“山あいの華”《襍感・/・点描‘17-11’》

キバナアツモリソウ(黄花敦盛草... キバナアツモリソウ(黄花敦盛草) ラン科(Orchidaceae)
学名:Cypripedium segawae
プロフィールも中々のものだ^^... プロフィールも中々のものだ^^)。


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キバナアツモリソウ(黄花敦盛草);
アツモリソウの黄色花種。形態として良く似た花にクマガイソウがある。
キバナアツモリソウはどことなく地味な花だ。
花は、葉の間だから花茎を伸ばして先端に咲く、草丈10~20cm位と言われている。
この面白い姿の為か盗掘が多く、絶滅危機種になってしまった。
昔、若いころ林野庁の山岳指導員をさせていただいたことがあった。
当時、山で使う「背負子」作りの名人を探して7月だったか?入笠山の麓を訪れた。
現物がなく、その年の秋でなければ作らないと云われた。
仕方なく周辺の植物をお聞きしたのだが、大まかな場所的位置周辺に咲く花を教えて頂いた。
作業場の脇をお借りして、ツエルトを張って3日間「ホテイアツモリソウ」の標本等を採取した。
バイトの特権・・植物採取に精を出した。
しかし花との出会い出合いは、中々訪れない。漸く3日目に群落を見つけた。
ホテイアツモリソウを探せたと喜んで2株採取して違う道を進むとキバナノアツモリソウが!!
キバナノアツモリソウの群落が眼前に広がっていた。場所的に熊が餌を求めて来るような場所。
キバナノアツモリソウは、笹で日差しが遮られ、風通しが良い場所に咲いていた。
生きている花々の場所は、人間にも気持ちよく感じる場所だった。
喜びいさんで山荘の老人に報告、笑った尊顔が今でも脳裏にある。
この老人、持って帰る処方を教えてくださり、お使いの背負子に括り付けて下さった。
夕飯は、ええ・・・・! 早く帰宅しろと。お言葉に甘えて駅まで車を走らせてくださった。
この時の2種類のアツモリソウ、東北方面の植物研究機関に継続して毎年花を咲かせている。


先日、白州のワイナリーを案内する機会があった。東京で、行動予定を説明した時、
お供をさせて頂いた方々にちょっとめずらしい野生の植物を見に行きましょうと、話しておいた。
事前に情報を得て目的地に向かうと、少なくなった感があったが、キバナノアツモリソウを探せた。
己の趣味を押し付けたようでもあったが、皆さん喜んでくださた、と確信してる。

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《時節感慨・・ひとりごと・・》
7月13日夕方に2010年のノーベル平和賞受賞者、中国人の劉暁波氏が死去されたとネット情報を得た。
日本では、余り大きく報道されていないようだ。何故なんだろう。
世界での人権弾圧の極みだった「劉暁波氏」の報道は、隣国の日本人としても哀悼の意を表明すべきだ。
こうした中、『ニューズウィーク日本版』(7・25)が追悼号を出した。
中に「中国と世界に遺した劉暁波、魂の書簡」と言う頁があった。
2010年のノーベル平和賞授賞式で読もうとしながら、出席がかなわず代読されたメッセージ。
もともとは前年に行われた「08憲章」をめぐる裁判での最終陳述書だった由。
〈妻の劉霞に、そして祖国に宛てたこの「手紙」は7年がたち、
本人が死去した今も劉の生きざまを雄弁に物語っている〉
〈あなたの愛は高い塀を乗り越え、監獄の鉄格子を貫く太陽の光だ。
その光は私の皮膚をなで、私の体の全ての細胞を温め、心に平穏と開放、快活さを常にもたらし、
獄中の全ての時間を意義あるものにしてくれる。
(中略)たとえ粉々に打ち砕かれても、私は灰となってあなたを抱き締めることができる〉
そして祖国への思い。
〈私は自分が、中国で綿々と続いてきた言論弾圧の最後の犠牲者となることを願っている。
(中略)表現の自由は人権の基礎であり、人間らしさの源であり、真実の母でもある。
表現の自由を抑圧することは人権を踏みにじり、人間らしさを抑え込み、真実を封印することだ〉

隣国の実情は、本当のところわからない。けれど諸々情報によると、自由とは何か、と危惧する。
中国の植物の素晴らしさ奥深かさ。朝鮮人(李朝)の木工技術の素晴らしさ。
諸々、素晴らしい文化を持った国が、何故に思想的に偏向するのか・・・不可思議だ。

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