《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅴ〟❖ ’24-66 》

フチベニベンケイ(縁紅弁慶) ベンケイソウ科(Crassulaceae)
学名:Crassula ovata (Mill.) Druce
別名:カネノナルキ、カゲツ(花月)、ユーチャリス

葉の形と枝・幹が、見応え在る。


花色も光と影で見え方が全く違う。


《 楽しい木名!!“金のなる木”個人宅温室にて観 》
一般的に“金のなる木”で通っているが、正式名“縁紅弁慶”と云う多肉植物。
常緑低木で多岐に分枝し無毛。樹高は、3m前後、茎は多肉質で帯灰色。
葉は対生、斜上又は開出する(野生種に比べ栽培種の葉はかなり大きい)。
無柄で倒卵形~倒卵状へら形、光沢があり縁は鋭い角(かど)があり帯赤色。
花は5数性、頂生の散房花序につき、甘い芳香がある。
咢片は長さ約2㎜、花弁は長さ6~7.5㎜×幅2.5、長円形又は披針形、鋭形。
白色又はかすかにピンク色の小さな花。雄蕊は長さ約5㎜、ルーペが必要。
袋果は長さ3~3.25㎜で長円状卵形。 野生木は、砂状粘土質を好む。
冬の寒い時期に咲く花として貴重、鉢植えや庭植えにして好まれている。
金のなる木という名前の由来の一つにこんな云われがある。
 
 昭和初期頃、農家で新芽に5円玉を通して成長させる生育方法をあみだした。
枝に5円玉が実ったように見えることから「金のなる木」として売り出した。
また、金のなる木は風水でも金運を招くとされていることから!?!
丸っこい葉が硬貨をイメージもさせる。多肉葉と太目の茎は愛嬌があって良い。
金のなる木の英語名、dollarplant の訳から命名されたか??
野生化した縁紅弁慶を見たいが、何処で見られるか !?!
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月6日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅳ〟❖ ’24-65 》

ギンヨウアカシア(銀葉アカシア) マメ科(Fabaceae)
学名:Acacia baileyana F. Muell.
別名:ミモザ、ハナアカシア

フサアカシア(房アカシア)学名:Acacia dealbata Link.


《 紛らわしい花名!!“モミザ” 》 
「ミモザ」はギンヨウアカシアやフサアカシア等、
黄色い房状の花を咲かせるマメ科アカシア属の総称。
シルバーリーフと呼ばれる銀色がかったグリーンの葉が特徴的。
「ミモザ(mimosa)」本来はオジギソウの学名であるが、
黄色い房状花のアカシア属全体を園芸家は、総称的にミモザと呼ぶ。
銀色帯びる緑葉と明るい黄色花のコントラストは、春爛そのもの。
成長が早く庭植えでは大きくならないよう剪定が必要不可欠である。
一般に植栽されているアカシア属の多くは、銀葉アカシアと思う。
葉が白く粉を吹いたような色をしているので銀葉の名が付いた。
葉の風合い・色合いは、春より夏の方がより銀葉色が顕著になる。
銀葉アカシアは、樹高10m前後。樹皮は、灰色~暗灰色~褐色。
葉は全体に短毛があり互生、2回偶数羽状複葉、羽片は、10~20対つく。
小葉は羽片に30~40対つき、線形、緑白色。
葉軸の上面の羽片のつけ根のところに腺体が1個ずつある。
黄色の頭状花序を多数、総状につける。果実は、扁平な豆果。花期は2~3月。
同属には、色々な種、園芸種が在るが代用的なのは房アカシア。
ギンヨウアカシアとフサアカシアを見分けるには葉を観察する。
小葉の数が違って、フサアカシアはギンヨウアカシアの倍ほどだ。
銀葉アカシアは、葉が螺旋状に密に互生し羽片や羽片の小葉が少ない。
同様に小葉の多い種類にモリシマアカシアというのがある。
識別が難しいが、小葉付け根の腺体の数で判別すると言う!?!
フサアカシア(房アカシア) マメ科(Fabaceae)
学名:Acacia dealbata Link.
房アカシアは、葉の形状はギンヨウアカシアと同じ「羽状複葉」。
違いは、ギンヨウアカシアに比べ格段に長い小葉を持ち、数も多く、濃い緑色。
その手触りはギンヨウアカシアに比べふかふかと柔らかいのが特徴。
花は色も形もよく似ているが、ギンヨウアカシアに比べ大振りで咲き始めが早い。
また、ギンヨウアカシアにはない濃厚な香りを有しており、香料の原料にもなっている。
樹高も高く、ギンヨウアカシアが5〜10m程度だが、フサアカシアは10~15m。
その大きさゆえに植栽される場所も自ずと決まってくる。
更には、フサアカシアが少ないのは、育成が大変なことが一因とされている。
花屋や園芸店で見る「ミモザ」という木の名には、違和感がある。
出先で見かけた銀葉アカシアに色々思った。
日本では、春になると桜の「お花見」が盛んだが、欧米ではアカシアが春を告げる花。
輝く黄色の花とシルバーリーフの融合は、なんとも云えない風情である。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月5日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅲ〟❖ ’24-64 》

