復刻版 タンギング のお話 その4
11月
24日
とてもジャズっぽいニュアンスを出せるタンギングなので、是非トライしてください。
これは2004年9月30日のブログを見直したものです。
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前回はレガートタンギングのお話と、やっぱり練習しかない というお話しをしました。
今日はちょっと難しいハーフタンギングとマウスピースで違う というお話です。
ハーフタンギングって?
ジャズではよく使われるタンギングのテクニックです。
このタンギングは、ちょっと特殊なもので音を止めません。
普通に音を出していて、ゆっくりと舌をリードに近づけていくと、音がミュートされたようになりますが、この状態を意識的にやるのがハーフタンギングというものです。
これをやる時に注意するのは、決して息を弱めてやらないことです。 圧力はちゃんとかけないとできませんので、圧力をかけたままリードの振動を半分だけ止めましょう。
私は、リードの左半分だけ舌の中央でリードの振動を止めるようにしていますが、リード全体を舌先や下の中央でミュートできるのならその方法の方がよいかもしれません。
練習方法は、ロングトーンをしながら、途中でハーフタンギングを行い音をミュートさせて、またノーマルトーンを出す方法から始めましょう。
4分音符で、1泊目はノーマルトーン、2泊目をハーフタンギング・・・ とやったり
8分音符で、同じように8分ごとにノーマルとハーフタンギングをやってみましょう。 音は ナ ン ナ ン ナ ン ナ ン ・・・・みたいに聞こえると思います。
この練習は全音域でできるようにしてください。
単音でできるようになったら、スケールと、やりやすいフレーズから練習してみましょう。
例えば、2オクターブ目のCから3度で下がってくるフレーズで、C−A−B−G−A−F−G−E−F−D−E−C ・・・ などから始めるとやりやすいと思いますよ。
あとはフレーズの中にハーフタンギングを組み込んでいく練習ですね。
CDなどを聞くと、沢山の方がハーフタンギングを使ってフレーズを吹いています。
高橋達也と東京ユニオンの方は、これができないとジャズにならないといっていましたが、できないプロの方もいます。
でも、ジャズやフュージョンをやられる方は、ニュアンスを付けるためにも、できるように練習した方がよいと思いますよ。
このハーフタンギングは、かなり練習すればできるようになりますが、サックスを初めて間もないプレーヤーは、変な癖が付くといけないので、必要が出てきた時にやりましょう。
マウスピースで少し違う
マウスピースもバリトン用の大きいものから、ソプラニーノ用の小さいものまでありますので、マウスピースの大きさで舌がリードに当たる場所が変わってきます。
リードの幅も変わってきますので、タンギングの感じも変わってくるんですね。
楽器の種類が変わったら、タンギングの方法や感覚が違ってくるので、それぞれのマウスピースでメインの楽器と同じようにタンギングができるよう練習してみましょう。
高い音の楽器ほどタンギングがシビアになってきますし、音程がふらつきますのでゆっくりと練習してみるといいと思います。
今回は、タンギングのお話 その4 でした。
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