山の朝は早い。
午前4:00過ぎには起床。
5:00から小屋の朝食。
夕食もそうだったが、
とにかくおいしいです(^_^)/3000メートル直下の険しい山小屋の食事とは思えない・・・。
朝からしっかり食べる。
これも普段の生活にはないパターンだ。
普段だとトースト一枚で終わり・・・。ザックを担いでザイテングラード登山道を登り始める。
昨日の岩歩きがたたって右の股関節が痛い・・・。
大腿部の筋肉もかなり張っている。
足はかなり重いという状況。体全体も重いながら、
登山道をしっかり踏みしめて歩く。
毎年山に登るたびにこんな苦しいことはこりごりだと思う・・・。
しかし、また来てしまう・・・。
山の持つ大自然のエネルギーは、
一個人が考えるほど小さなものではなく、
何か突き動かす強烈な個性があるのだろうと思う。歩いていていると、
ヘリコプターが山の峰を越えて、
山小屋を行ったりきたりしている。
ブロガー根性を発揮して、
デジカメを構えて撮影。
息がはずんでしまっていて、
しっかり止めて構えて写すことができない。
まあ、若干ピンボケですね・・・。岩がゴロゴロの登山道をあえぎながら登っていきます。
突然目の前に、何の種類かは分からないのですが、
一面のお花畑が出現します。
それがはるかかなたまで続いているのです。
高山植物ということで背丈も低く地味ではありますが、
すごい規模で続いています。
これも感動ですねぇ!!写真に撮ると平坦にしか見えないのですが、
この登山道はかなりの傾斜があります。
しかも、酸素がちょっと薄くなったことに気がつきます。
なんだか思いっきり空気が肺に入っていかないような気がするのです。
これは南アルプスよりも強烈に感じます。「涸沢槍」がきれいにその円錐型を見せています。
主役の「槍ヶ岳」を小型にした感じですね。まだまだ「穂高岳山荘」までの道のりは始まったばかり・・・。
先はまだまだ長い・・・m(+。+;)m
とにかくザックをおろし、
座り込んでコーラを飲む。
普段の生活ではコーラはほとんど呑むこともないが、
山を登ってきて飲むコーラはほんとにおいしいと思う。
一度に大量の汗をかいてしまっているので、
のどを通る炭酸の刺激が心地よい。この涸沢ヒュッテも後ろは断崖絶壁になっている。
なんだか崩れやすい岩の感じからすると、
地震でもあると怖い感じ・・・。
まあ、でも大地震となればどこにいても結局同じか・・・。しばらく休んで泊まる部屋にザックを置いて、
なおも小屋の前をうろうろしていると、
小屋の夕食。
山小屋の夕食の時間は早い。
5:30にはもう食べ始める。しかし、これがまた山小屋とは思えない食事!!
北アルプスは景色と小屋の食事でもつ・・・。
イヤー・・・、空腹にしみますなー・・・(*^^)vご飯もなかなかおいしくてをお替わりをし、
満腹にしてご馳走様。夕暮れが迫ってくると吊り尾根も赤く染まってきて、
神々しいくらいに見えてくる。
この色は平素の生活の中には絶対に現われない色で、
思わず宗教的な気分にさせられる。
徐々に山肌を染めて、
夕日の沈みゆく時間の流れは、
静かで重量感があり、
自分の肉体がいやに軽いものに感じてしまう・・・。徐々に闇を深める涸沢テント村と涸沢ヒュッテに灯がともり、
シンとして人気がなくなる。
今日の登り着た道を思い浮かべながら、
19:30に就寝。
いびきも高らかに眠りの中に引き込まれていった。明日は穂高岳山荘を目指して、
ザイテングラードを登る。
今日はわが街、商店会のお祭りの日。盆踊りとか鳴り物系はありませんが、
夜店など出て結構人が出る日です。わが町の数少ない行事の一つです。
今年は例年より、
提灯の数がいつもよりちょっと多いような気がしますが・・・。
気のせいかも・・・。
今日の夕日です。今日沈む夕日の位置を見てちょっと驚きました!!
