お正月休みがあったせいか
今週はセミナーや授業が同じ日にあったりと
予定が立て込んでいました。
昨日、電車の乗り換え通路を歩いていた際、
私の前をご年配の二人連れの方が歩いていました。
足元を確かめながら歩く歩調はゆっくりで、
いつもなら後ろを微笑ましく見守って歩きます。
昨日は脇をすーと追い越して急ぎ足でホームに向かいました。
電車に乗ってから、もしかしたら眉間に皺をよせて
難しい顔をしているのではないかと心配になりました。
気持ちの余裕、季節の移ろいを感じる心を磨く事、
帰りにお花を買って帰りました。
福井
家で勉強ができない子どもが増えています。その原因の一つはご家庭にあるようです。勉強をしているとすぐに口をはさまれる、なかなか勉強に集中できない、誘惑するものがたくさんあるなど。物が豊富な時代です。きっと机の周りには勉強道具以外の物の方がたくさんなのでしょう。
またお母さんも、ついわが子が勉強をしていると気になってあれこれ口を出しすぎることで、子ども達は口うるさいという印象を持って徐々に遠のいてしまいます。
もう一つの原因は学校かも知れません。もちろん学校による差もありますが、勉強の仕方を知らない、普段からにぎやかで落ち着いて勉強ができないなど。
総じて言えることは、これらのように子どもを取り巻く環境の変化が子ども達を変えているのだと思います。つまり、子どもが落ち着いて勉強できる環境、さらには自分から勉強ができる環境をどう作り出すかが、私たちの役目だと思います。
勉強が自分でできるようになる。そしてできるだけ塾で進められるように、そして家庭では可能な限り、ご家族の団欒や子どもの時に体験しておきたいことにチャレンジしてほしいと思います。
ラッコ横山
今日は久しぶりな大粒の雪、朝から午後にかけては視界もさえぎられるような雪景色でした。あっという間にあたり一面が雪化粧で真っ白に。夕方からは雨に変わり、いつの間にか普段の風景に様変わり。自然ははかないものです。
子ども達は早速学校で雪合戦をしたそうです。水分をたっぷり含んだ雪はさぞかし重かったことでしょう。でも冬に雪遊びをすることは貴重な経験です。
遠い昔は毎年しっかりと雪が降りました。大雪も当たり前で雪化粧は日常茶飯事でした。冬の印象はあたり一面がまぶしいことです。目を細めて学校に通っていました。道々必ずどこかに雪だるまがあって、みんなが思い思いにほうきを持たせたり、帽子をかぶせたり、あるいは絵の具で色をつけたものもありました。それぞれの思い入れが感じられる力作でした。
昼休みや放課後の雪合戦は本格的でした。クラス対抗もよくやりました。女子も加わって、よく味方にぶつけて怒られたものです。
田舎に行くと、たった1日で数メートルも降ることもありました。多くの家がその雪に穴を開け、天然の冷蔵庫に野菜や食べ物を貯蔵していました。初めて見た時は、どうして同じ穴から白菜や大根が出てくるのか不思議でした。その仕組みがわかったのは数年後で、改めて人間の知恵にうなずいたものです。
そしてなんと言っても楽しみだったのはスキーです。最初にスキーを滑った人は遊びの天才だと思ったものでした。
山の獣道を利用してボブスレーのようなこともやりました。5人から7人ぐらいが一緒に組み合って山の頂上から滑り降りる遊びは、当時、最高の遊びでした。転んでも転んでも助け合い、笑い合い、何度も何度ももっと速く滑り降りることができるよう、米袋の中身を替えてみたり、前日の夜に獣道上にあらかじめ水をまいて凍らせたり、あるいは体重の重い順、軽い順に並んで滑ったり、子どもながらに悩み、考え、工夫をしたように記憶しています。遊びの中でいろいろな知恵を自然に会得していたように思います。
そんな遊び三昧の幼少のころを思い起こすと、今の子ども達はしっかり遊んでいないように感じます。遊ばない子どものデメリットも昨今では話題になります。子どもの頃は可能な限り遊び、外遊びをさせてあげたいものです。
ラッコ横山
