“戊戌初お菓子”《凡声・/・囈‘18-02》

ガレット・ デ・ロワGalet... ガレット・ デ・ロワGalette des Rois は王様という「王様のお菓子」のこと。

《時節感慨・・呟記・・》
ガレット・デ・ロワとは;新年を祝うフランスのお菓子。
フランスの年頭、お菓子屋さんやパン屋さんの店頭は「ガレット・デ・ロワ」でいっぱい。
1月6日の「公現祭」(エピファニー:Epiphanie)を祝い食べるお菓子のこと。
昨今では、1月6日に限らず1月に家族や友人たちが集まって新年を祝うお菓子。
「ガレット・デ・ロワ」の楽しみは、このお菓子に隠されているフェーヴ (feves)。
フェーヴ とは、直訳すると「そら豆」という意味。
そら豆は胎児の形をしている、とのことで、古代から命のシンボルとして扱われてきた。
また、結婚や農耕にまつわる祭事の際には、そら豆がふるまわれた、とも言われてる。
ガレット・デ・ロワの歴史を見ると、ローマ時代のサテュルナルの祭りが始まりのようだ。
これは7日の間、各自が気ままにふるまえる、無礼講のようなものであった。
そして後に、これが友人にお菓子を贈る慣わしへと変わっていき、
やり取りされるお菓子は「王様のお菓子」と呼ばれていた。
人々が領主に税を納める時期とちょうど重なっていたかららしい。
1801年にエピファニーはキリストが人々の前に姿を現したとされる1月6日と決められた。
「エピファニー」とは、メルシオール、ガスパール、バルタザールの三賢者が
幼子キリストを訪ね、没薬(もつやく)と香と金の贈り物を届けたことに由来する。
古きよりの慣習に従って、その場で一番小さい子供がテーブルの下に入り、
切り分けたガレットを一切れずつ誰に配るか指示する。
そして自分の切れからフェーヴが出てきたら、その人は王様(または女王様)。
お気に入りの女性(または男性)を選び、キスすることができる。
王様(または女王様)は次の日曜日、皆のために新たにガレット・デ・ロワを作らねばならない。
フランスは、ガレットの伝統が最も浸透している国である。
フェーヴは愛好者にとっては、価値のあるものであったようだ。
その昔は、本当の豆をガレットに隠していた。
後に銀や金のかけらになり、そして19世紀末に陶磁器製が出現した。
随分とまえから日本のフランス大使館でエピファニーの催しが開催されている。
日本でガレット・デ・ロワコンテストも開催されている。
フランスではパティシエの審査課題になるお菓子。
「ガレット・デ・ロワ」は、クレームダマンドで構成されている一見シンプルなお菓子ですが、
職人の技(スキル)と個性がハッキリ出るお菓子で、
フランスのM.O.F.(フランス最優秀技術者)検定試験の課題にもなっています。」


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公現祭(こうげんさい)は、西方教会(カトリック教会・聖公会・プロテスタント諸派)において、
異邦への救い主(イエス・キリスト)の顕現を記念する祝日。
カトリック教会では、「主の公現」とも表記される。
元は東方教会の祭りであり、主の洗礼を記念するものであった。
4世紀に西方教会に伝わり、現在の公現祭(顕現日とも)となったが、
西方教会では主の洗礼の意味が失われ、
幼子イエスへの東方の三博士の訪問と礼拝が記念の中心となり、
異邦人に対する主の顕現として祝われるようになった。
正教会では東方教会における起源のまま、神現祭(しんげんさい),
又は、主の洗礼祭(せんれいさい)と呼んでいる。
ルダン川でのイエスの洗礼を記念したものらしい。
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