6月のニューヨーク連銀製造業景況指数「マイナス16」
6月
17日
6月のニューヨーク連銀製造業景況指数は一段の活動縮小を示しています。市場ではマイナス圏ながらやや上向くと予想されていました。受注と出荷の縮小が悪化の背景にありますが、見通し指数は大きく改善しています。
製造業景況指数は約7ポイント下げて「マイナス16」と4カ月連続で縮小圏にとどまっています。エコノミスト予想中央値は(マイナス6)で、前月は(マイナス9.2)でした。指数はゼロが活動の拡大と縮小の境目になります。
ただ、6カ月先の景況見通し指数は(23ポイント余り)の急上昇を記録しています。これはコロナ禍後に経済活動が回復し始めた時期以来、5年ぶりの大幅な回復です。受注と出荷の見通しも急回復しました。
調査回答は2~9日に収集されています。米国と中国が貿易戦争の緊張緩和に向け暫定合意に達する直前の時期でした。両国はロンドンでの2日間の通商協議を経て、スイスのジュネーブで合意した内容を実行に移す方法を巡る枠組みで合意しています。