すずめの戸締まり~千差万別の想いは何処へ~①
11月
19日
映画のあり方や広報のあり方。
そして、「あの日」に対する様々な想いについて少々。
作品はまだ見ていないし、
今後見るかどうかもわからないけど、
広報のあり方や、
実在の災害をファンタジーとして描いているということに、
思うところがありまして。
ツイッターでは散々呟いているのですが、
さすがに煩すぎるだろうから、そろそろこちらで。
いろいろ眺めていると、本当に、いろいろな意見があるな、
というのが正直なところで。
でも、それでもやっぱり、
事前告知はしっかりしておくべきだったというのが私の意見。
「公式が異例の告知をしているのだから、
それを見て劇場に行ったのであれば自己責任」との意見も目にしましたが。
公式の告知は異例でも何でもないし、
不十分がすぎると思う。
最も注意喚起すべきポイントは
「アラートや震災描写があること」じゃない。
「3.11を直接的に描いている」こと。
そこには何一つふれず、
異例も自己責任もあったもんじゃない。
上記2つがどれほど差があることなのか、
3.11当時、西日本の安全な場所にいた私ですらわかるのに、
どうして私よりも被災地に近い場所にいた首都圏の人間が、
公式が、気づかなかったのか。
あるいは、気づいててもなお、
あえて告知しないことを選んだのか。
映画のメインターゲットである、
3.11を知らない世代に、幅広く届けたかったから。
なのだとは思うけど。
知らない世代に届けることができれば、
知っている世代を傷つけても良いのか。
それも、金縛りにして真正面から突き刺すようなことをしていいのか。
それは、「覚悟」があればしていいことなのか。
甚だ疑問です。
Silent5話
11月
8日
春尾先生や萌ちゃんだったりする笑
あと、萌ちゃんと想くんのお姉ちゃんも好きです。
個人的に、5話で一番ストレートにぶっささったのは、
お姉ちゃんのセリフでした。
想の人間関係がうまくいかないのって、
萌のせいなの?ってセリフが一番響いた。
るろうに剣心 最終章 The Beginning
11月
3日
淡々とした物語だからこそ、
メリハリが大事だと思うんだ。
OVAだと特徴的な飯塚が、実写だと印象薄くて、
誰なのかわかりにくかった。
有村巴ちゃんもずっと儚げで、強さが足りない。
一本筋が通った強さや狂気がほしかった。
酒、菖蒲の花、鞘、白梅香。
OVAで効果的に使われていた小道具が、
実写では全く登場しないか、
登場しても生かしきれてない。
アニメと実写だと勝手が違うだろうから、
それぞれの表現方法で良いのだけど、
もっと五感に訴えることができたのではないかと。
最初の刀傷も、
生かしきれていなかった気がする。
巴の中にある憎しみや悲しみ、
殺意をどの時点でどの程度見せるかってのは
やり方次第だと思うけれど。
あまりにも見せなすぎたかな、と。
Silent~繰り返しの魔法~
10月
30日
複雑な心情を描き出す作品なんだなと。
個人的には「同じ視線」というよりも、
ひとつの言葉や出来事をいろんな視線で多角的に見ているのだと思った。
視線が違うからこそ、同じ言葉でも、
いろんな意味が込められているのだろうなと。
【silent(サイレント)】繰り返しのシーンが描く言葉の魔力/想と湊斗、紬と萌そして真子のセリフ【川口春奈 目黒蓮(SnowMan) 鈴鹿央士 夏帆
Silent 第4話
10月
29日
こんな形で生かされるなんて思わなかった。
真意が明かされたはずの言葉が、
さらに深みを持って迫ってくる。
コンポタ飲む度に、
Silent思い出してしまいそう笑
単なる三角関係では言い表せない人間模様が、
すごく切なくて苦しくて、
純度100%のダイヤモンドみたいで、
一点の穢れもない雪の結晶のようで、
プリズムの光のように、心を貫くんだ。
視線の先に見えるもの~ファーストペンギン第4話~
10月
29日
すごく重要なことが描かれていた気がする。
現場の漁師にとっては、
獲った魚を市場に卸して終わり。
その先どうなるかがわかっていない。
だから、その先の対応がトンチンカンになる。
これ、どんな組織でも、
どんな場面でも言えることだ。
目の前の仕事に精一杯で、
