10月
13日,
2021年
「いちばん優しい事業承継の本」を読み進めながら(Day8)「後継者の育成(2)」
一昨日に続いて今日も
「いちばん優しい事業承継の本」
を読み進めながら、私がキーポイントと感じる部分を選んで綴って参ります。
今日のテーマは
後継者の育成(2)
一昨日提示した下記の章立てで、特に今日は「2.後継者育成に向けての準備」に焦点を当てて行きます。
章立て
0.はじめに(既に投稿済み)
1.後継者育成に向けての準備
2.承継の指名
3.後継者の教育
後継者育成に向けての準備
1.現経営者の仕事の棚卸
(1)会社運営の想いと方針
①そもそも自分はどういう経緯で、今の会社を始めたのか?引き継いだのか?
②どんな逆境下で、会社を運営し業績を伸ばしてきたのか?
③どんな風に社会貢献をしてきたのか?
④従業員をどんな風に育てたいのか?
経営者としての「想い」と「方針」を振り返り、書き出してみる。
(2)経営者の業務
①業務の「棚卸」を実施する。
②社長業は幅広いので、全てを棚卸しすることは困難。そこで最低限これだけは知っておいて欲しい項目を「ヒト・モノ・カネ」の切り口に分けて、後継者に伝える。
③ヒト:人材、人事管理、給与・賞与体系など
④モノ:形がある会社の資産はもちろんのこと、技術力や営業力など目に見えないものも含めて、会社が有する資産
⑤カネ:資金繰り、借入金、売上や利益、税金、計画と実績など
(3)経営者のネットワーク
①経営者は自分で会社運営を一人行っていくが、迷いや分からないことに遭遇するのは常である。
②経営者が持つ人的ネットワーク・人脈を活用して、その解決を図る。
③その人的ネットワークを後継者に繋げて行くことは重要である。ぜひ物理的な「顔つなぎ」を実施したい。
2.経営者の認知に向けて
(1)後継者がスムーズにバトンを受け取れるような社内外での環境づくり、が肝要。
(2)現経営者の引退は大きな変化のタイミングである。経営者の若返りを良い環境変化として捉え、企業体質の改善の強化をしていく必要がある。
(3)従って、経営者の認知は、単に社長が交代するというだけではなく、「会社がどう変わって行くのか?」という会社の方向性を伝えることも重要である。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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