10月
1日,
2011年
映画「点の記」の大きな誤り部分
主人公柴崎が、陸軍幹部との会話部分で、大きな誤りがあります。
念のため、小説を読み直しましたが、該当部分はありません・・・・
それは日露戦争に関する部分で、陸軍幹部は「我が国は日露戦争で大勝し・・・」と言っていますが、小説には、その部分の記述はありません、映画ではかなり高圧的に剣岳登頂を命じていますが、小説には、そのニュアンスはありません・・・・
映画のシナリオとは言え、歴史部分を歪曲するのは後世に禍根を残します。
日露戦争は、日本は大勝どころかロシアの国内事情その他でかろうじて休戦に
持ち込めたのが事実ですが、ポーツマス条約で、全権大使小村寿太郎の寝技に近い外交努力で、樺太の割譲で折り合っています。
ロシアは自国で寸土も侵略されておらず、すべて占領地での戦闘だったのです。
203高地の死屍累々の戦闘、そして有名な日本海海戦、確かに勝利したかの錯覚
を持ちそうですが、実態は決して勝利ではなかったのです。
碩学新田先生が、これを誤るはずはなく、当然その記述はありませんでした。
ポーツマスでの有利な展開は、一外交官の手腕ですが、これがロシアに、日本人
は油断出来ない!との感情を持たせたのではないかと思われます。
私見ですが・・・・
第2次大戦間際のロシアの対応、シベリア抑留、その後の4島問題と無関係では無いような気がしてなりません。
写真はWebから拝借しました(ポーツマス会議の風景)
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