「犬夜叉」と「半妖の夜叉姫」に思うこと④~物語の根幹~
4月
18日
そんなこんなで、「アニメ犬夜叉」も、
細部を見れば、気になるところはいろいろあったけど。
それでも、原作で打ち立てられた大筋は
貫いてくれたから。
「四魂の欠片を集めて、奈落を倒し、
四魂の玉の因果を断ち切る」という大筋は、
ぶれなかったから。
ぶれようがなかったから。
キャラの描き方についても、
原作ほど、丁寧で繊細な心理描写は
なかったかもしれないけど、
その分、アニオリで
補足してくれた部分だってあるし。
桔梗みたいに、どこかしら性格が
変わっちゃっているキャラも、
中にはいるけれど。
それでも、許容範囲、という表現が
適切かはわからないけど、
原作とアニメ、どっちが好き?っていう、
あくまでも視聴者ないしは読者の
好みの問題でしかなかったっていうか。
せいぜい、殺りんを許せるかどうか、
殺りんを好きになれるかどうか、程度の違いというか。
だけど、夜叉姫の場合は、
大筋がへなちょこすぎるから、
大問題なんだ。
虹色真珠をどうして集めたいのか、
集めてはいけないのかがわからない。
どうして麒麟丸と夜叉姫たちが
戦っているのかがわからない。
そもそも、「夜叉姫」が何なのかもわからない。
どうして夢の胡蝶を探さなければいけないのかも
わからない。
わからないこと尽くしで、
登場人物全員、何をしたいのかがわからない。
これって、物語として、
ものすごく致命的だと思うんですけど(笑)
というか、物語として、
成り立っていない気がする。
こんなんだったら、最初っから、
末法末世だの、剛臆の試しだの、
そんな難しいこと言わずに、
愛矢姫の回みたいな、
くっだらないお子ちゃま向けストーリーに
特化した方がずっとマシだった。
その方がずっと楽しかった。
……もっとも、それで往年の犬夜叉ファンが
納得するかどうかは、また別だけども。
とにかく「謎」を散かしておけば、
適当に人参ぶら下げておけば、
ファンは食いついてくるはず、という、
理解不能な自信に基づいて、
作られてしまった駄作に思える。
「いやいや、自分たちは、
アニメ界に革新を起こしたかったんだ」、
「従来のやり方ではなく、自分たちのやり方で、
どこまで通用するか、やってみたかったんだ」、
「これは果敢な挑戦なんだ」ってことであれば。
「犬夜叉」の名前を借りる必要性、
ないよね……?
どうぞ、ご自由に、ご勝手に、
一からその「革新的な何か」とやらを作ってください。
そう言いたくなってしまう。
ファンの中には、
「カッコいい殺生丸様を見れるだけで幸せ!」、
「可愛いりんちゃんを見れるだけで幸せ!」
「ふたりの可愛らしい娘たちを見れるだけで幸せ!」って人も
いるかもしれないけど。
でも、それにしては、
作画に対する評判が、よろしくない気がする……。
私自身は、作画については、
よくわからんけど。
でも、アニメ作品として、
それもすごく重要な要素だよね。
ストーリーもダメ、
作画もダメじゃあ、
何が良いのか、マジでわからんじゃん。
「犬夜叉」と「半妖の夜叉姫」に思うこと③~順番と緩急と繰り返し~
4月
17日
桔梗復活シーン。
詳しく紹介してくださっているブログがあったので、
ご紹介。
アニメ「犬夜叉」レビュー ~15話 悲運の巫女 桔梗復活~
http://anchanging09.blog.fc2.com/blog-entry-20.html
このブログを読みながら、
改めて記憶を辿ってみたけど。
やっぱりこのシーンは私、
断然、原作派だな。
物語の構成、という観点で見ても。
主人公である犬夜叉サイドで過去を語った上で、
桔梗サイドでもう一度「過去」が語られた方が、
犬夜叉の「オレはそんなことしてねぇぞ!?」、
「なんでこんなことになったんだっ!?」っていう、
驚きや戸惑いが伝わってくる気がする。
アニメでは、犬夜叉の回想シーンに尺を取るために、
あえて順番を入れ替えたんだと思うけど。
でも、そのせいで、楓婆ちゃんの反応が
どうもちぐはぐになってしまっている……。
だって、先に犬夜叉から過去を聞いたからこそ、
