卵が子宮の中で育つ場所は、
子宮内膜という粘膜の中です。
子宮内膜の中は、
やわらかいスポンジのような状態です。
その中には、
約120本のラセン動脈が
隅々まで栄養を供給するため、
とぐろを巻いて、
密集しているのです。
その大切なラセン動脈は、
黄体ホルモンの低下や、
交感神経系の緊張で
すぐに細くなってしまうのです。
ですから、胚移植後や妊娠後に
こころがピリピリしていると、
卵に栄養が行かないのです。
これには、血管の中をサラサラにする治療では
効果がありません。
ホルモン補充療法と
精神(薬物)療法が有効です。
「 授かることができた赤かちゃんを
元気に産んであげられない。
赤ちゃんに申し訳なくて、
情けなくて、かなしくて、苦しくて。
今までいつもガンバッテきたのに、
ガンバッテも先が見えない妊娠に、
不安で、不安で、
息苦しい感じです。 」
こんな相談をよく受けます。
人間は弱いもの。
こんなときは理屈でなく、
何かを信じてみることです。
あなたの最も大切な人はだれですか。
その人のために、
亡くした赤ちゃんのために、
人生の試練に負けないで。
天国のたいせつな人も
きっとあなたを見守ってくれていますから。
北海道の真ん中に、
日本で一番美しい村と言われている
美瑛があります。
その隣が「北の国から」や「ラベンダー」で有名な
富良野です。
この夏、行ってきました。
こんなにも美しい場所から
当院に通院された方がいます。
治療のかいがあって、
今では、
お子さんと元気に過ごされていることと想像し、
温かい気持ちになってきました。
9月13日に「青クリの会」を行います。
予約開始は8月3日です。
ホルモン、アスピリン、漢方、ヘパリン、
サプリメント等の治療だけでは
成功されていない方々に特に重要な
「不育症と着床障害における
心身両面からの原因と治療」
について、お話しします。
さらに今回は、
過去16回の流産を経験した方が、
どのようにして、
17回目の妊娠で無事に出産されたのか。
また、
27回目の胚移植で無事に出産された方と、
29回目の胚移植で無事に出産された方は、
どのような治療で成功したのか。
という事例報告も行います。
スタッフ一同、
皆様のご参加をお待ちしています。
いつか行ってみたかった旭山動物園へ、
行ってきました。
予想どおり、本当に楽しい場所でした。
日本で一番北の動物園では、
動物たちが
のびのびと生活しているようでした。
白熊くんの元気な雄叫び、
ペンギンさんの元気な泳ぎ
など、など、
元気をいっぱいもらってきました。
数えることすら苦痛なぐらい
胚を移植しているのに、
すべて生理のように流れている方が
少なからず当院を受診されています。
そのような着床障害の方は
治療により妊娠成立できると、
ほぼ成功したかのように感じられているようです。
しかし、妊娠10週ぐらいまでは
不安定で、流産しやすい時期なのです。
でも、
そのような方が流産してしまったとき、
初めての妊娠期間を経験され、
今までとは違う世界観を感じられているようです。
これは不育症の方が流産したときとは、
大きく違います。
少しの間でも赤ちゃんを育てられたこと、
流産した赤ちゃんから元気(希望)をもらったこと、
と、
前向きに受け止められているようなのです。
一人無事に産んだ後、
何回も流産するとは だれも思ってもいません。
何か原因があると思い、受診すると、
多くの先生は、
「一人無事に産んでいるので、
偶然が重なっただけだと思いますよ。」
と、言われているようです。
決してそんなことはありません。
二人目の(続発性)不育症なのです。
出産後に、
母乳のホルモンが高いままであったり、
出産後に、
血液が固まりやすくなったり、
また、
出産後の繰り返す流産により、
子宮内が荒れてしまったり(軽い炎症)、
育児の中、ストレスが過剰になったりして、
それらが
流産の原因となってしまっている場合が
よくあるのです。
一人で悩まずに、まずは検査を受けてください。
こころの器って、
たぶん
ほとんどの方が小さいもの
ではないでしょうか。
心配なことがあれば、
少なからず憂うつになるものです。
居心地がいいとは言えません。
自分もこころの器が小さい
と悟ってしまえば、
器がいっぱいになる前に
不安なことを大きくしないよう
努力するのです。
そのための一つの方法は、
不安な事の最悪な結果を想定して、
その最悪な結果への
覚悟、覚悟をしてしまうのです。
覚悟をすることができれば、
もう、放っておくしかないと
思えるものです。
その分、
心配事以外のことに
こころの器を満たしていきましょう。
やらなければならない事、
やれば結果がでそうな事、
無心にやれそうな事、
自分がしたい事、
など、
こころの器を必要としていることは
他にも、いっぱいあるはずです。
流産されたとき、パニックになり、
何も考えられないと思いますが、
流産手術のとき、できれば、
流産物の染色体検査(自費)を依頼してください。
もし、流産物の染色体検査結果が、
正常ならば、
子宮内に原因があるということになりますから、
不育症の検査をして、原因を見つけないと、
辛いことが繰り返されることになるのです。
流産物の染色体検査結果が
異常ならば、
そして数の異常ならば、
その妊娠については
偶然的な運命による流産で
あったということですから、
その子は命を全うしたことになります。
納得して受け入れてあげてください。
2010年に、甲状腺ホルモン剤のチラージンを
朝方飲むより就寝前に飲むほうが効率が良い
というひとつの研究報告が
オランダの研究者より発表されています。
ただ、非妊時ならば問題ないのですが、
妊娠時には危険性があると思います。
その一番の根拠は、
内服後、約2~4時間に血中濃度が最高になり、
妊娠関連ホルモン(HCG)の影響で、
妊娠時に、
甲状腺機能が制御しにくくなるからです。
高くなりすぎると、
甲状腺クリーゼを起こし、死に至る場合もあるのです。
ですから、朝に飲むほうが良いと思います。
朝食後30分ぐらい(以内でも可)に飲むか、
あるいは、
朝起きて一番に飲むか(朝食前30分ぐらい)
については、
チラージンの半減期が約1週間あるため、
原則的には、どちらでもいいのですが、
女性の場合、朝食の準備もあり、
つわりの事も考えると、
朝起きて一番に飲む(朝食前30分ぐらい)
ほうが良い場合が多いように思います。
ただ、忘れないことが一番大切ですから、
朝食後でもいいんですよ。
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