トウヤクリンドウ(投薬竜胆) リンドウ科(Gentianaceae)
学名:Gentiana algida Pall
トウヤクリンドウは夏の終わりごろ高山帯の岩場で見かけるリンドウの仲間。
花は日が当たらないと開かない。しかし風衝草原や礫地を好む不可思議さ。
空に向かって咲く姿は、濃い緑の葉とその上に咲く淡い色合いの花が互いを引き立てている。
晩夏を飾る稜線の華なる趣き。淡黄色の花冠は緑色の斑点があり,筒形で長さ4~5cm。
リンドウの仲間には根に猛烈な苦さがあり、竜の胆と書く。
これは「竜胆(りゅうたん)」の音読みが「りんどう」に変じたものらしい。
「竜胆」名は、葉が龍葵(イヌホウヅキ)に似ていることに由来するとか。。。!
根は熊胆(ゆうたん=いわゆるクマノイ)のように苦いことから、「龍葵+熊胆=竜胆」に由。
又、トウヤク(当薬)とは薬草になるセンブリのこと。
「当薬」または「唐薬」の別名を持つセンブリと同様に胃の薬として珍重され、乱獲もされた。
この花の淡いクリーム色、地に暗色の砂子模様が入る渋い色調。
逆光にかざすと向こう側が透けて見え、ボンボリをもイメージする。
花冠の口がほとんど開かない。晩夏の高所、気温も下がる。が晴れ間の花の中はかなり暖かい。
トウヤクリンドウの花が温室的はたらきをするなれば、
花を訪れた昆虫の活動は、活発になり確実に花粉を運ぶ事になる!?!自然界の妙と映る。
ワオ!と言っているユーザー
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