神戸ご当地(629)「<摩耶観光ホテル>クラウドファンディング」
7月
6日
同ホテルは昭和初期のモダニズム文化を感じさせる建築ながら、長年の放置で廃虚化。独特の雰囲気が人気で、映画の撮影などにも使われている。今年3月からは地元の市民団体 「摩耶山再生の会」 による歴史遺構を訪ねる催しの中で、外観が見学できるようになった。
建物は老朽化が進み、雨漏りも激しい。不法侵入者への対策も不可欠。そのため、産業遺産の保存・活用を手掛けるNPO法人「J-ヘリテージ」(神戸市兵庫区)、建築士らでつくる同法人「ひょうごヘリテージ機構H2O神戸」、所有者の日本サービス社(大阪府箕面市)の3者で、6月29日にクラウドファンディング「摩耶観光ホテル保存プロジェクト」を始めた。
500万円が集まれば、登録文化財の申請に必要な調査と資料作成▽屋上にシートを張るなどの雨漏り対策▽昨年設置した機械警備と防犯カメラの費用回収に当てられます。期間内に目標額を達成できなければ、出資者に全額返金されます。
1口3千円以上。1万円の出資者には、ホテルの部屋鍵を模したキーホルダーかメモ帳セットを贈る。2万円では、建物の調査に10人一組で同行し、内部の見学・撮影が1時間程度できる(先着200人)。10万円だと一組2人までの少人数で3時間ほど見学・撮影ができる(同20組)。14歳未満は内部に入ることができない。撮影データは同プロジェクトへの提供が必要ですが、私的利用もできます。