11月
1日,
2022年
「1on1ミーティング」を再考する(Day11)「上司以外の社内上位者との『1on1ミーティング』」
最近「1on1ミーティング」と言う制度を導入した、導入したいと要望される会社が多くなっています。特に大企業にその傾向が顕著のように感じます。
しかし、「上手く行っている!」という声よりは、「導入が難しい!」「定着するのが大変」という声の方が多いように思います。
そこで私の経験も交えながら、「1on1ミーティング」の原点や本質に立ち返って、この残念な現実にどう対応したらよいか?
この点を私の独断と偏見で綴って行きたいと思います。ブログタイトルは題して
「『1on1ミーティング』を再考する」
前回は私自身がセルフコーチングという手法で「気になる点」や「課題」を列挙しました。そしてそれらを、3つの大テーマにカテゴリー分けをしてみました。
【大きな章立て】
第一章「1on1ミーティング」の本質・目的(完了)
第二章「1on1ミーティング」の準備・導入(完了)
第三章「1on1ミーティング」の継続・定着(今回から)
今日は、その11回目。
第三章「1on1ミーティング」の継続・定着
についてです。
【章立て】
1.そもそも主役は誰なのか?(完了)
2.主役の心掛け(完了)
3.定着のための工夫・こつ(今回)
【3.定着のための工夫・こつ】
「1on1ミーティング」を導入後、ある程度定着してきて、さらに継続しようとする際にいくつか感じるハードルが見えてきます。例えば、
・段々と話すテーマが無くなってくる
・上司との対話のスタイルやアプローチがワンパターンのように感じてくる
・新規性や緊張感が薄れてきてしまう
いわゆる「限界効用逓減の法則」ではありませんが、誰でも慣れや飽きがくるもの。
これはどんなに上司側が工夫したり、部下側が気分も新たに、と念じても、難しく感じることは否めません。
しかしだからと言って、「1on1ミーティング」の社内カルチャーを捨ててしまうのはもったいない!
こんな状況まで達している企業にお勧めしたいのが、
上司以外の「社内メンター」
との「1on1ミーティング」です。
上司以外の人と???
意外に感じるかも知れません。
なぜなら、これまで基本となっていたのが、同じ部署の直属上司との対話を前提してきているからです。
「1on1ミーティング」は上司・部下の関係だからこそ意味がある、効果がある。
一方、上司・部下の関係だからこそ、窮屈に感じる。
そこで同じ会社内にいる、別の上位職の方との「1on1ミーティング」を提供するのはいかがでしょうか?
ここでは上位職の方を「社内メンター」と呼ぶことにします。
この「社内メンター」との1on1ミーティングは幾つかの視点で、様々な効果・効用があるように感じます。
いくつか思い付くままに列挙すると以下の通りです。
1.部下の視点
・社内で別の上位職との関係が出来て、会社全体の理解に繋がる
・直属の上司ではないからこそ、話せるテーマがある
・自分のキャリアを見出す機会になり得る
2.社内メンターの視点
・社内の新たな、異なる人材発掘の機会になる
・上司として「1on1ミーティング」に関する刺激になる
・管理職の重要な仕事である「人財育成」へのモチベーション向上
3.会社全体の視点
・組織図には表れない「人的ネットワーク」が構築され、社内に新たな視点が醸成される
・組織間の壁や硬直性を打破するきっかけになりうる
・色々な部署を横断させて人材育成を行う土壌を作る
いかがでしょうか?
「1on1ミーティング」は手段・方法。あなたの会社の目的や達成したいゴールに従って、ある意味で自由に設計して実践することが出来ます。
むしろそういう発想で「1on1ミーティング」を活用する発想を持ちたいですね!
ではまた次回に!
働くあなたを元気にするプロコーチ、砂村よしお
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