「おかしい……。そんなはずは……」って思うわけでしょ。
犬夜叉が語ったことが、真実には思えなくて、
でも、彼が嘘をついているようにも思えなくて。
戸惑いながらも、裏陶の元へ向かうわけでしょ。
そんで、そこで姉である桔梗に再会するわけですよ。
強固な結界に守られていたはずのかごめの魂が、
犬夜叉に「前世」の名前を呼ばれた途端に弾け飛び、
まがいものの体に入る。
そして、桔梗が現世に蘇る。
目覚めるつもりなどなかったのに、
無理やり起こされて、
不機嫌なまま、裏陶を滅して、
そんで、切なげな顔で犬夜叉の顔を見つめて、
彼の名を呼んで。
そんでまた、切なげな顔で近づいて、
「本当に、犬夜叉なのか……?」って呟いて。
……からの、「――なぜ裏切ったっ!?」
もう、この流れが最高なんだよね。
アニメだと、桔梗の態度が終始、
怒、怒、怒、だったと思うんだけど。
原作だと、違うんだよ。
絶えず、愛憎の狭間で揺れ動いているんだよね。
楓婆ちゃんだって、もはや仲間同然の犬夜叉と
敬愛する実の姉の間に挟まれて、
難しい立ち位置なわけで。
そんな中で、怒りに打ち震える姉が、
犬夜叉を攻撃するのを必死に止めようとする。
それがすごくいいのにさ。
アニメじゃ、いきなり桔梗が血まみれになって、
驚く犬夜叉に対して楓婆ちゃん、
「おまえがやったのだろう」って。
そりゃ、ないぜ。
そのくせ、「お姉さま、犬夜叉は敵ではありません」って、
矛盾しとるがな……。
アニメで丸々カットされた、
「黙れっ!!」のあのシーンだってさ。
あれだけで、犬夜叉と桔梗のふたりが
好き合ってるのが伝わってくるじゃん。
身に覚えのない濡れ衣着せられて、
理不尽に攻撃してくる相手をぎゅっと抱きしめて、
「おまえも辛かったんだな……」って、
「オレよりも、ずっとずっと辛かったんだな……」って、
ぐっと来るじゃん。
ほだされそうになるじゃん。
そんで、そこで一度、鎮まるからこそ、
次に来る憎悪の激しさが際立つんじゃん。
原作だと、この緩急が見事なんだよね。
犬夜叉に抱きしめられて、
鎮まりかけたように見えた桔梗が、
再び憎悪を燃やして、
犬夜叉に襲い掛かる。
もはや太刀打ちする術無し、
といったところで、
ついにかごめが意識を取り戻す。
物語の基本は「繰り返し」、
そのものじゃないの。
桔梗と犬夜叉の過去の描写だって、
まさにそうだし。
1巻冒頭で描いてからの、
5巻中盤で犬夜叉の夢として再描写して、
5巻終盤&6巻序盤で、
犬夜叉と桔梗、それぞれの目線で「真実」を語らせる。
本当に、見事だと思う。
それを、順番入れ替えてまとめて尺取って、
犬夜叉が桔梗のストーカーっぽいことしてるのとか、
生前は、巫女として自分を律しているはずの桔梗が、
ふらついて犬夜叉に抱きしめられて恥じらうとか、
そういうのを回想シーンに入れるのは、
なんかイメージ狂うんだよなぁ。。。
アニメから見た人にとっては、
あれがスタンダードになっちゃうんだろうけども。
桔梗の一方的な激しい憎悪を見せられてから、
犬夜叉の淡い恋心を見せられても、
犬夜叉、あんた、厄介な相手を好きになっちゃったねぇ、
としか思えないような……。
実際、ついさっき、
改めて動画サイトで該当シーンを見直してみたけど、
そう思っちゃった(苦笑)
「犬夜叉」と「半妖の夜叉姫」に思うこと②~期待と距離感~
4月
17日
そんなこんなで、
原作コミックスを手放したものの、
犬夜叉そのものを嫌いになったというわけではなくて。
なんなら原作については、
手放した十数年後に、
お気に入りの巻だけ買いなおしたりしたし。
アニメも、無印はもちろん、
完結編も見ました。
「長いなぁ」という印象はあるけれど、
それでも嫌いになるということはなかった。
ただ、原作をアニメ化するにあたり、
「どうしてそうなった……」と怒りや失望を感じ得ないシーンが、
実は無印初期の時点であったんだ……。
それは、すごくすごく楽しみにしてた、
桔梗復活のシーン。
え……?ちょっと待って。
なんで楓婆ちゃん、
「おぬし……、あの時、桔梗お姉さまと何があった……?」って聞かないの?
