あなたは見てはいるが、観察していない(4)
7月
6日
昨日の続きです。
昨日は、「観察力の鍛え方」について書きました。
今日は、実際に組織の中での効果についても書いてみます。
観察力が向上すると、チームはどうなるか?
リーダーの役割の一つに、部下を牽引して業績を上げるというミッションがあります。
先に述べたように、リーダーが意識して物事を観察できるようになると、環境の変化に敏感になり、結果的に、物理的、心理的な状況の判断が出来るようになりますし、それ以上に自分自身の変化にも気づけるようになるはずです。そうなると、チームの結束力も向上し、より信頼関係が深まり、最強のチームが出来上がるのではないでしょうか?
最近では、1on1ミーティングのニーズが高まっていますが、このミーティングの中でも、部下を注意深く観察し、部下が本当は何を望んでいるのか?などと思いながら、話を聴く事で多くの気づきを得られるでしょう。そして、その気づきをミーティングの中ではなく、普段の何気ない会話の中で活かして欲しいと思います。
以上、4日にわたって「観察する」について書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
ぜひ「見る」と「観る」の違いを意識して欲しいと願っております。
コーチングの世界では、「聞」くと「聴く」の違いを学習しますが、同様に「見る」と「観る」の違いも、意識してみませんか?表面の出来事や、状態だけでなく、注意深く、意識して「観る」事で、必ず新しい発見があると思います。