8月
21日,
2021年
社長・店主が身に付けたい「社員のやる気」を引き出す対話力(3)「参加の価値あり!と感じてもらうために」
昨日に引き続いて、
社長・店主が身に付けたい「社員のやる気」を引き出す対話力
昨日は、このテーマを選んだ理由・背景をお伝えしました。
そもそも、このテーマを思い立ったのは、社長・店主向けのショート・セミナーを依頼されたことがきっかけです。 そこで今日は、
「参加された社長・店主に持って帰って頂きたい重要なポイント」
を検討します。
但し、私の頭の中で完全に固まっている訳ではないので、少しブレイン・ストーミング的に、列挙することで整理の入り口に立ちたいです。
1.参加者の視点
先ずは参加者の視点に立って、このショート・セミナーが終わった時に、参加して頂いた方々はどんな気持ちになり、どんな想いが頭をよぎるのでしょうか? これを先ずは挙げます。
(1)今日は参加して良かった。こう行動すれば良いんだ、ということが見えた。
(2)気になる部下のことを思い出した。
(3)行動の前に先ずは心構え、マインドセットが重要だな。
(4)自分に少し思い込みがあった。自分の視点で良かれと思っていたが、本当にそうかな?と振り返るきっかけになった。
(5)頭での理解も大事だが、取り敢えず行動を変えることが大切だな。
こんな感じでしょうか? つい提供者の目線に囚われがちなので、まずは相手・クライアント(今回の場合はセミナー参加者)の目線に立つことが重要かと思い、列挙してみました。
2.持って帰って欲しいポイント(提供者の視点)
では、参加者の目線、もしくは期待と言っても良いかもしれません、これらを思い浮かべた上で、今度は提供者の目線に移ります。即ち、私が伝えたいポイントです。
これもまた、思い付くままに列挙してみます。
(1)社員から「引き出す」ということは、社員が「既に持っている」ということが前提になっている。これを確認、または、信じることが重要。この背景には「ピグマリオン効果」の話がある。
(2)対話というと、話をする側、社内では上司や社長・店主だが、の対話術というテクニックの話になりがち。(コミュニケーション≠会話テクニック)
しかし私が伝えたいのは、まずは相手の話を「聴く」「傾聴」することの重要性。これは、まずは話を聴いてもらえることで部下が「自分は認められている」と感じ、それが自分がお互いの信頼関係を構築し、ひいては「引き出す」ということに繋がる。
(3)「聴く」ということはどういうことか?どうすれば良いのか?心掛けと具体的な行動方法を伝える。
(4)「傾聴」が充分に出来るようになったら、次は「質問」。誰でも日常生活で質問はしているので注意が必要。(ここで「ジョハリの窓」の考え方を伝える。)
質問は社長・店主が知りたいことを訊くのではない。社員・部下の想いやどうしたら良いのか、を考えさせる質問をすることが重要。これは相手のための質問だが、これが実は難しい。具体的な例を挙げて体感してもらうと同時に、実際に試してもらうことが必要。
(5)スキルも大事だが、それを支えるマインドがもっと重要。
(6)対話のbefore & afterの比較を体感してもらうと持って帰ってもらいやすい。
(7)実務的なお土産として「行動集や質問集などを渡す」
(8)明日から「何から手を付けるか?」を宣言してもらう(行動を引き出す)
ここまで書いてみて、どんな構成や理論・ワークがあったら良いかのアイディアが出てきたのでメモしておきます。
- オープニングの参加者全員から「参加理由・今日の期待」を開示してもらう
- 参加者同士のペアワーク
- 会話のbefore & afterの提示(そしてロールプレイ)
- 最後に簡単な行動宣言を参加者全員にしてもらう
- ピグマリオン効果・ジョハリの窓・メラビアンの法則
- セミナー後のフォローアップの導線を伝える
90分の無料セミナーで、ここまでやったらやり過ぎかな?
ではまた明日!
by 「働くあなたを元気にする」コーチ
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