《 雅羅・/・襍囈〝5月1日〟❖ ’24-122❖  》

下向きに花をつける・日本鈴蘭。
日本スズラン(日本鈴蘭)キジカクシ科(Asparagaceae)
学名:Convallaria majalis var. keiskei
別名:キミカゲソウ(君影草)
大柄なドイツスズランに比べ小柄な日本スズラン。
谷間の姫百合(Lily of the valley)と称される清楚な日本スズラン。
日本スズランは、北海道に在来種があり北海道を代表する花。
北海道~本州・中部地方の平地から 山地、 亜高山に分布する。
草丈は20~30 cm。葉は長さ15~20 cmの長楕円形で2枚の葉を伸ばす。
葉間から葉より低めに花茎が伸び、花茎に7~8個の白い小花をつける。
釣鐘型の花径1cm程の小花を下向きに咲かせ花弁先端は浅く6裂する。
雄蕊の葯は白く、受粉すると花後に球形の実になり赤く熟する。
全草にコンバラトキシン(convallatoxin)などの猛毒を含んでいる。

《  5月1日は、スズランの日!?!〝5月草花I〟 》
スズランの日;
イギリスやフランスで行われている記念日。
この日にスズランを贈ると幸せが訪れると言われている習慣。
「スズランの日」とは、フランスが発祥と聞いている。
フランスでは5月1日に愛する人やお世話になっている人にスズランを贈る。
もらった人には幸運が訪れると言われている庶民的イベントでもある。
仏語でスズランを「ミュゲ(muguet)」と云う事で「ミュゲの日」とも言われる由。
スズランの鈴形の花は、西欧人の間では春のシンボルで幸せを呼ぶ、と。
又、「聖母マリアの涙」と喩えられ西欧では婚礼に花嫁に贈る花として使われる。
この風習は、16世紀にまでさかのぼるらしい。当時は、貴族間で行われていた。
一般の人々にスズランを贈る風習が定着したのは19世紀末頃から。
20世紀になるとパリ近郊の人々は野生のスズランを探しに森に行った由。
今は、5月1日が近づくと街角のあちこちでスズランの小さな花束が売られている。
フランスでは、当日に誰でもスズランを売って良いというルールがあるとか。
約束事は、スズランは森で摘んでも根が付いていないものと限られている。
また花店から100メートル以上離れた場所で売らなければならない規制がある!!
子供たちが、お小遣い稼ぎに販売している等、楽しい風習と映る。
“谷間のユリ”  スズランはキジカクシ科スズラン属の多年草。
鈴のように咲くためにこの名前が付いた。
花言葉は「幸福が訪れる」「純粋」「繊細」「意識しない美しさ」等。
日本の花屋で見かけるスズランは、ドイツ原産のドイツスズランが多い。
日本原産のスズランより花が大きい。香りも強い。
バラ、ジャスミンに加え三大フローラルノートと呼ばれている。
西欧の知人は、ディオールの「ディオリッシモ」を使っていた。
随分と昔のことだが、山梨の釈迦ヶ岳を登ったことがあった。
その折、深田久弥さんから聞いていたスズランの群生地を訪ねた。
沢の源流近くに群生しているスズラン群落は、圧巻だった。
今は、簡単に見に行けるらしいが当時は秘境といった感じの所だった。
西欧原産の ドイツスズランは、花が葉の上に出て咲く。
対して日本スズランは、葉より下向きに花をつける。
その風情が、日本的と知人はつぶやいていた。まさに谷間の姫百合。
昔を思い起こして再訪しても見たく思った。



お洒落な食宴に鈴蘭は、まさに華をを添える。


「令和陸年(皇紀2684年)5月1日、記」
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