ガマズミ(鎌酸実、莢迷;アラゲガマズミ) レンプクソウ科(Adoxaceae)
学名:Viburnum dilatatum Thunb. ex Murray
春先に白い花を沢山つけたガマズミだが今頃になるとムシカリとうりふたつの赤い実が付く。
房状の果実は、観賞に耐える、食べることもできる(鳥もよく食べる)。
鎌酸実名の由来は、実が酸っぱい、漢名の莢迷(きょうめい)が→かめ→がまに訛ったとも云われる。
枝は柔軟性があり、折れにくいので道具類の柄にする。枝をねじれば薪類を束ねるのに使える。
雪国では、かんじき(雪の上を歩くための道具)にも使われる。魔除けとして杖にする地方もある。
「ズミ」とは、染めを表し、果実を染料に用いられてると聞く。
ガマズミの葉は、晩秋には地味だが紅葉する。
いつの間にか秋模様。植物は、それを実感させてくれる。
9月21日誌「大和市泉の森」