キチジョウラン(吉祥蘭); 和名は、花が中々咲かず、而して咲く時は、良き事(吉事)があるに由来する。 実際には、毎年秋に開花する。が、生い茂った葉に隠れ見えづらく目に付かない。 地下茎は、よく発達し長く這い所々に多数の根を出し、葉と花茎をだす。 葉は、広線形で柔らかく、両面無毛、深緑色で先はとがり3~5本の脈が目立つ。 花茎は、葉よりかなり短い。淡紅紫色の花が穂状に多数つく(雄蕊が目立つ)。 花には、花弁が6枚あり、やや肉厚で1cm程度の姿で強くそり返る(筒部は長さ4~6㎜)。 日本固有の在来種。関東地方以西、四国、九州で野生している。 《時節感慨・・呟記・・“里山に静かに自生している花”》 身近な里山にひっそりと今年も吉祥草の姿が見えた。 束生する葉陰の地際に高さ10cm位の花穂を立てて咲いている。 人を寄せ付けない場所、更に目立たない花穂を如何に写すか技量を試されているようだ。 この花の花言葉、「吉事」 「よろこび」 「祝福」 「祝意」だそうだ。 折しも今年の文化勲章・文化功労者の受賞者名が発表された。おめでたい事なのだが!?! 選び方等々を詳しく知りたいものだ。イマイチ分からない。