12日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。朝発表の2024年2月の米消費者物価指数(CPI)は市場予想より強い内容でした。インフレの沈静化に時間がかかっているとの見方から、米長期金利が上昇、長期債価格が下落し、米株式相場の重荷となっています。
市場では、米連邦準備理事会(FRB)にとってはよいニュースではないが、パニックになるほどではないとみられています。
買いが一巡した後は主力株に売りが出て、ダウ平均は下落に転じる場面が出ています。(CPI)の内容については、インフレ圧力は投資家が期待したほど早くは減速していないことを示しています。米債券市場では長期金利が前日終値(4.10%)を上回り、(4.15%)前後まで上昇。金利の上昇で、株式の相対的な割高感が意識されやすい面も出ています。
ダウ平均株価は、前日比235ドル83セント(0.61%)高の3万9005ドル49セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比246.36ポイント(1.54%)高の1万6265.64でした。
S&P500種株価指数は、前日比57.30ポイント (1.12%)高の5175.24でした。