先日、読んだ『細雪』のあとがきに『細雪』は、 『源氏物語』と『紅楼夢』に似ているとありました。 書名は、聞いたことがあるのですが、読んだことはありませんでした。 図書館にリクエストして、閉架の文庫を取り寄せて一気に読みました。 残念なことに肝心な9、10(林黛玉の死の場面)がなく、講談社の簡単な本であらすじを掴みました。 岩が玉となって、人間界に生まれ、再び岩に戻るおはなし。 さて、お次は何を読みましょうか?
先日『平成細雪』というドラマを観たので、原作が読みたくなりました。 図書館で借りようと思い、検索すると、貸出中が多かったので、 亡き義父の本棚を探しました。 日本文学全集の中にありました。 定価が260円・・・時代を感じます。 昭和36年7刷の本は、旧仮名遣いや舊字體で書かれていて読むのに苦労します。 図書館にある現代の本は、新字体で書かれているでしょうか? 時代を感じる本を最後まで読んでみようと思っているところです。 ◆追記 2.28 読了◆ 大変面白く読み終えました。 時間がある時は、ずっとこの本を読んでいました。 最近の作品にない面白さで、心惹かれました。 ただ、最後が尻切れ蜻蛉で終わっていたので、残念でした。 最近の作家さんの作品は、読みたいものがなく、詰まらなく感じていました。 この時代の文学全集を読んでみることにします。 私も歳を重ねて古い時代が理解できるようになったのかも。
1月に新作が出て、2月に蔵書に加えられていたのを見逃していました。 気が付いたのは、5月の半ば。早速図書館に予約しました。 ようやく順番が回ってきたので、借りに行って一気に読みました。 今回もゾクゾクする面白さ。 シリーズ第7弾。ここまでくると、マンネリ化しそうですが、素直に面白かったです。 本の装丁が以前と比べると今一つでした。
図書館で借りてから、表紙を見ると「既に読んでいたのでは?」という思いに駆られました。 読んでみると、未読でした。 脳が衰えてきているのを感じました(苦笑) ミヤマ物語の完結です。 第三部は、とても興味深く読めました。 第一部は、まどろっこしく、第二部は尻切れ蜻蛉でした。 ようやくすっきりとした終わりを迎えました。 ミヤマ=深山。 あさのさんの作品には、深山がよく登場します。 そういった作品を読む度に思い出すのは、小学四年生の頃、叔母が住んでいた近くにあった注連縄が飾られた洞穴です。 未だにその洞穴が何だったのか不明のままです。 第一部は、図書館で偶然見つけて読みました。 その後、第二部が出ているのを図書館で見かけて読みました。 先日、図書検索をして、第三部が出ているのを見つけて、早速借りて一気に読みました。
4月頃、朝のテレビで紹介されていて、面白そうだったので図書館に予約していました。 4月に予約して、順番が回ってきたのは、年を越した2月のはじめ。 図書館で新刊本を借りるには、長い月日が必要です。もはや新刊とは呼べなくなっています。 読んでみると、つまらない作品でした。 本文よりも、長いあとがきを読めば、全てが語られている感じでした。
魔法シリーズ三部作をようやく読み終わりました。 闇の世界(インクハート)を描いた物語なので、暗い物語です。 ちょうど、家族が病気に罹ったりと、私の気分も暗い世界を彷徨っていました。 結局、闇の世界に留まる登場人物たちでしたが、最後はハッピーエンドでした。 読み応えのある作品でした。 ◇内容◇ 再び物語の世界に舞い戻ってきたメギー一家。 父モルティマは夜ごと、黒王子たちと連れ立って秘密の行動をしていた。 同じ魔法の声をもつオルフェウス、「闇の世界」の残虐王スネークヘッド、母レサ、ヴィオランテ、ホコリ指、ヤコポなど個性豊かな登場人物が集うスリリングなラスト、 読みだしたら止まらない「本」をめぐる冒険ファンタジー。
先日読んだ『魔法の声』の続編です。 最初は、続編を書く予定はなかったようなのですが、次第に物語が続きを要求してきたようです。 三部作になりました。 これは、第二部です。 とても厚い文字の小さい作品なので、面白いのだけれど、読むのに時間がかかりました。 最後は、えっ尻切れ蜻蛉じゃない!!と思いました。 本日、早速続編(第三部)を借りてきました。 ◇内容◇ 朗読すると物語が現実になる魔法の声を持つ少女メギーと父モー。 物語の世界に閉じこめられた母親を無事取り戻してから、平穏な毎日を送っていた。 一方、火噴き師ホコリ指は、望郷の念に押され再びその世界へ帰ってしまう。 自ら物語を書き換え朗読し、危機が迫っているホコリ指を助けに物語の世界へ入り込んだメギーとファリッドは…。
本の紹介メルマガで気になった本を図書館で借りました。 この本が出版された頃、 ファンタジーをたくさん読んでいたのに、何故か巡り合わなかった本です。 内容は面白いのですが、分厚く、小さな活字の本なので、完読するまでに5日間かかりました。 この続きも2冊借りています。 ◇内容◇ 少女メギーの父モーは、物語の登場人物をこの世へ呼び出す魔法の声を持っていた。 9年前、その声に呼びだされてしまった登場人物と引き替えに、母親が物語の世界に消えてしまったのだ。 物語から飛び出た悪者に、父と叔母とともに連れ去られたメギーは、悪と立ち向かうはめに。 名作冒険小説がたくさん出てくる「物語」をめぐる冒険ファンタジー。
息子たちが小学生の頃、童話館から毎月本を取り寄せていました。 久しぶりに届いた通信に復刊の本として紹介されていました。 早速、図書館にリクエストすると、絶版になった本が手元に届きました。 本には、貸出ポケットと貸出カードが存在しています←懐かしい!! 1984年6月第七刷あかね書房刊・・・第七刷とは素晴らしい←最近では珍しいことですね。 装丁はそのままです。 ◆本の内容◆ 少年侍・足柄七十郎は殺人事件に巻き込まれ、父親も殺される。 父親の仇討を命じられ藩のはずれの三の庄へ向かう。 余所者から見れば美しい眺めのむらだが、そこは砂金掘りの集落だった。 巧妙につくられた藩の支配の仕組みを知った七十郎、危うし。 一人の少年侍が藩の闇の仕組みを解明して行くおはなし。 正義はどこに? 御伽噺のようでした。 最後はめでたしめでたしで終わらないところは、浦島太郎ぽいでしょうか? 武士の時代のおはなしですが、現代にも通じています。
先日、遠方から来た司書をしている友人からのおすすめの本です。 「課題図書だったので読んだのだけれど、興味深い本だった」と。 早速、図書館にリクエストして読みました。 最近、読みたい本がなく、読書からは遠ざかっています。 ◆内容紹介◆ オーガストはふつうの男の子。ただし、顔以外は。 生まれつき顔に障害があるオーガストは、10歳ではじめて学校に通うことになった。 生徒たちはオーガストを見て悲鳴をあげ、じろじろながめ、やがて……。 物語は主人公のオーガストだけではなく、同級生や姉など多数の視点から、それぞれの立場、それぞれの感じ方がリアリティを持って語られています。 読者はその中の誰かに共感し、誰かの想いを感じ取り、自分の中の何かを変えていきます。 そういう力を持った、言葉と物語の力を感じる傑作です。 それぞれの視点から見る世界は、私の見た地獄を他者の視点から見せてくれました。 私が見た地獄もあれば、その時、生きていた他者のそれぞれの地獄。 結局、生きていくことは、それを乗り越えることだと思いました。 乗り越えていく力を養うことが生きていくことなのでしょうね。