ウチワノキ(団扇の木) モクセイ科(Oleaceae)
学名: Abeliophyllum distichum Nakai
別名:シロバナレンギョウ(白花連翹)
団扇の木・・枝茎が角ばっている。
花は、きれいな色・フォルムだ。
* 以上、画像は借物 *
《 面白い花名(木の名前)!!“団扇の木” 》 
植物園で見る事はできるが、自生・群落は中々出会わない植物。
そんな植物に“ウチワノキ(団扇の木)”がある(私・個人)。
ウチワノキはモクセイ科の朝鮮半島原産・落葉低木(一属一種)。
扁平な形の実が団扇に喩(たと)えられて命名された由。
レンギョウ(連翹)の仲間と分かるように、花は、白花のレンギョウに見える。
それ故か、別名シロバナレンギョウ(白花連翹)とも云われている。
鎌倉の長谷寺に植栽されているが、他所では見た記憶はない。
ウチワノキの花、今頃に開花する。樹高1~2m、多数の茎を出し、枝は弓形。
葉は対生、単葉、緑色、長さ6~10㎝×幅3~4.5㎝、両面に毛がある。
 花は葉の展開前に多数つき、腋生、密に束生し、芳香がある。
蕾は紫色で開花すると白色、時にピンク色を帯びることがある。
長さ約1㎝、花弁は4枚。果実は球形の翼果、直径2~3㎝。以上資料より。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月4日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝節供〟❖ ’24-63 》

家族連れ・・楽しんでおられた!!

