「1ドル=154円47銭」
11月
23日
22日の東京外国為替市場で、円相場は続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ15銭の円高・ドル安の「1ドル=154円74〜76銭」でした。ウクライナとロシアの戦闘激化への警戒感から「低リスク通貨」とされる円には買いが入りました。日銀の早期利上げ観測の思惑がくすぶっていることも円相場の支えとなりました。
21日にウクライナからの攻撃の対抗措置として、ロシアはウクライナ要衝を新型の中距離弾道ミサイルで攻撃したと発表しています。戦闘激化への懸念から円買いを誘いました。
22日発表の10月の全国消費者物価指数(CPI)は上昇率が市場予想を上回り、日銀が12月に追加利上げに踏み切るとの観測が強まったことも円買い・ドル売りにつながりました。日本時間22日午後の取引で米長期金利の上昇が一服しており、日米の金利差がいったん収まるとの見方も相場の支えとなっています。
もっとも、円の上値は重く、10時前の中値決済に向けては輸入企業など国内実需筋のドル資金調達が活発だったとの観測が円の上値を抑えています。米金利の先高観が根強いことも円買いを抑えました。