この業務の展望が見えずにいた私と、
私がどんな経緯で前の配属先を異動になり、
何を理想とし、何に失望し、何を目指していたのか、
皆目見当のつかない元上司のトンチンカンな会話だってそう。
「普通はこうだろ!」って言われたって、
全くの畑違いから来た私には、普通が何かがわからない。
「これは普通じゃないんだから、
ここまでしなきゃいけないだろ!」って言われたって、
「普通がわからないのに、そんなんわかるかぁ~!!!」って思ったし、
逆に彼には、私が見ているものがわからない。
「先が見えない」って、上方下方、中枢末端、
どっちのベクトルに対しても言えることだね。
中枢の人間には現場が見えないし、
現場の人間には中枢が見えない。
その先がどうなっているかわからないから、
互いにトンチンカンな対応になる。
同じ現場でも、相対する対象が違えば見えるものも違ってくるし。
前の上司はよく「なんでなんだ!?」と言ってたけど、
そんなの簡単だった。
私と彼では、見え方が違うから。
見てきたものが違うから。
自分の尺度に当てはめて考えたって、
わかるわけがない。
それなのに、あくまでも自分の尺度で見ようとするから、
いろんなことがおかしかった。
これはきっと、今後、部署を異動しても一緒だ。
自分が上に立つ立場になっても一緒だ。
見えていないから、想像できていないから。
いかに可視化するのか、共通認識を持つのか、
どんな風に先を見据えて動くのか。
すごく重要なことが描かれていた気がする。
言葉はまるで
10月
15日
言葉を並べ立てるくせに、肝心な事は語らず、
比喩的に表現することで、
想いを表現していた気がするけど。
Silentは、言葉を極限までそぎ落とすことで、
純度を高めている気がする。
それこそまさに、雪の結晶みたいに。
初恋の悪魔が「語り」で余韻を残したドラマだとしたら、
Silentは「沈黙」で何かを訴えかけるドラマな気がする。
あえて語り尽くすことで、そのくせ語らないことで、
大きな余韻を残した初恋の悪魔と、
ある意味、言葉を封じ、その限界を突きつけることで、
何かを訴えかけるSilent。
酷似しているようでいて、
実はものすごく対照的だなぁと。
あえて言葉を並べ立てることで、
倍速視聴や飛ばし見をさせない初恋の悪魔と、
倍速視聴や飛ばし見では、
沈黙を感じることができないSilent。
あえてタイトルを捻ることで、
あれこれ考えさせる初恋の悪魔と、
あえて直球で攻めることで、
深く染み渡るSilent。
ダイヤモンドやプリズムのような初恋の悪魔と、
雪の結晶のようなSilent。
比類なき宝石と比類なき結晶。
夏と秋、どちらも良作に巡り会えました。
【silent主題歌】Subtitle 歌詞付き動画
初恋の悪魔~真相は掴めない光か影か~
10月
5日
「この作品は事件の当事者に真相を直接語らせない」と
考察をしている方がいて、ものすごく腑に落ちた。
当事者には直接光を当てず、背景の光でもって
当事者の影を映し出しているようにも思えてきた。
まるで、舞台のホリゾント幕だけ照らして
役者の影を浮かび上がらせるように……。
下記サイトの「シルエット」のようなイメージ。
舞台照明用語集
https://wickedchild.nobody.jp/term/lighting.html
もしかしたら、「エフェクトマシンで投写された影」の方が
近いかもしれない。
周囲が光を当てないと、途端に掻き消えてしまう影。
照明大辞典 エフェクト・マシン
https://weblio.jp/content/%E3%82%A8%E3%83%95%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88%EF%BD%A5%E3%83%9E%E3%82%B7%E3%83%B3
この作品はたぶん、刑事が犯人や被害者、
事件そのものに迫る物語ではなく、
一般人に近い変わり者たちが、犯人や被害者の人物像、
事件の全体像に迫ろうとする物語なのかなと。
捜査権を持たないし、
持っても深入りできない彼らが追うのは、
あくまでも「像」なので、
光を当てないと消えてしまうのかなと。
本来は、本人に直接確認しないと