最近、頭の切り替えが遅くなってきたことをひしひしと感じるようになりました。授業に入ってもなかなかその教科のモードに入れず、普段なら簡単に解けるはずの問題の説明にも四苦八苦するありさまです。でも10分もたつと何でもない内容の問題であったことに気が付くといった具合です。
以前、女子校の最難関校である桜蔭中学校の入試問題は、算数と理科の問題が合体しており、1枚の問題用紙に算数と理科の問題が交互に並んでいるという、特別な形式をとっていました。そして、国語と社会も同じように合体していたのです。この問題を算数だけ、理科だけに分けて取り出して解いてみると難関校のわりには意外と易しい問題だったのです。きっと、子供達にとって算数を解き、すぐに頭を切り替えて理科を解くという作業が思いのほかに難しくて、なかなか高得点が取れなかったようです。どうやら、年寄りと子供は頭の切り替えが苦手なようです。入試の狙いも、こういった問題に対処できる頭の切り替えが素早い子を入学させたかったことにあったのだと思います。しかし、現在では4教科が別々になってしまい、算数も理科も問題のレベルが数段と高くなってしまいました。
過去問演習や合不合の判定テストで、各教科の成績が安定しない子が多くいます。あるときは算数の出来がとても良く国語の出来が悪かったのが、次のときはこの逆に国語の出来が良くて算数の出来が悪かったといった具合です。そんな子供達の話を聞いてみると、前回悪かった教科を今度はがんばろうとして、そこに全神経を使ってしまい、他の教科には気が回らないでおろそかになってしまったようです。本体どちらの教科もできるはずなのに、とてももったいないことです。
こんなタイプの子は、今後は頭の切り替えを練習する必要があります。そのための一番簡単な方法は、終わった教科のことはもう考えないで、次に行われる試験の教科のことだけを考えるという方法です。こうすることだけで頭の切り替えがスムーズにできてしまします。
試験前の10分間、次に行われる教科のことだけをあれこれと考え、上手に頭のモードを切り替え、もらすことなく実力を発揮して悔いのないない受験を送って欲しいと思います。
カーネル笠井
今日は上野毛で授業がありました。
時々質問を受けることですが、
「国語の点をあげるにはどうしたらいいですか」
色々考えても第一歩は、国語を好きになることだと思います。
点にはなかなか結びつかなくても楽しんで授業を受けているうちに
文章がすーと頭に入ってくる瞬間があるようです。
そういう思いを積み重ねていくことが大事なのです。
国語の学びは小学校だけでは終わりません。
むしろ中学・高校で友達との関わりや知識のひろがりの中で
伸びていく教科です。
中学受験という節目はあるけれど、
国語好きを一生の宝としてほしいのです。
N君、国語大好きですね。
しっかり力もつきました。
心から健闘を祈っています。
福井
昨日、今日とコーチングセミナーをしました。
今日は入園前のお子さんをお持ちのお母様向けでした。
みんな少しでもいいママになろうと
一生懸命にメモをとってらっしゃいました。
そんな姿をみていると思わず、
子ども達はどんなおかあさんでも大好きですよと
声を掛けたくなります。
普段子ども達と接しているとお母様を気遣う言葉をよく耳にします。
傍にいてくれるのが当たり前、
煙たいけれどかけがえのない存在。
生まれて、腕に抱かれて、肌を触れ合わせて
愛されて育まれた記憶が心の奥底に
しまわれているのだとおもいます。
失敗の子育てなんてありません。
自信を持って愛し続けてくださいね。
そんな思いでセミナーを終えました。
福井
よくお母さんと話をしていると、「側にいるので話せません」とか、「子どものいない時間に連絡をください」と言われることがあります。
しかし、これにはなんとも悲しい響きがあります。もちろん子ども達が直接そんなことを耳にしたらと考えると不安に襲われます。
そう考えると親子のコミュニケーションはとても大切なことだと思います。しかも、大人側から一方的に話をするのではなく、子どもの話しを聞いてあげられる環境とゆとりが大切なんだと思います。