ずいぶんとずれてきているのです。
自分から見てかなり右側に沈んで、
ほとんど建物の陰に隠れてしまって、
撮影することができなかったのですが、
登山に行く時に、
ほんの少し位置が真ん中よりに変わってきて、そして今日、
沈む位置がかなり真ん中の位置にずれていることに気がつきました。ここまで来ると陽が赤く染まって、
沈むまでを撮影することができるようになります。毎日暑くてとんでもない日が続いているのですが、
やはり確実に秋の時間に変わりつつあるんですね・・・。
8月ももう終わりに近いですからね。
気持ちを引き締めて後半に備えないといけないです。8月が終わるとあっ!という間に今年も終わりそうな気配です。
時間の流れに負けないように頭を覚醒させないと・・・。位置をずらして沈む夕日を見ていて、
ちょっと目が覚めてきた今日この頃でした・・・。
岩ゴロゴロの道を歩き続けて、
小屋直下の急坂までたどり着く・・・。
横を向くと穂高の吊り尾根が、
ワッ!という感じで目の前に広がっている。
ホラホラホラという感じで自分をせかせて、
デジカメを構えて何枚か撮影。
ゆったりとして雄大な広がりを持つ、
この吊り尾根を歩くのが今回の目標の一つだ。急坂を登りきると、
黄色いゆりの花がお出迎え・・・。
ようやく涸沢小屋に到着。
上高地を出て6時間ちょっとかかって到着。
まあ、普段の生活でこれだけ歩くということはまずないことを考えると、
歩き通しただけでも立派というところか・・・\(^^ )。とにかくザックを置いて休憩・・・。
周りを見ると3000メートルの山々がぐるっと取り囲んでいる。
若干の高低差をもって涸沢ヒュッテが下に見え、
涸沢名物テント村も色とりどりで、
これがまたなかなかきれいに見える。このような超非現実的な風景を眺めてると、
この風景が実際、
今、実際に存在している自分が見てるようにはどうも思えない・・・。
毎年アルプス系を登るたびに、
山を下って普段の生活に戻ったとき、
この風景を見ていたことが実際のこととはどうも結びつかない・・・。毎回なんとも不思議な感覚が残る山旅だ・・・。
今日の朝は昨夜の天気予報どおり雨。さすがにいつもの暑さは緩和されていて、
いい日のなるかなと・・・。思っているうちに止んでしまい、
またあの夏の太陽が出てきました。
雨降った後だと今度は蒸し暑いんですよね・・・。
これがまたとんでもないわけです((+_+))でも、雨なんていうのも結構久しぶりな気がして、
デジカメを持って郵便局へ・・・。
途中にある草むらで水滴を撮影してきました。
なんだかほんと久しぶりというか、
珍しいものを見るような感覚でした・・・。しかし、あまりにも降っている時間が予報より短すぎ!!
夕方以降また降るのだろうか・・・。
横尾山荘の大吊り橋をゆらゆら揺れながら渡り、
奥穂高岳への登山道を登り始めます。まず目に飛び込んでくるのが屏風岩です。
垂直の岸壁でそのスケールの大きさに、
思わず目を見張ります!!w(゜o゜)w登り始めは急坂にもめげずんずん登りますが、
岩がゴロゴロの道を階段を登るように、
足を上げて登る登り坂には、
大腿部の筋肉にダメージが積み重なってきて、
徐々にバテが出てきます。30分連続で歩くことができなくなり、
20分歩くと5分止まるような感じになってきました・・・。
平らに歩く道はまったくなくなり、
常に岩の階段を登っている感じです。風景は、ぐるりと囲まれるように山一色となり、
険しさを増してきます。今日の行程のほとんどは、
樹林帯の中を歩いているわけで、
時々、写真のような山の風景がぱっと視界に広がります。
これがまたいい刺激になり、
一歩一歩登り続けるエネルギーになります。
これがないとエンストを起こしそうになるのも登山ですね。大休止、小休止を繰り返しながら、
ようやく今夜宿泊の涸沢小屋が見えてきました。
しかし、これだけしっかりと見えたからといって、
さっさと小屋に近づけるわけではありません・・・。
ここからまた長く感じさせるのが山らしいです・・・。小屋までは、まだ結構な登り道で、
6時間歩き続けた足には、
最後結構この道のりが苦しいわけです。
これがまた情け容赦のない階段状の岩の道なんですよね・・・((+_+))小屋の手前まで来ると歩くのが嫌になり、
デジカメを構えて周囲の写真を撮り始めました。横尾山荘から涸沢小屋までの今日の行程は、
特に危険な場所もなく、
ひたすら高度を稼いだという感じ・・・。
チト疲れたというところでしょうか・・・\(^。^;)
横尾山荘で休憩した後、
この大きくて長い吊り橋を渡ると、
いよいよ日本第3位の高峰、
穂高岳への登りの道に突入します。槍ヶ岳とともに北アルプスの盟主として、
人気の高い山です。
しかし、そのもろい岩盤が危険な山でもあります。今年は落石によって足を骨折したり、
滑落死亡の事故が多いです。
ヘルメット着用の登山者も多く目にしました。
落石は弾丸と同じ威力があるので、
当たると場合によっては終わりです・・・((+_+))実は、この登山で大変なことを目撃してしまいました・・・。
人気の山でもやはり険しい山なので油断は大敵です。では、この吊り橋を渡って登ります。
結構長いので渡りながら緊張してしまいます・・・。
明神館を過ぎて、
なおも歩いて進みます。
回りの景色は次第に山の雰囲気に変わってきます。梓川沿いを歩き続けて、
徳沢を過ぎて一時間強。
ついに穂高登山の入り口、
横尾山荘に到着。19年前に来た時よりずいぶんきれいになっており、
ちょっと驚きの感あり・・・。ここでしばし休憩・・・。
今日のお昼は、「あさりの和風スパゲッティ」
どうしても麺類になりますね(^_^;)
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