今年も11月29日(日)、南房総の千倉でガムランを演奏することが決まりました。2年前に始めたときは、駐車場で路上ライブ、昨年は雨を考えて、貸スタジオで行いました。今年3年目の午後は、認知されてきたのか、お寺の境内で演奏します。晴れるといいですね。曲目は、午前中の産業まつりでルジャンを、午後は、ルジャン、ガボール、バパンスリシール、そして、クビャール・ドゥドゥックを演奏します。ただ、今年はメンバーが1名少なく、助っ人もお願いできる人が今のところ3人しかいなく、ほとんど、クンダン(太鼓)を私一人で演奏しなければならないかもしれません。右腕も古傷で痛いし、はやく、坐骨神経痛治らないかな..
写真は、プレゴンガン用のクンダンです。今年の初め、ヤフオクで送料込3000円で買いました。いま、バリで、こんな値段では買えません。1万円近くはするかな。
今朝の日曜美術館アートシーンの頭で、紹介されていましたね。最後、巡回展の紹介のバックとして映っていたのが、「釉下彩陽刻翡翠鯉文大花瓶」です。見ていない人は、今晩再放送されますので、見てください。この翡翠の部分が、「多色の釉下彩」と紹介されていますが、まあ、イングレイズの可能性は否定できません。香蘭社や深川製磁は、20世紀の初め、イングレイズの作品を結構作っていますからね。なお、この「多色の釉下彩」という言葉は、私が作って流行らした言葉です。やっと、少しずつですが、いろいろなところで使われ始め、浸透してきています。硬質磁器において、この「多色の釉下彩」で絵付けすることが、いかに難しいことかを理解しなければなりません。マイセンやセーヴル、そして、日本の有田、眞葛、西浦なども、19世紀から20世紀初めにかけて、苦労したところです。結局、マイセンは「多色の釉下彩」をあきらめてイングレイズにほとんど移行し、セーヴルは1280℃で焼成する新硬質磁器を開発して、パート・シュル・パートやエナメルなどと1,2色の釉下彩を組み合わせて、アールヌーヴォー磁器をつくりました。
写真は展覧会の図録と論考集です。九州陶磁文化館館長の鈴田由紀夫先生が監修しています。鈴田先生は、昔から日本陶磁器の釉下彩について解説しており、前のロイヤル コペンハーゲンの展覧会のときは、いろいろ参考にさせていただきました。もちろん、今回、鈴田先生も執筆しておりますし、元出光美術館の学芸員で、板谷波山の研究における第一人者である、現在、学習院大学教授の荒川正明さんも執筆しております。
12月から岐阜で始まる「アールヌーヴォー装飾磁器」展の図録原稿をそろそろ執筆しなければならないので、参考資料として両方とも購入しました。今回は「多色の釉下彩」をメインに出してまとめたいと考えています。さあ、そろそろ書き始めないと..
昨日、横浜そごう美術館へ「明治有田超絶の美」展を見に行きました。来年は、有田焼創業400年だそうで、その記念展覧会でもあるようです。まあ、全体的には、上絵が多かったですが、前から一度見たいと思っていた香蘭社の「釉下彩陽刻翡翠鯉文大花瓶」を見ることができました。また、香蘭社は、1875年から1880年の間に、黒と青の釉下彩で鴨を描いた「色絵釉下彩鴨牡丹文大花瓶」を造っていたことがわかりました。まあ、黒と青の2色ですからね。1300℃で焼成する有田焼ならできたのかな。もうひとつ、鍋島家からの注文で香蘭社が作ったサービスセットは1350℃で焼成していたことがわかりました。ということで、硬質磁器というのは本来1400℃前後以上で焼成したものであることをあらためて確認することができました。やはり、コペンハーゲンはすごい。いろいろ勉強になるな...
そして、ついでに、隣の日本橋三越で行われている日本伝統工芸展も見てきました。久しぶりに見にいきましたが、やはり見事な作品ばかりですね。しかし、今回、陶磁器には、これといった釉下彩の作品は見られませんでした....頑張れ、ニッポン!
昨日、三越前まで行って、三井記念美術館で行われている「蔵王権現と修験の秘宝」展を見てきました。吉野金峯山と三佛寺にある平安時代からの仏像、曼荼羅などの国宝や重要文化財がたくさん展示されていました。さっと見て帰る予定でしたが、結局、じっくりと見て、55分もある修験道の映像も見てきてしまいました。いや、すばらしい!
山伏が行う修験道は、日本古来の山岳信仰だと勝手に思っていましたが、実は、山岳信仰に神道、仏教、道教、陰陽道などが習合した日本独自の宗教だったんですね。ということは、バリ島の道教を基本とするゴング・ベリでもほら貝を吹くので、ほら貝を吹く行為は、道教から来たのかな..
今回、タマンサりのブレガンジュールでは、青銅のゴングではなく、鉄のゴングでした。やはり、鉄のゴングは、バリ人にとってはフェイクなのかな?青銅のゴングであれば、こんな扱いはされないでしょう。まあ、このあと、5分くらいしたら、吊るす台が運ばれてきましたが..
布によって濾されて、最後の灰が集められます。
集められた灰を前にお祈りをします。
火葬が終わり、水をかけられ、親族によって、灰が集められます。
左側が、タマンサりのグループ、右側がシンドゥのグループです。
演奏するときになると、数人集まって、このようにスタンバイします。
火葬の最中、演奏者は何をしていたかと申しますと、なんと賭け事をしていました。燃やす時(タマンサリ)と灰を集める時(シンドゥ)に演奏が行われます。
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