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伊万里染付VOC欧字文芙蓉手皿

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伊万里染付VOC欧字文芙蓉手皿
 写真上は、栗田美術館にある伊万里染付VOC欧字文芙蓉手皿です。栗田美術館のカタログによると寛文(1661-72年)に作られたものだそうです。31.5cmあります。
 オランダ東印度会社の頭文字をとりVOCとし、見込中央にこの3文字マークをいれて、当時、注文により伊万里で製作し輸出していたようです。
 1661年にバタビア発オランダ宛の手紙に出島より陶器71000個運んだとあり、更に総督は76000個の買付けを命じているという資料があるようで、これが1661-72年とした根拠と思われます。

 さて、2番目の写真は、東京プリンスの美術骨董フェアで見つけた初期伊万里の染付VOC欧字文芙蓉手皿です。ご覧のように、生がけで、裏の高台も3番目の写真のように3分の一高台です。
 東プリの報告でも書きましたが、初期伊万里のVOCマーク入りの芙蓉手皿など見たことがなかったので贋作だと思ったのですが、栗田美術館に同じものがあるというので、疑問に思いながら、写真を撮らせていただきました。

 栗田美術館の皿は、カタログの写真だけでは、初期伊万里かどうかわかりませんでしたが、risukoさんがこのゴールデンウィークにわざわざ栗田美術館に行って確認してくださいました。
 栗田美術館の皿は、生がけでなく、また、高台も1/3高台ではなく、初期伊万里ではないそうです。

 ということで、疑問が解けすっきりしました。

 risukoさん、ありがとうございました。
#アート #伝統 #文化 #芸術

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KEIさんからコメント
投稿日 2008-05-05 06:26

これで(東プリの方のお皿)粟田美術館と

同じ物とディーラーさんはおっしゃったのですか!
全然柄も形も違うじゃないですか?!
同じように見えるのはVOCの描き方だけで
そこだけ似ている方がかえって?です(苦笑)
ちょっと参りました。
でも真相が判ってよかったですね。

ワオ!と言っているユーザー

hiro
hiroさんからコメント
投稿日 2008-05-05 17:52

 KEIさん、見込みの柄はおそらく同じものを描いているはずです。よく見てください。左上の鳳凰、右上の石榴みたいな実、左下の花と葉、右下の枝に鳳凰が止まっている(?)感じ。これを初期伊万里のお約束のように稚拙に描けば、東プリのようになるでしょう。右下の絵だけが、枝に実がついて、鳳凰の尾のような模様が薄く描かれていますが。おそらく何か判らなかったのでしょう。私もよく判りませんが、鳳凰が木に止まっているようにも見えます。

 ようするに、初期伊万里風に作ることによって、栗田美術館のものより古く価値があるということを主張したかったのでしょう。
 栗田美術館に同じものがあると言わなければ、まだ、本物の初期伊万里の可能性は大きかったかもしれません。
 私には栗田美術館の柄を参考にしながら初期伊万里を作ったとしか思えないので、私は贋作の可能性の方が大きいと思っています。
 ただ、栗田美術館の学芸員が「VOCの初期伊万里はおそらく無いでしょう。」といっても確証はないので、100%贋作とは断定できないはずです。
 まあ、とても面白いものを見たと、思っておけばいいではないですか。
 

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KEIさんからコメント
投稿日 2008-05-05 10:27

確かに面白いものを見せて頂きました。

あれっ?と先ほど気がつき1984年の
出光美術館の「陶磁の東西交流」を見ましたら
表紙は何とこのお皿の見込み部分でした。
本文の10頁に全体が載っていますが、とても良い絵付けです。
ただ年代に関しては江戸時代としかありません。

でもあの初期伊万里からここまで絵を起こせるとは
なかなか思えませんです。はい。

ワオ!と言っているユーザー

hiro
hiroさんからコメント
投稿日 2008-05-05 21:22

 そうですか、出光美術館にも同じものがあるのですか。それとも、「陶磁の東西交流」展のために栗田美術館から借りてきたものなのでしょうか。まあ、かなり作ったようなので、出光美術館にもあるのかな?


>でもあの初期伊万里からここまで絵を起こせるとは なかなか思えませんです。はい。

そうですね。ですから、私も栗田美術館の柄を参考にしながら初期伊万里を作ったとしか思えないので、私は贋作の可能性の方が大きいと思っています。
 

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KEIさんからコメント
投稿日 2008-05-05 16:13

出光美術館のものは直径41cmとありますから

粟田美術館のものとは違います。
また絵付けも粟田のものよりかなり丁寧に描かれています。
という事はこの柄は結構人気の柄だったのかもしれませんね。

ワオ!と言っているユーザー

このコメントを削除してもよろしいですか?
出光美術館のものは直径41cmとありますから
粟田美術館のものとは違います。
また絵付けも粟田のものよりかなり丁寧に描かれています。
という事はこの柄は結構人気の柄だったのかもしれませんね。

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