2月
1日,
2008年
中国の寒波状況(長文です)
既に報道されていますように中国の中・南部を中心とする約50年ぶりの大雪の影響で、路面凍結による高速道路の閉鎖・鉄道の麻痺状態・飛行機の欠航など交通網に影響が出ており、春節前の中国人の大移動とも重なり影響が出てきています。中国法人でも特に国内トラックに影響が出ており、部品の納入が止まるなど物流網が一部麻痺しています。現状では天候の回復を待つしかない状況ですが、予報ではこの寒波はしばらく続く見通しです。
<北京より>
1.報道されている通り南西部における降雪で鉄道が麻痺状態にあります。広州駅で春節で田舎に帰る人が60万人が待機させられている状況が報道されておりますが、上海駅でも駅構内及び駐車場に3万人が待機している状況になっております。駅の外で待機している人がそれ以上にいるものと考えられます。上海市政府は緊急通達を出し、市内のビル建設現場の工事を春節休暇の為中止しないように指示しました。これ以上駅に集まっては収拾がつかなくなるからと思われます。また、南西部を中心に鉄道及び道路網が混乱しており石炭輸送ができない為、石炭で火力発電を行なっている中国の電力事情が逼迫してきており、上海周辺の工場の稼動が制限される状況が出てきております。28日は休業する工場がありました。29日は学校も休みになりました。
2.上海浦東空港は29日に多くの便が欠航となり混乱いたしました。原因は国内線の飛行機が目的地に飛べない為駐機場所がいっぱいになってしまった為です。また、融雪材が底をついてしまい、その他の空港から上海に緊急輸送する事態となったことも一因となりました。お客様においては一部で緊急対応を迫られるケースがありましたが、遅れをある程度覚悟していただいたこともあり大きなクレームになってはおりません。30日には上海、南京、杭州の空港も平常に戻っておりますが、今後の降雪状況によっては再度混乱することが懸念されます。
3.海上輸送における混乱は、2週間前から起こっていた濃霧によって恒常的に1−2日の遅れがでております。降雪による混乱は起こっておりませんが、2月7日の正月に向けて出航、入航とも今週末に集中いたします。したがって、30日、31日がドレージの手配のピークとなりますが降雪による道路事情が悪化しており、混乱が懸念されます。
4.一番大きな問題は国内物流で起こっております。特に上海から西に向かう蘇州、無錫、南京地区においては高速道路が断続的に閉鎖されており、また、凍結の為5−10kmのノロノロ運転が続いております。通常3時間の杭州/上海間でも7時間以上かかっております。また、無錫/PVG空港間でも12時間以上(通常3時間)かかるケースがあり混乱しております。上海から西方面及び南方面のトラックは配車しておりますが、何時着くか時間が読めない状況です。また、南西部の主要空港が閉鎖されており、国内航空貨物も受託停止の状況にあります。高速道路は上海/南京間はトラックのみ(乗用車は凍結等の理由で危険な為)運行ができますが、大渋滞となっているようです。また、事故が多発している模様で渋滞に拍車をかけている状況があります。春節前の長距離路線の配車は通常1月30日が最終発送となりますが、車両及び運転手の不足もあり配車できない状況にあります。
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