主人公は師匠と呼ばれる茶髪の超美形少年<深山木秋>ですが、見たところ20代後半の青年<座木(通称:ザキ)>、元気いっぱいな赤毛の男の子<リザベル>の3人です。
彼ら3人は<深山木薬店>を営んでいますがみな妖怪で、ボランティア的に人間の手では負えない厄介な出来事を解決してくれます。
本書は二部構成になっていますが、第一部では小学6年生の男の子<小海ハジメ>が、「雪の妖精」と呼ばれる現場で遺体として見つかるところから物語は展開していきます。
一見関係がないような事件の解決依頼が続くのですが、それが第二部になり複雑な関係の背景として生きてくる構成は、第11回メフィスト賞受賞作の面目躍如といった感がありました。
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