2016.12.10
図書館で「み」の棚を眺めていると、この本に気付きました。
「ああ、新刊が出ていたのね。それも2016年の12月に」と。
この作者の作品は、テレビドラマ『青が散る』で見知って、
それ以来、初版本を買い求めていました。
終活に入って(まだ人生はこれからなのですが)、
もう本を増やすのは止めようと決意し、それ以来図書館で借りることにしています。
この本を開いた時、故郷に帰ったような気分になりました。
文章がしっくり来るのです。
でも、途中からは、作者の中だるみ時代の作品のように感じて、
少々興ざめしてしまいました。
◇内容◇
亡き叔母が遺した大きな謎と、幸せの種を探す旅。
生き別れた母子の運命の軌跡をたどる、最新長編。
ロサンゼルス在住の叔母の突然の訃報。
甥の弦矢が駆けつけると、27年前に死んだはずの叔母の一人娘が、実は死んだのではなく、
当時からずっと行方不明なのだと知らされる。
なぜ菊枝はそのことを長らく黙っていたのか。
娘はいまどこにいるのか。弦矢は謎を追い始める――。
生き別れた母子の運命を豊かに描き出す長編小説。
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