1ヶ月前の1月6日(日)に野村ギター教室の弾き初め会があった。書き初めにかけて、弾き初め、すなわち、数人で集まって新年に酒でも飲みながらギターを弾こうということだった。
まあ、半分、余興みたいなものだと思い、何を弾こうかなと考えた。クリスマス会でバッハのシャコンヌを普通のギターで弾いたので、今度は11弦ギターでもう一度挑戦しようかなとも思ったが、長すぎるというので、クリスマス会で二人も弾いた「アルハンブラの思い出」がふと頭に浮かんだ。
人前で弾いたことがなかったので、このブームに便乗しようかなと思い、暮れに暗譜しているかどうか久しぶりに弾いてみた。結構、覚えており、忘れかけていたところは譜面を見て覚え直して、当日、濁り酒「白川郷」を持って、弾き初め会へとノコノコと出かけた。
会場に着いたら目が点になった。20人以上も人がいるのである。それも、演奏者は前に置かれた椅子に座り、ぐるりと他の人に囲まれてじろじろ見られながら演奏するのである。もちろん、お酒なんか出すような雰囲気ではない。
「やられた!」と思っていたのは私だけでなく、皆さんも同じであったようである。
とにかく緊張しまくり、手が動かない。悲惨な演奏だった。いまでも思い出すと冷や汗がでる。
で、話はこれで終わりではない。
が、話が長くなるので、2回に分けて続きは明日にアップする。
つづく
渋谷百軒店の中にもうひとつ私がたまに学生時代に通っていたお店があります。
ロック喫茶BYGです。ロック喫茶という言葉は、今では死語のようになっていますが、私の学生時代はジャズ喫茶とともにこのロック喫茶というものが、渋谷にはたくさんありました。
BYGは、1969年から続いているウエストコーストのアメリカンロックを聴かせる店です。初期はライブをやっていたようですが、1973年からロック喫茶だけになったようです。喫茶部分は1階から3階で、地下に貸しスタジオがあり、私も何回かこのスタジオを借りたことがあります。今はまたライブが復活したようで、最近は、BEGINがここで演奏しているようです。試しに検索しましたら、ちゃんとHPがありました。詳しく知りたい人は、そちらへどうぞ。
おそらく私が記憶しているロック喫茶で、唯一現存している店です。奥に見える名曲喫茶ライオンも創業1925年という老舗です。今回、BYGに久しぶりに入ろうしたのですが、OPENは夕方からということでした。私が通っていたときは、11時過ぎからやっていたのに。
私はジョンレノンが銃弾に倒れたニュースをラジオで知りました。しかし、ビートルズは中学生のときに聴いていた音楽で、興味はすでに他の音楽へ移り疎遠になっていたので、「そうか亡くなったか。」と思っただけで特に衝撃はなかったのです。翌日、大学へ行く途中なんとなく渋谷で降り、そのまま11時すぎにBYGへ行きました。まだOPENしたばかりで誰もいなく、3階で靴を脱ぎ(3階はテーブルだけでなく、靴を脱いで座れるようになっています。)、一人でぼうっとしていると、急にJBLのスピーカからヘイジュードが流れてきたのです。そして、なぜかどっと涙が流れて止まりませんでした。とても暖かい、うれしい涙でした。
今日、渋谷で「ジプシー・キャラバン」という映画を見てきました。
簡単に言ってしまえば、4カ国5つの世界的ジプシー音楽グループ(インドのマハラジャ、ルーマニアのタラフ・ドゥ・ハイドゥークスとファンファーラ・チョクルリーア、マケドニアのエスマ、スペインのアントニオ・エル・ピパ)によるアメリカンツアーのドキュメンタリー映画です。
どのミュージシャンも、自分たちの音楽あるいはロマ(ジプシー)であることに誇りを持っていることがよく伝わり、いい映画でした。
特に、マケドニアの歌姫エスマの
「みんなロマを見習うべきだ。私たちは、戦争を始めたことも、他国を侵略したことも、他人を迫害したこともない。」
と語るところはとても格好いい。
欲を言えば、もう少し、じっくりとアメリカンツアーでの彼らの演奏や踊りを見たかったかな。
来日したジャスミン・デラル監督のコメントです。
「みんなジプシー音楽が好きでも、関心はその音楽だけで、コンサートが終わると忘れてしまう。ふだんの彼らについては偏見にあふれている。彼らにも家族があり、生活があることを伝えたかった。」
そうですね。失礼しました。
お勧めです。
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