民家の中で人間浄瑠璃が演じられていた。
上演前に演者が解説解説される。
若いお母さん・・子供さんも見入っていた!!
上演後、人形の動かし方等、質問に答えられていた。
楽しい催し。
《  今時の“桃の節供(桃の節句)の催し!?!”   》
3月3日は、桃の節供「ひな祭り」。
子供時分は、妹のお雛様を当然の様に飾っていた。
だが、ひなあられや桜餅等を食べる方が楽しみだった。
雛祭り・・桃の節供、単に風習じゃん、と子どもごころ。
「桃の節供」雛人形を飾り、女児の安寧を祝う日本の伝統文化。
女児が生まれて初めて迎える「初節供」、微笑ましい行事だ。
節供の象徴、雛人形飾りの簡略化も現代的(個々の家庭)。
七段飾りなど余り目にしなくなった。端午の節供飾りも同様だ。 
桃の節供・・3月は梅の花の季節だが、旧暦の3月は新暦の4月。
桃は、古来から魔除けの効果を持つとされ、それ故「桃の節句」。
更には、桃は「百歳(ももとせ)まで、と不老長寿の祈願。
色々な願いが、祝う風習として今に至り、現在のひな祭りがある。
ひな祭り起源は「流し雛」。災厄を身代わりに人形に託し川に流した。
不浄を払う儀式、この災を祓う、が女子を祝うに変化していった。
又、雛人形の女雛と男雛、モデルは「天皇・皇后」である由。
内裏(だいり)とは、天皇の私的区域の事、聖域を意味する。
 雛人形飾りは、天皇と皇后の結婚式行列を模したお飾りか!!
 紫宸殿の前、右手に橘、左手に桜が植えてあったとつたわる。
それを模して段飾りにも左近の桜・右近の橘を飾っている。
等々、天皇皇后を模したお飾り故、内裏雛(だいりびな)と呼ぶ。
お雛様の「雛」は、紙や布で作った人形「雛(ひいな)」が語源。
「ひいな遊び」とは、「ちいさくてかわいらしい」という意味で、
上流階級の遊びの中に、かつての神道の背景も見えてくる。
天皇皇后は理想の夫婦、崇拝の対象か、などと想いは膨らむ。
「桃の節句」に食べる縁起の良い食べ物に菱餅(ひしもち)がある。
菱餅にも様々な伝聞がある由。赤は厄除けを、緑は健康と厄除けを、
白は清らかな子孫繁栄を表していると、聞く。
ひなあられの色彩は、日本の四季を表しているのだとか!!
更には、祝食にしても色々、各地の文化的違いがみえる。
日本の伝統行事の意味や歴史、古くから伝わる風習、
歴史的変遷、先人の知恵と世相背景をも再認識する。
*       *       *
今年の雛祭りの日は、自宅で雑務処理、PCとにらめっこ。
眼の疲れを癒そう、と泉の森・民家園の催しに出掛けた。
懐かしのおもちゃ遊び(けん玉、コマ回し、めんこ等々)、
そして人形浄瑠璃の上演、小学生位のお子さん達が見入っていた。
人形の動きをじいっと見入ってる姿に感心した。
久し振りに観る人形浄瑠璃、楽しく拜した。
古民家での人形浄瑠璃、良い企画だなぁ!!
民家園の庭には、河津桜や大漁桜が咲き誇っていた。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月3日、記」
 
 
 
 
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅱ〟❖ ’24-62 》

シロバナセツブンソウ(白花節分草)キンポウゲ科(Ranunculaceae)
学名:Eranthis pinnatifida Maxim. f. albida
シロバナセツブンソウ  セツブンソウの白花品種。
双草(1茎2花)シロバナセツブンソウ 
色々あるセツブンソウの「変わり花」の中でも一際異彩を放つ。
普通品種の中に咲くシロバナセツブンソウ。 
雄蕊と雌蕊が白く、茎と葉は淡緑色
シロバナセツブンソウの幼体。生まれたときから全体の色が淡い。
《 節分草の進化か??“白花節分草” 秩父市、節分草園 》
シロバナセツブンソウ;
白い花の中心部が、紫色。花茎が、赤褐色なのが節分草の特徴・特色。
ごく稀にいわゆる「素心」「青軸」のものが存在してるようだ。
花茎が黄緑色で雄蕊の葯が白く、雌蕊も黄緑色で葉色も暗緑色ではなく明緑色。
通常の節分草の群落に混ざり明るく透明感のある存在は、際立っている。
これが、「シロバナセツブンソウ(白花節分草)」と称される草花である。
突然変異的に赤紫の色素が抜けた姿。この先、経過観察に関心を持つ。
正式に品種として認知されているわけでは無いようだ。
昨今の気象的変化に対して、いかなる姿を見せてくれるだろうか??
この白花節分草の開花は、節分草に比べ少し遅く花を見せるようだ。
白色で大きな花弁のように見える部分は、
多くのキンポウゲ科の植物と同様、花弁ではなく萼片。
花弁は、雄蕊の周りに並んだ小さなY字形で先端が黄色い部分。
通常花の先端、黄色部分が花弁で基部は通常は淡い紫色。
白花は白色。通常花の雄蕊は濃い青紫色。白花は白色〜淡いクリーム色。
花の中心部にある雌蕊は、通常花では薄紅色、白花は淡緑色。
白花は、アントシアニン等の色素を構成する酵素の遺伝子に異常があるか。
白花の出現率は、かなり低いと思えるが、どの程度なのか興味津々。
 