わからないことが多いけど、
あえてそれを封じることで、
周囲の証言や当時の状況から
推測せざるを得ない状況を作っているのかなと。
そうすることで、他人の状況や心情を類推する
必要性や重要性を描くと同時に、
危険性や愚かしさも描いているのかなと。
相手がどんな人物なのか。
どんな気持ちで何をしたのか、されたのか。
それを考えることはすごく重要だけど、
時として見方を誤り、像が歪んでしまう。
けれど、考えることを辞めてしまったら、
思い描いていたはずの人物像や全体像が
全て消えてしまう。
まるで、あることないこと騒がれた挙句に
忘れ去られた事件のように、
消え去ってしまう。
そしたらまた、どこかで似たような悲劇が
起きるかもしれない。
ボタンの掛け違えのように、連鎖のように。
だから、考えることを放棄してはいけない。
そういうことなのかなと。
ゼロから始める人生ゲーム~「SUPER RICH」第3話~
12月
11日
このドラマ、序盤はめっちゃ好きやったのに、
中盤から疑問符が付き始めて、
終盤で完全にドロップアウト。
なんだか、3話のいろんなセリフがブーメランになってる(笑)
「つまる、つまらないの話やないな。地獄絵図や」とか、
「めっちゃおもんなかったです」、
「おもろいところ探そ思っても無理でした。おもんないです」とか、
そのまんま、この作品にお伝えしたい(笑)
だけど、それでも。
3話と4話は神だった。
特に3話の終盤には心打たれた。
図らずも人生の分岐点に立ってしまった私にとって、
将来設計といった、比較的大きなものから、
日々の生活における細々とした部分まで、
まるで荒療治のように、
「再構築」を余儀なくされている私にとって、
タイムリーすぎるというか、
まるで運命かのような、
そんなセリフに出会えた。
中盤から疑問符が付き始めて、
終盤で完全にドロップアウト。
なんだか、3話のいろんなセリフがブーメランになってる(笑)
「つまる、つまらないの話やないな。地獄絵図や」とか、
「めっちゃおもんなかったです」、
「おもろいところ探そ思っても無理でした。おもんないです」とか、
そのまんま、この作品にお伝えしたい(笑)
だけど、それでも。
3話と4話は神だった。
特に3話の終盤には心打たれた。
図らずも人生の分岐点に立ってしまった私にとって、
将来設計といった、比較的大きなものから、
日々の生活における細々とした部分まで、
まるで荒療治のように、
「再構築」を余儀なくされている私にとって、
タイムリーすぎるというか、
まるで運命かのような、
そんなセリフに出会えた。
「Hotaru’s Palette -心に残るセリフ-」で紹介しているので、
気になる方はそちらをご覧ください。
枝分さんと標さん~素敵な選TAXI~
11月
13日
今の部署に来たばかりの頃。
この作品が再放送されていて。
設定や世界観が大好きだった。
戻れるのは時間単位で、
戻ってやり直しても、
また別の問題が出てきたりして、
必ずしもうまく行くとは限らない。
ファンタジーとリアリティの
バランスが絶妙で、
コミカルでシニカルで
ほっこりする展開が絶妙で。
私も選TAXIに乗ってみたいと、
選TAXIが本当にあればいいのにと、そう思った。
一方で、「必ずしもうまく行くとは限らない」っていう展開にも
好感が持てた。
夢を見せてくれる一方で、
夢を見すぎない仕掛けが絶妙だった。
話数を重ねるにつれて、
徐々に「戻らない」という選択も出始めて、
「戻れるのに戻らないなんて、つまんない」って
思ったりもしたけど。
今にして思えば、これまたラストに向けた、
絶妙な「仕掛け」だったんだなと。
「戻らない」。
戻ることができる世界観において、
あえてそれを選択すること。
戻ろうと思えば戻れる。
けれど、それをする必要性やリスクを、
いたって自然に考えさせてくれる。
「戻らない」という選択肢を
自然と醸成した上での、
あの最終回。
あの選択は、
彼の本来の望みではなかったと思うけれど。
あの選択をするにあたっては、
一種の「諦め」のような気持ちも
含まれていたと思うけど。
でも、あれが、あの時の彼にとって、
未来にとって、
ベストな選択だったと思います。