以下、私が映画から感じ取ったこと。
ネタバレ及び勝手な解釈含みます。
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姫が月から地上に降ろされる遥か前。
姫はもともと、地上で暮らす人間だったんじゃなかろうか。
人生の喜怒哀楽を経験し、生きているのが嫌になり、
自ら死を選んでしまった。
そして、「月の世界」の住人となった。
そこは、穢れも哀しみもない、清らかな死後の世界。
しかし、自ら死を選んだ姫は、「罰」を受けることになる。
それは、自ら逃げ出したその場所で「生き直す」こと。
それは「罰」でもあり、「チャンス」でもある。
そのことにさえ気づかぬまま、「穢れた」地上で生きること。
それが彼女にとっての「罰」。
そして、彼女が再び「死にたい」、「こんなところにはいたくない」と思ったとき、
「チャンス」は奪われてしまう。
その後、感情にまみれて生きることを望む自分に気づいても。
生き続けることを欲し、どんなにそれを願っても。
「月の世界」すなわち、「虚無」にも似た死後の世界に連れ戻されてしまう。
そんな物語なんじゃないか、って思った。
私が感じ取ったことは、監督が描こうとしたこととは違うかもしれない。
でも私は、自分が感じ取ったことを大事にしたい。
その上で、もう一度見たいな~と思う。
期待せずに見たら、結構おもしろかった。
いやはや、過去の描き方が絶妙ですな。
この段階で巴さん出すんだ~、とか思って見てました。
あと、見る前はミス・キャストだと思ってた蒼井優が意外といい味出してた。
輪郭的に絶対斎藤さんじゃないっ!!って思ってた江口洋介は、
やっぱ新撰組時代はどう見ても斎藤さんじゃなかった(笑)
でも、警官になって髪型変えたら、意外とぽかった。
アクションシーンは現実離れした動きもあったけど、
テンポがよくて心地よかった。
ただ、刃衛との対決シーンにはもっと時間割いてもよかったんじゃない?
あそこがクライマックスでしょ。
流浪人から人斬りに変わる過程とか、それを目撃しちゃった薫ちゃんの心境とか、
人斬りから流浪人に戻る瞬間とかをもっと丁寧に描いてほしかった。
おぼろげな記憶ながら、アニメのあのシーン好きだったんだよなぁ。
遙 洋子さんのエッセイ。
私がこの本を手にしたきっかけは、
「家事って苦手だなあ…」ってとこから始まって、
「結婚ってなんだろう」、「女子力ってなんだろう」、
「幸せってなんだろう」って疑問が頭の中をぐるぐる回りはじめたこと。
この本を読んで、ずっと漠然と感じていた違和感の正体が、
わかった気がする。
すごくおもしろかった。
答えが見つかったわけじゃないけど、手がかりをもらえた気がします
さとみちゃんは好きな女優さんの1人。
演技派だなって思って、注目してた。
この人の生き方や考え方を知ったら、
「私もこの人のようになりたい」っていう、
目標みたいなのを持てるかな。
そしたらもっと、りんとした生き方ができるかな。
そう思って、このエッセイに手を伸ばした。
得られたものは、思っていたものと少し違った。
でも、大事なものが詰まってた。
この本のタイトル、「moi」は、
フランス語で「私」とか「自我」って意味。
自分探しの旅に出たさとみちゃんの言葉は、
涙が出てくるくらい、共感するものばかりだった。
さとみちゃんが見つけた答えを、
私も私なりに見つけたいと思った。
そう思ったことがきっと、私の扉を開く鍵のひとつになった。
「明日、世界が滅びるとしても、君は今日、りんごの木を植える」
すごく、印象的な言葉です。
「後悔しないように生きなさい」ってそのまま言っちゃえば、
単なる綺麗事みたいに聞こえちゃうのに。
この言葉は、なぜか、ストンと胸に落ちる。
そのくせ、重たく響いてる。
重たいけれど、味わい深い。
そんな映画です。
ドラマより、えりなママの視点が描かれていることには
好感を持てます。
女性記者、ちぐささんも映画の方が好き。
でも、それはあくまで、
ドラマを見て彼女が背負っているものを多少なりとも知っているから。
エンジェルホームがどういう場所なのか、
そこに暮らしていた女性たちがどんな思いを抱えていたのかを知っているから。
映画を単発で見たら、展開が早すぎてついていけないと思う。