塾では子ども達がよく話してくれます。授業中も構わず、話したくて話したくてしょうがない子もいます。しかし、家に帰ると意外に無口だったり、あまり話さなかったりする子もいるようです。でも、その原因の多くは子どもではなく大人側にあるようです。
普段から子どもの気持ちを汲んで耳を傾けるようにしたいと思います。
ラッコ横山
先日、hotline(ホットライン)上野毛ブランチの近くを歩いていると、近所の古着屋さんの店先で足が止まりました。なんと、店先には可愛いちっちゃなローファーが何足も並んでいたのです。しかもどれもまだ真新しいものばかり。
きっと、秋の「お受験」でその役目を終えたのか、あるいは子どもの足の成長に伴って新年に向けて新調したのか、あまりの珍しさにふと思うのでした。
靴には子どもの成長がしみこんでいます。
ラッコ横山
この時期になるとよく父母から質問されるのが、受験校の過去問演習を家で時間を決めてやった方がいいのかということです。その答えは『はい』の場合と『いいえ』の場合があります。まず1回規定時間でやってみて、合格基準点をクリアーしている生徒ならば『はい』で、クリアーしていない生徒ならば『いいえ』なのです。たとえば、合格基準点が60点のとき、1回目の過去問演習で60点取れれば、これを約1ヵ月続けると平均65点まで取れるようになります。この時期の子供の学力の伸びはこの程度なのです。一方50点しか取れなかった生徒がこれを約1ヵ月続けると平均45点しか取れなくなってしまうのです。きっと、60点取れた生徒はもっとがんばって安全圏までもっていこうと前向きに取り組みます。ところが合格基準点に達していない生徒は、もっと急いでやらなければとあわててしまうのではないでしょうか。子供はあわててやらせると全く学力が伸びないものなのです。
この例外となる生徒は、できなかった問題を何時間もかけて納得するまで復習できる子だけです。そのためには睡眠時間をもけずっているのです。ではどうやって効果的に過去問演習をすれば良いのかと言うと、たとえば制限時間が50分のテストであっても、合格基準点に達するまで時間をかけてやる方がいいのです。それでも1時間30分ぐらいが限度ですが。普通は40分ぐらいで集中力が途切れてしまう問題演習ですが、過去問演習ということで1時間30分もの長時間の集中力が可能になるのです。そして少しずつこの基準点に達する時間を短くしている努力を続けるのです。入試に間に合わなくてもかまわないくらいの気持ちで待ってあげましょう。制限時間をオーバーしても合格基準点をクリアーできる子は合格する可能性も充分にあるのです。
小テストをしていて、『解けそうだからあと5分待って欲しい。』という生徒にはそのまま続けさせます。見ていると一心不乱に取り組んでいてあっという間に15〜20分が過ぎてしまいます。時折顔をのぞかせる子供の集中力。時間の無駄のようにも思えますが、それは全くの逆で、こんなときそれを中断させるようなことはもったいなくてできません。このときほど、子供の思考力、そして学力が伸びているときは他にはないのですから。こんなときはじっとがまんして待つ事ほど効果的な学習はないと思います。これは受験直前でも全く同じです。
カーネル笠井
寒い一日でしたね。
祝日でしたが上野毛で授業があり、乗った電車の中で
何人かの振袖姿を見かけました。
一緒に付き添っているご両親の少し誇らしげの顔が
育て上げた安堵感に彩られていました。
その電車の中でちょうど私の真向かいに座られた
老紳士の本に目が釘づけになりました。
題名が「幸せな宝地図であなたの夢がかなう」です。
成人式からは優に五六十年は経っていると覚える方が
今なお夢を実現しようとなさっているのでしょうか。
嬉しくて、お降りになった後姿をじっと見送りました。
止まることなく歩き続ける事、
若者より胸は滾っているかも知れません。
「雨だれ石を穿つ」の精神です。
福井
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