え……?なんでいきなり、
桔梗が血まみれになるの……?
驚く犬夜叉に対して、楓婆ちゃんまでが、
桔梗と一緒に、「何を今更」と言わんばかりに、
「おまえがやったのではないか」とか言い出すし。
おまけに、犬夜叉が「黙れっ!!」って言いながら
桔梗を抱きしめるシーンがなくなっていたし。
あのシーン、大好きだったのに。
もう、改悪が酷すぎて、
子どもながらに、笑うしかなかったんですけどwww
そのくせ、アニオリで丁寧に、
桔梗と犬夜叉の馴れ初め話を描かれても、
興覚めしちゃったんだよなぁ……。
アニメのあのシーンが大好きな人には、
申し訳ない……。
もう、私の中では、あの時点ですでに、
アニメに対する期待が一度壊れたので、
それ以降は、そこまで大きな期待をしなくなったんだよなぁ……。
だから、原作の桔梗ファンが、
アニメでの桔梗の描き方にイチャモンつけてる時も、
「あ~、まあ、そうかも?」程度にしか思っていなかったような……。
たぶん、今思うに、
私が桔梗復活のシーンに感じた思いは、
原作が好きすぎるからこそ、
期待が大きかったからこそ、
感じた違和感や嫌悪感で、
いったん原作と離れて、アニメ単体で見れば、
期待をせずに見れば、
あの展開は、そこまでおかしいものでは
なかったのかなぁと。
アニメだけ見てた人には、
案外、すんなり受け入れられるシーンだったのかなぁと。
今回の「夜叉姫」に対する巷の反応についても、
「期待」が大きく影響しているのかなぁと。
私自身、「夜叉姫」の放送を
楽しみにしていなかったと言ったら噓になるけど。
でも、放送前の時点で、
高橋留美子先生はキャラデザにしか関わっておらず、
原作のない、完全アニオリ作品だってことは知ってたし。
もっとも、「アニメ犬夜叉」無印のアニオリ回の中には、
クオリティの高さを評価されて人気の話もあって、
「夜叉姫」は当時のスタッフによる制作だから、
「期待したい」というファンの声も耳にしていた。
私はその声に同調しつつも、
「でも、桔梗復活のシーンを改悪した人たちだからな……」って
気持ちも心のどっかにあって、
そこまで大きな期待はしてなかったんだよね。
だから、いざ夜叉姫が始まってみたら、
「意外とおもしろいじゃんっ!?」ってのが率直な感想だった。
うん、面白かったよ、途中までは。
視聴者の中で、「あの回はいらない」と声高に言われている、
愛矢姫の回も、私は好きでした。
あのくだらないバカバカしさが微笑ましくて(笑)
物語の大筋と何ら関係ない、
けど楽しめるあの回はすごく好きだった。
ただ、なぁ……。
肝心の「大筋」がハチャメチャなのよ、夜叉姫は。
私自身は、「夜叉姫」が
親世代の話とは全くの別物と思ってはいるから、
犬夜叉やかごめが出てこないなら出てこないで、
それはそれでいいんだけど。
変にチラ見させといて、
その後なしのつぶてって、どうなの!?っていう。
犬夜叉ファンに期待だけさせといて、
詐欺まがいに視聴率や金を巻き上げようとしている。
そんな風にしか見えなくて。
何の技術も努力も無しに、
安易にファンを釣ろうとしているようにしか、思えなくて。
こんなのが「プロ」による商業作品かと思うと、
情けなくて、腹立たしくて。
未だに小説家になる夢を抱きながら、
趣味で二次小説を書いている身からすると。
実際に書いている二次小説は、
犬夜叉とは別作品だけど、
犬夜叉の影響を大いに受けた作品を
書いている身からすると。
もう、噴飯ものだし、怒り心頭だしで、
言いたいことがありすぎるのですよ、夜叉姫には。
構造的に、おかしすぎるのだもの。
「2期に期待」なんて、私は到底言えない。
だって、無理だもの。
脚本が破綻しているもの。