くみさん、影薄すぎるし。逃げるのを手助けし、
さらには身を寄せる場所を提供してくれる大事な役なのに。
きっと時間が足りなすぎたんですね。
馴染みの曲をふんだんに使ったミュージカル仕立ての演出が新鮮。
キャストもそれぞれが良い味出してて楽しめました。
時折入るカエルの鳴き声も好きだった(笑)
6話でシャンソンズが歌った「何度でも」には、
いろんな意味で心を動かされました。
理想とか、現実とか。
仕事に対する姿勢とか、組織のしがらみとか。
自然と、自分の仕事にリンクさせて見ていることも多かったので。
非常に感想が書きにくい(苦笑)
強いて言えば、サカナクションが歌うED、
「僕と花」の出だしが印象的でした。
出だしでいきなり、
「僕の目ひとつあげましょう だから あなたの目をください」なんて、びっくりする(笑)
あと、歌詞中の「積み木のように重ねておいた悩み」っていう表現には、
経験上、何かしっくりくるものがあるなぁと思った。
見事言い当てている、と言えば良いのかな、うん。
入れ替わり直後の不自然さにまったく気付かない周囲の鈍感さは
突っ込みどころ満載。
さらにラストの「もっと早く気付いていれば、こんなことには…」も
違和感ありあり。
あれで気付くくらいなら、絶対もっと前に気付いてるし、
双子がいようといまいと道彦さんは殺人を犯してたでしょ(笑)
回を追うごとに、対照的な双子の生きざまと2人の「芝居」に
惹きつけられていっただけに残念です。
脚本・演出にこじつけ感が否めないのと、
それを演技でカバーするには主役が力不足だったんだと思う。
どうしても「這いずり回りながら生きてきたが故に、
金のためなら売春でも何でもする女」としての凄みというか、重みが足りない。
母の愛に気付いて復讐を思いとどまる過程も伝わりにくい。
石原さとみちゃんとかだったらもっと見応えあったんじゃないかな。
設定や全体の流れとしては凄くおもしろくて、
毎週楽しみにしていたドラマだったので、もったいないです。
「この闇と光」に似てる。
「とられた側」の視点をろくに描かないところや、
本来の場所で居心地の悪さを感じてしまうところが。
同時期に放送された「Mother」とも似てるのは、
前々から耳に挟んでいたけれど。
でも、この作品が「Mother」と違うのは、
「あなたのやっていることは犯罪だ」、
「その子はあなたの子どもじゃない」って
言ってくれる身近な人物がいないこと。
いないから、視聴者である私自らが突っ込んでしまう(笑)
いないから、安心してヒロインの視点に寄り添うことができない。
あと、逃亡生活(特に前半)があまりにも無計画。
「あてもなく名古屋へ・・・」って、
ダメ元でも良いからあてくらい作ろうや(笑)
「天使の家」とその入居者が抱える過去や想いには引き込まれました。
客観的に見れば、いかにもきな臭い宗教集団。
でも、彼女たちにとっては「最後の砦」。
そこに縋るしかない彼女たちの「叫び」が胸に迫ってきて、
後に明かされる「入居条件」に心が痛みました。
今まで「恐ろしくて奇妙な集団」としか思わなかったある種の社会現象を、
違った側面から垣間見た気がします。
いろいろと突っ込みながらも、
夢中で見てしまったもう一つの理由は、この作品のタイトル。
どんな意味が込められているのか疑問に思いながらも、
「蝉=薫との逃亡生活」だと朧気に解釈していた私は、
「8日目=その儚い幸せが終わるとき」に「何が起こるのか」が
気になって仕方がなかった。
でも、本当の意味は、
「8日目まで生きた蝉は孤独だけれど、
その分、他の蝉が見ることのできないもの
(=希望)を見ることができる」だそうで。
・・・この解釈、私には腑に落ちない。
誰にとって、何が希望だったの・・・?
希和子が懐かしむ小豆島の日々は、
あくまで「思い出=過去」であって、
「8日目以降=未来」ではないし。
「堕ろすつもりだった恵理菜の子ども」や「成長した薫との再会」、
「フェリー乗り場から見える夕日(朝日?)」が「希望」だとするのも、
とってつけたようで安易な気がする。
ご都合主義に思えて好みじゃありません。
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