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投稿日 2018-10-10 07:30
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
創業85年の老舗が紡ぐ伝説のツナ缶 由比缶詰所のフラッグシップ、「炙りビントロ」。ツナ缶ブログの愛読者には説明不要のレジェンドだが、改めて一から解説する。 「入手性を無視して、長井さんが最高と思うツナ缶は何ですか?」への答え。 ビンナガの身を炙り、それを一つ一つ剥がし詰め、オリーブオイルに漬けたツナ缶。 そのグレードはツナ缶ブログの5.0点評価を覆す6.0点。炙ったビンナガの身を崩さずにはがして詰める職人技は、缶詰会社の求めた最高のツナ缶といえる。2013との相違点で、2016年からモンマルシェが1296円のツナ缶を出し始めたが、「かたまりのまま詰める技術」と「炙ったビンナガの身を崩さずにはが...
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投稿日 2018-09-30 16:35
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
マグロしっぽ肉を使った新感覚ツナ缶 鯨やサバの缶詰をメインに据える宮城の缶詰会社、木の屋石巻水産が2018年夏にリリースした新商品。 昨今の缶つまブームにあやかって、ツナ缶に近い製品を作ってきた。それがこの綿実油漬け。マグロの中でもっとも運動量の多い尾の身だけを詰め込み、一般的なツナ缶(赤身のフレーク)とは全く違う印象を放っている。ツナ缶より一回り大きい高い、鯖缶のパッケージに入っていることが特徴か。 先日の聖地巡礼の帰りに立ち寄った木の屋石巻水産の美里工場直売所で見つけ、この哲学的な製品がツナ缶かどうか論じるために購入したものである。原材料はおよそツナ缶と同じだが、まぐろのしっぽ肉を使った油...
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投稿日 2018-08-16 19:21
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
風評被害払しょくのために生まれ、復興の象徴に育ったツナ缶 最初に、筆者は福島びいきで酪王カフェオレを定常的に摂取する福島ファンであることを示しておきたい。本節はポジショントークになってる。 2011年に東日本大震災で起こった原発事故により、福島の第一次産業が大打撃を受けた。カツオの水揚げ集積地として知られていたいわき市小名浜港も同じで、発災直後から当面の間沖合での漁業を自粛することになる。 その後、県を挙げてモニタリング調査が継続しておこなわれ、沿岸・沖合で獲れた魚介類の線量を追跡した。その結果、秋ごろまでに大方の魚(カツオやサンマも含まれる)で生物濃縮が起こらず測定限界未満となっていること...
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投稿日 2018-06-18 06:57
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
"赤缶の調味料はそのまま、お魚はさっぱり味のキハダマグロです。"(2019.7追記:2019夏季から正式パッケージのキハダマグロ油漬フレーク(インスタ)に昇格。中身は同じだが、見た目と価格が変更された(白缶→印刷缶、100円→130円)。本記事掲載内容は2018.6のキハダマグロ油漬フレークが白缶だったころの解説である) 徹底的なコストダウンで驚異のスペックを実現したツナ缶 ツナ缶の、そして自社ブランド缶の歴史が長い三洋食品。伝統を守りながらも2017末~2018上半期は立て続けに新製品を輩出しており、 ・デュカ&ギー、バジル、トンナート ・(本記事)プリンス きはだまぐろ缶 ・リエッツナシリ...
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投稿日 2018-06-01 22:39
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
忙しい人向け要約・137kcal/缶でとってもヘルシー・味は筆者が徹底的にチューニング・最低ロットを複数人で割って作った。作家ごとに異なる見た目のバージョンあり・液汁は切らずに食べてほしい・そのまま食べるのは勿論、おかゆやお茶漬けに混ぜるとよりツナ缶の奥深さが見えてくる※本記事はツナ缶ブログ屈指の長い記事(2500文字)となった。フルバージョンを同人誌で発表しようと思ってるのにこれだけ長くなってしまった……腰を据えてゆっくり読んでいただくことをおすすめする。感情的な文言が多いのは許してほしい。☆同人ツナ缶(No.2)の概要 世界初の同人ツナ缶(No.1 レビューNo.100)からまもなく2年。...