そのことに気づかずに、どんどん破滅していく人たちだもの。
にも関わらず、「2期制作決定っ!!!!」なんて
やっちゃう人たちだもの。
「伏線」の何たるかをわからずに、
適当に「謎」を散らかしまくって、
何ら拾おうとしない人たちだもの。
あんなの、「伏線」じゃなくて、
単なる「ゴミ」です。「爆弾」です。
「線」になんて、全くなっていないもの。
期待を捨てきれないファンには申し訳ないけれど、
私は2期に期待なんてできない。
どなたかが呟いておられた気がするけれど。
もし仮に、2期が傑作になったとしたら、
それはそれで、「1期は何だったんだ」って話なんですよ。
「2期でそれができるなら、1期でもできたでしょ」って話なんですよ。
あれだけ素晴らしい素材がそろっていたのに、
おもしろくなる要素はいっぱいあったはずなのに、
それを全て無駄にした制作陣に、
私はもはや、何の期待もできないし、
「とりあえず、期待せずに見てみよう」という気にもなれないわ。
それはもはや、1期で済ませたことだから。
その結果が今だから。
ああ、本当に、
腹立たしいったらありゃしない。
「犬夜叉」と「半妖の夜叉姫」に思うこと①~まずは立ち位置についてでも~
4月
17日
夜叉姫の1期を酷評している方の中にも、
2期ではなんとか挽回してほしいと願っている方を
多く見かける。
皆さん、犬夜叉が大好きだからこそ
その続編と銘打った夜叉姫を見て、
傷ついたり失望したりしながらも、
それでも望みを捨てきれずに、
2期に期待をかけてらっしゃるのだなぁと。
なんというか、
あまりにも健気なファンを、
夜叉姫制作陣がいたずらに
振り回しているかのような感じがしてしまう(苦笑)
……ええと、私自身としては。
もともと、犬夜叉は、
アニメ化が決まるずっと前に、
原作を読んでハマった人間で。
けれども、だんだん原作そのものが
冗長になってきて、
15巻まで集めてたコミックスを
手放した人間だから。
原作を手放した後になって、
アニメ化が公表されて、
「マジかっ!!もうちょっと待ってから売れば、
もっと高値で売れたじゃんっ!!」って思った人間なので(笑)
「原作厨」というわけでもなければ、
「アニメ犬夜叉厨」というわけでもないんだよな。
でも、どちらも完全に見放したかというと、
そうではなくて、
友人から原作コミックスを
18巻くらいまで借りて読んで、
「やっぱ、おもしろいじゃん!」って思ったりしたし、
何だかんだで、アニメも夢中になって見てたしね。
私がりんちゃん、
ひいては殺りんが大好きなのも、
アニメの影響が大きいし。
ただ、やっぱり原作もアニメも、
全体的に冗長だとは思っていて。
それは、人気が沸騰して、
作者が思っていた以上に、
連載の引き延ばしを余儀なくされたためだと
思っているから。
もしもここまで人気が沸騰せずに、
原作がもっとコンパクトにまとまっていたとしたら、
きっと、もっとずっと素晴らしい作品に
なっていただろうな、と思っているから。
だから、純粋な原作ファンとも、
アニメファンともつかない、
微妙な立ち位置なのだけど。
半妖の夜叉姫には、
腸が煮えくり返る思いを味わいました(笑)
長くなったので、次記事に続く。
Snow Dust
4月
4日
マジで唯くん、
良いキャラしてんな~。
実際、身近にいたらウザそうだけど(笑)
チャラそうでいて、
実は一番核心ついて来るキャラ、嫌いじゃない。
ってか、君がいなきゃ、
マジで物語が進まない(笑)
ほんと、グッジョブ。
Youtubeで「友達の唄」を
検索しようと思ったら、
ワード入力する前に、
この動画がオススメに上がってきた。
ヤマトとカケルにめっちゃぴったりで驚いている。
オススメさん、すごいなっ!!
