニを思い出す日である。
2011年、イタリア統一150周年記念祭が全土で盛大に行われた。
その時、イタリア統一後もっとも影響を与えた人物たちにスポットが当てられた。
イタリア全国紙のコリエーレ・デッラ・セーラや、ラ・レプッブリカなどには、
イタリア統一の父カヴール男爵やイタリア統一を進めたジュゼッペ・ガリバルディ、
そこに並んでパンターニの名前が、記載されている。
伝説のファウスト・コッピとジノ・バルタリ、そしてマルコ・パンターニが加えられた。
モン・バントゥーでの死闘は、パンターニの最高の結果として残るだろう。
    ※    ※     ※    ※
今年もツールは開催され激闘が繰り広げられている。
あのパンターニを思い出すと、偶然かと思うが今の日本の政局も似通っている。
総理の揚げ足だけをとって、報道陣も野党も本質を真摯に追求しない。
#自転車レース #ブログ

ワオ!と言っているユーザー

×
  • ブログルメンバーの方は下記のページからログインをお願いいたします。
    ログイン
  • まだブログルのメンバーでない方は下記のページから登録をお願いいたします。
    新規ユーザー登録へ

1000㍍級の山は、山岳としては低いかも知れませんが、そこをレースレベルで登り降りる事は、サイクリングですら、ケイデンス上がらず大変だと容易に想像できます。
僕は競技ではダウンヒルが得意でしたので、ヒルクライムが好きなヒトは超人に感じます。ダウンヒルが好きなヒトは変人だと思います。
投稿日 2020-09-08 20:26

ワオ!と言っているユーザー


コメントありがとう存じます、SHYGUYさん。
ヒルクライム&ダウンヒル、僕らの若いころは、ノーヘルでした(ロード)。
モン・バントゥー山頂まで2回登りました、木リム仕様で(仕事場が南独だったので)。
レースには、もはや不向きですが・・・でも乗り心地は、至福・・最良気分です。
超人には成れませんでしたが、変人には磨きをかけています。
貴氏のご活躍、楽しみにさせて頂きます。ブログルに感謝しないと!!
自転車・ロードレーサー、鉄パイプ^^)・・木リム、爺には最高です。
コメントありがとう。“レース屋”って響き心地良い。
SHYGUYさん、ワクワクさせて頂きます。
投稿日 2020-09-10 16:15

ワオ!と言っているユーザー


それって、まだ壁がある頃ですよね?
なんにせよ、木リムの車輪なぞ博物館でしかお目にかかる機会がありません。重量感は否めませんが、しなりによるダンパー効果はきっと滑らかな操作性を併せ持つでしょうし、まさに人車一体を感じられた事でしょうね!
投稿日 2020-09-10 22:52

ワオ!と言っているユーザー


こんにちは、SHYGUYさん。
Bの壁崩壊!!懐かしいですね。’89年の暮れ、現場を見に行きました。
90年には、長渕剛が現地で歌ったりして・・・当時、長渕とハモっていた人、知り合いで。

MTBとかATBとか、未だはっきりしない80年代半ば頃、MTBレースはメット着用でした。
日本では、BMXerが、MTBレースに参戦していたこともあって初期から着用していましたね。
僕は、KUWAHARAのHIRAMEーMTBに乗っていました(遊びです)。
HIRAME名は、今でも自転車パーツで使われていますね。

木リム、剛性は使い込むと増してきます(フリトリが楽になる)。
ダンパー効果はてきめんです。爺には、最適。
今でもイタリアでは造っている。イタリア人は、面白い。
最近、日本でも知られるようになった、エロイカ(L'Eroica)。
クラシックバイクのイベントではありません。
イタリアの砂利道を残そうとして始めたイベントです。
面白いですよ、参加者の服装・バイク(スピード競走とは別ですが)。
投稿日 2020-09-11 16:37

ワオ!と言っているユーザー


ロードのヒトは頑なにメットを嫌がっていた記憶が有ります。
キャップやカスク程度で・・。
ボクがMTBレース出場していた当時には、既にヘルメットが義務化されていましたが、Giroのをなけなしのバイト代で購入した記憶が有ります。今はとても洒落たデザインでフィット感も調節がしやすく、しかも軽量・安価になり、良い時代になりましたね。

木リムについては、なかなか興味深いお話です。
経年と共に性質が良い方向へ変化するというのは、木が持つ素質をしっかり理解した職人の技ですものね。
宮大工の大棟梁・西岡常一さんが大工になるための勉強に工業高校ではなく、木そのものを理解するために農業高校へ進学されたエピソードを思い出しました。
造る物は違えど、先人の技や哲学には脱帽するばかりです。
投稿日 2020-09-12 12:20

ワオ!と言っているユーザー


ご多忙!!のおりと存じます。
少しの気分転換にと、レスさせてください。

懐かしいお名前が、、、宮大工の西岡常一大棟梁。
室生寺周辺、法隆寺周辺が好きで高校生の頃より奈良周辺を時折、ウロウロと。
日本の木の文化(建築)を大棟梁や太田博太郎師より教えていただきました。
ザル法と呼ばれる、古都保存法制定ですが、其の下地作りにも関わった。
僕は、法律屋ですが日本人として“木”を思考哲学の基に置いています。
文明文化は、流れ進んでいますが、木のごとくしぶとくも活かす感性!!
来るレースでも“しぶとく”立ち向かってください。静かに祈り希しています。

前コメント添付画像取り違えました。再度アップします。
投稿日 2020-09-13 22:35

ワオ!と言っているユーザー