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投稿日 2018-03-09 21:54
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
伊藤食品 あいこちゃんの給食シリーズ まぐろ油漬フレーク(ライトツナ) きはだまぐろ油漬けフレーク・準高級品貴重な国産業務用ツナ缶 クリスマスの足音も消えた12月最終週、水面下の交渉が実って長井家に届けられた「クリスマスプレゼント」。ツナがぎっしり1705g入ってる。 桁違いのカロリーや食塩相当量がゆえ長靴に入りきらないし、ツリーに飾れば転倒する、もちろんサンタさんも腰が痛くなる、業務用のツナ缶だ。クリスマスの飾りつけにぴったりの金色は鮪ライトツナを想起させるが、中身は美味しいツナ油漬(No.103)のスケールアップという成りだ。原材料の並びも全く同じ。 見た目通りBtoB用の製品で、...
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投稿日 2018-01-10 01:40
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
"気仙沼工場製造品 利尻こんぶだし使用" ミヤカン ライトツナフレーク(なたね油使用) きはだまぐろ油入り水煮フレーク・準高級品☆コメント ミヤカンのオンラインショップにない、隠された【2018.7.19修正】オンラインショップで取り扱いが始まった。メイドイン気仙沼のツナ缶。気仙沼遠征での折に知って手に入れたもので、聖地巡礼が新しいツナ缶への出会いをはらんでいることを如実にあらわしている。 パッケージ通りなたね油で仕込んだライトミート製品で、ベージュ地に港の先はすぐに山という気仙沼漁港をイラストにして缶の天面にあしらった。ピリ辛ツナにない特徴として、側面にホヤぼーやがいる。 気仙沼駅前のホ...
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投稿日 2017-12-24 21:28
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
“BIGBANG×明太子の「ふくや」 福岡限定コラボかんかん” ふくや めんツナかんかん(プレミアム) コラボレーション商品「BIGBANGかんかん」 びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・高級品 有名な韓流アーティスト・BIGBANGが、2016年11月に福岡でドーム公演を行うことを記念して...
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投稿日 2017-11-15 18:09
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
“日本一の一本釣りカツオ船団の町「黒潮町」の一本釣りカツオと、日本一の生姜の産地「四万十町」の生姜をじっくりコトコト甘辛醤油の出汁で煮込みました。” 黒潮町缶詰製作所 カツオの和だし生姜煮こごり風 かつお生姜煮ソリッド・高級品☆コメント 高知の果て、黒潮町で第三セクター方式の運営をおこなっているベンチャー缶詰会社、黒潮町缶詰製作所。非常食のローリングストックに普段使いできるおいしさを求め、「日」常食を掲げた。これもツナ缶をそのまま和食のおかずにしたような製品だ。 ツナ缶ブログでは以前「黒潮町のごろっとカツオ(No.85)」を取り上げ、製品と記事の両方で高い反響があったが、今回有難い機...
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投稿日 2017-07-29 20:53
ツナ缶レビュー zu-mix3.0
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長井ずみ
“一本釣りのカツオをオリーブオイルとキャノーラオイルをブレンドしたオリジナルオイルで仕上げました。使用している黒潮町産の天日塩がカツオの旨味を引き出しています。” 黒潮町缶詰製作所 黒潮オイルのごろっとカツオ かつお油漬けソリッド・高級品☆コメント 高知県の果て、土佐入野の近くにある缶詰会社「黒潮町缶詰製作所」。2014年に設立されたばかりのベンチャーで、黒潮町の名を冠していることからもわかるように第三セクター方式での経営を行っている。公式HPの会社概要で触れられているが、ロゴマークの34m旗は、黒潮町の南海トラフ地震津波予想高が34.4m(全国一)という点をルーツにしている。僻地の小さい...