君に、とど……
4月
3日
「君には届かない」、
最新刊まで読破してしまった。
主人公の1人、カケルくんがマジで
那智に見える(笑)
もう、ヤマトとカケルのもどかしさと
純情さがマジでたまらん。
クラスメイトの後押しもグッジョブ。
唯くんがめっちゃいいキャラしてる(笑)
ヤマトの妹、ミコトちゃんも大好き。
「君に届け」でいうところの、
あやねちゃんポジ?
若干くるみちゃんも入ってそうな(笑)
じれったい純愛ストーリーには、
こういう煽るキャラがいてくれると締まるよね。
めっちゃ陰ながらの功労者。
あと、「誰それ(主人公の相方)はどこそこにいるよっ!!」って
教えてくれるポジも貴重だ。
とか何とか考えながらYoutube漁ってたら、
こんな曲見つけた!!
めっちゃ可愛いvv
キャラの気持ちを信じる
3月
30日
物語の中で、
どのキャラをどう動かすのか。
それを頭で考えるのは
すごく重要なこと。
考えなくちゃ、物語は動かせない。
時にロジカルに。
時にシステマティックに。
だけど、それだけじゃ物足りない。
作者の思わぬ方向に
キャラが動いてくれた方が、
物語がおもしろくなることがある。
正直、「え?そっち!?」って思うけど、
キャラの思うようにさせてみる。
そうすると、意外とおもしろい方向に進んでいく。
これこそまさに、
キャラが「生きている」ってことなんだと思う。
かの高橋留美子先生も、
犬夜叉のラストを描くにあたり、
かごめに戦国時代と現代、
どちらを選ばせるかで迷ったときに、
かごめ役の声優、
雪乃五月さんに聞いたらしい。
かごめなら、どうしたいかと。
戦国時代で生きていきたい、
という彼女の言葉を受けて、
かごめは戦国時代で
生きることになったとか。
私のタカマ二次小説「廻り舞台と紡ぎ歌」でも、
キャラの言動やストーリー展開を
あれこれ頭で考えている一方で、
時々、キャラの好きなように
動いてもらっている。
そうすることで、
物語が思わぬ方向に進んでいく。
昔はそうやって動いてくれるのは
那智だけだった気がするけど、
最近は他のキャラも
動いてくれてうれしい。
特に泰造は、
以前はコミカルなシーン以外では
動かしづらかったんだけど、
今ではシリアスな場面でも
よく動いてくれるようになって、
すごく頼もしい。
これも、「取り残された世界で君と見たものは」で
彼の深部に触れたおかげかなぁと。
キャラに生きてもらうためには、
そのキャラをよく知らないといけない。
半妖の夜叉姫は、
それができていないんだろうなぁと思う。
視聴者をいかに引っ張るかに夢中で、
キャラの気持ちに全く寄り添っていない。
凱風師匠のあんな死に方、
もろはが望んだの?
とわやせつながいるから大丈夫!!って、
本当にもろはがそう思ったの?
単なる制作者側の都合じゃないの?
とわが理久を好きなのも、
三姫が麒麟丸と戦っているのも、
殺生丸がやたらと「剛臆の試し」とやらを
やりたがるのも、
弥勒が修行に励んでいるのも、
りんが泣いているのも、
時代樹の精霊が桔梗の姿で現れて、
それ以降、全く姿を現さないのも、
重要なことを知っていておかしくないのに、
なぜかだんまりだったり、
意味深な発言は思わせぶりで、
実はとんちんかんな言動をする楓婆ちゃんも、
行動原理が意味不能な
麒麟丸陣営も、
全部全部、制作者側の都合じゃないの?
