スイセン(水仙) ヒガンバナ科(Amaryllidaceae)
学名:Narcissus tazetta var. chinensis
別名: ニホンズイセン(日本水仙)、ニホンズイセン、セッチュウカ(雪中花)、ニワキ
英名:Chinese narcissus
今年は、年頭から雪に見舞われた。それ故か、庭の花が目覚めない!?!
おまけに散策する時間もなく「日誌^^)」が溜っていた。
久し振りに里山や公園に出向いてみると、ヤッパリ緑はええなぁ~~~と。
樹々に小さな新芽が・・・池のほとりには小鳥も。
相変わらず異様な(自分的)カメラマン達。
満喫して・・・帰ろうとすると花壇に「水仙」が顔を見せてくれてた。
スイセンの白い花びらは6枚に見える(画像ではわかりづらい(-_-;)。
が、内側の3枚が花弁で外側の3枚は萼片。
内側に見える副花冠と呼ばれる黄色のカップ状の花弁、実に良いアクセント!!
中に3本の雄蕊、更に中に3本の雄蕊が、と結構複雑な形をしている。
地中海沿岸原産。古い時代に中国を経て日本に入ってきたらしい。
関東以西~九州の海岸に野生化していると参考書にあった。
以前、伊豆爪木崎の群生地でみた姿は、バレリーナの共演と言った趣があり清楚だった。
「水仙」水辺に咲く仙人と漢名がついたと聞く、がヤッパリ・・・バレリーナ!!
古くは、小野蘭山『本草綱目啓蒙』9(1806)に、
「水仙 セツチウクワ下学集 ハルタマ大阪 キンダイ房州 今ハ通名」と。
又、「此の物、卑湿の処に宜し。水を缺くべからず。故に推薦と名づく」と(李時珍『本草綱目』)。
学名・属名・英名は、ギリシア神話に現れる美少年ナルキッソス Narkissos から。
学名の種小名 tazetta は、イタリアの小型コーヒーカップ、花の形から。
英名を daffodil というものは、ラッパズイセン。
唐代以前にシルクロードを経て伝わった水仙は、薬草としてもたらされた由。
九条良経(1169-1206)の色紙にその姿が見え、『下学集』(1444)にその名が見える。
根茎等にリコリンを含み、有毒と、資料にあった。
其にほひ桃より白し水仙花(芭蕉,1644-1694)
ギリシア神話に現れる美少年ナルキッソス Narkissos 。
この神話に歌われるスイセンは、クチベニスイセン N. poeticus だとか。
Narkissosのnarke(麻痺、昏睡、無気力などの意)・・スイセンの有毒な鱗茎に因む。
若い頃、アメリカンフォーク等の歌に魅了されて。。。!
中に「七つの水仙」(Seven Daffodils)と訳された歌がある。
1957年にモダン・フォークの草分け的グループ、ウィーバーズ(The Weavers)、
リー・ヘイズ(Lee Hays)とフラン・モズリー(Fran Moseley)が作り、
1964年にブラザース・フォア(The Brothers Four)に歌われ大ヒット。
ディック・フォーリー(Dick Foley)、、、懐かしい。
“And I will give you music and a crust of bread
And a pillow of piny boughs to rest your head”
今の時代にこんな思いあるだろうか???
(Daffodils・・・ラッパズイセンのこと)
1月22日誌「藤沢市・長久保公園」