ちゃんとキャラの気持ちに寄り添えている?
耳を傾けている?
とてもそうは思えないけど。
だから声優さんも、
気持ちを作るのが大変だったんじゃないかな。
とわ役、「この音とまれ!」の妃呂先輩だと知って、
超おどろきだよ。
妃呂先輩にはめっちゃ好感持てるのに、
共感できるのに、キュンキュンするのに。
腹黒かった過去さえ、
切なくて狂おしいのに。
なぜとわには、
これほどまでに感情移入できないのか。
うん、わかってる。
脚本が悪いからだ。
生きたキャラのお話。
3月
22日
いい加減にせえよっ!!って感じだけども(笑)
いやぁ、マジであれ、
反面教師で勉強になるんだわ(笑)
多くの視聴者が感じていた違和感。
どうして、弥勒も珊瑚も楓ばあちゃんも、
琥珀も翡翠も金烏も玉兎も、
犬夜叉やかごめの安否を知らないのか。
知らないどころか、話題にも出さないのか。
三姫の出生や育った過程を知らないのか。
あるいは、知っているのに黙っている?
なんで……?
なんかめっちゃ違和感あるけど、
何なの、これは……?
そう思った視聴者は多いはず。
それはおそらく。
夜叉姫に出てくるキャラの多くが、
自分の出番の時にしか動かない(動けない)、
「ゼンマイ仕掛けのお人形」だったからだと思います。
私を含め、素人はめっちゃやりがち。
目の前で動いてないキャラは生きてない♪
あれ?そんなキャラいたっけ?
わっすれてた~☆
え?メインキャラが活躍している間、
サブキャラは何をしていたか?
何を考えていたか?
そんなもん、考える必要あるの?
だって今、彼らの出番じゃないじゃん♪
目の前にいないんだから、
考えなくたっていいじゃん♪
目の前のキャラ動かすのだけで、
精いっぱいだから、無理だよ~☆
……はい。
キャラが人間として(妖怪としてでも良いけど)
生きていないのですよ。
単なる都合の良い操り人形なんです。
ロボットなんです。
だからね、人間味がない。
リアリティがない。
どこか異空間にいる不思議な
存在になってしまう。
だから、キャラの魅力がない。
外観や声が当時のまま(弥勒は違うけども)で
懐かしいとか、
あらまあ、珊瑚ちゃん、
素敵なお母さんじゃないの♪とか、
そういう楽しみ方はできても、
それ以上の深みがない。
広がりがない。
だってキャラが生きていないから。
都合の良い人形だから。
だから、その持ち味を生かすことも
できないんだよね。
オマージュと蹂躙の違い。
3月
21日
自分で一から物語を作れない人間が、
ネームバリューだけ借りて搔きまわしたって、
良いものができるわけがないという
素晴らしいお手本だわな。
二次創作している人間が、
偉そうに言うのも何だけど。
でも、お借りするのであれば、
やっぱりそれ相応のリスペクトがないと。
単なるパクリじゃダメなんだよね。
これまた、「説得力」のお話。
3月
21日
取り戻すために戦っていたのに、
そのさなかで、せつなが
「永遠の眠り」についてしまった、
ということを描きたいなら、
もっとせつな自身が眠れないことに
苦悩する描写を入れるべき。
とわの前では強がって、
「平気だ」とか言っているけど、
本当は困っている、といった描写を
入れるべき。
その上で、
ようやく眠れたと思ったら、
それは「永遠の眠り」だった、
って展開であれば、
少しは泣けたかもしれない。
あのシーン、
泣かせに来ているのはわかったけど、
ちっとも泣けなかった。
あれで泣いたと騒いでいるファンの心理が
ちっとも理解できない。
感受性が豊かなのかねぇ……????
あのシーン、
声優さんはものすごく頑張っていたと思う。
だからこそ、白けてしまうというか。
ちゃんと「説得力」を積み重ねた上で、
あの熱演であれば、
ボロ泣きしてたかもしれないのになぁ……。