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月2日、記」
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《 雅羅・/・襍囈〝3月花Ⅰ〟❖ ’24-61 》

オウバイ(黄梅) バラ科(Rosaceae)
学名:Armeniaca mume ‘Oubai’ 
別名:オウゴンバイ(黄金梅)
瑞泉寺本堂まえの梅の木。


 
《 鎌倉市指定天然記念物“黄梅” 鎌倉瑞泉寺  ❖ 2023/02/28  ❖ 》 
梅は、栽培起源が分からない程、遠い昔より親しまれている花木。
弥生時代前期頃から栽培され始め奈良時代には各地広まったと伝わる。
用途は、薬用・食用・観賞用と色々だが梅干し作りが多かったようだ。
大別すると、果実を収穫する実梅(みうめ)と観賞用の花梅(はなうめ)2種類。
新品種に関しては江戸時代以降、増え続け今では400種以上にも登る。
早咲きには、2月から花咲く冬至、寒紅梅、大盃(おおさかずき)等々。
ウメはアンズ(アプリコット)やスモモと同亜属、此等との交雑種も多い。
地元、鎌倉に’黄梅(おうばい)’と呼ばれる変わった容姿の梅の木がある。
花名の通り花が黄色っぽい而して小花、樹勢も弱く幹も細いのが特徴的。
この梅の木、鎌倉市の瑞泉寺(ずいせんじ)に江戸時代からあると伝わる。
日本植物学の父と称される牧野富太郎博士が’黄梅(おうばい)’と命名した。
本堂前庭に七本あるが、そのうち本堂右前(向かって左前)の古木一株が、
「オウバイ」として鎌倉市指定天然記念物に指定されている。
一般にいうオウゴンバイと別品種なのか別系統の同品種なのか等は不明。
見てみると、”咲き終わり花弁が散り黄ばみ始めた”状態に見えもする。
其の様に思い素通りする人が多い。が、間近で観察すれば満開状態と分かる。
*       *       *
「黄梅」と云えば円覚寺塔頭の黄梅院(おうばいいん)が頭に浮かぶ。
黄梅院は、瑞泉寺の開山、夢窓疎石(むそうそせき、1275-1351)の塔所。
(実際の墓所は京都嵐山の臨川寺)
*       *       *
瑞泉寺の”黄梅”が何かを表しているのだろうか、個人的には想い膨らむ。
黄色く熟した梅の実が悟りに喩(たと)えたのか。
中国の禅の聖地である黄梅県に関係しているのか、
黄色い梅の花(植栽の意図は不明)が、夢窓疎石を思っての植栽か等々。
寺社という場所は、文化の殿堂、と思うがゆえにである(私的感慨)。
オウゴンバイ・・オウバイ!?!
花弁が退化(雄蕊化)して小さめになった、それ故花も小さい(小輪)。
やや淡い黄色で咲き進むと色薄まると資料にある。
花弁が薄黄色、開花しても花中心部の雄蕊はくるりんと丸まった状態。
花弁が完全に退化してなくなった’酈懸梅、別名’茶筅梅’と同様、珍しい梅の木。
*       *       *       *       *
「花壇地錦妙」(1695年)に黄梅、きうめ、おうばいとは別種とある。
黄金梅とは、花弁は普通で、葯の黄色が目立つものを言うに由。
鎌倉市指定天然記念物の瑞泉寺「黄梅」が有名すぎて本黄梅と言われもするが、
古くに記載されている「きうめ」なる表現を定着させてほしく思う。
 
「令和陸年(皇紀2684年)3月1日、記」
 
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《 雅羅・/・襍囈〝珍名花〟❖ ’24-60 》

ニオイカントウ(匂款冬) キク科(Asteraceae)
学名: Petasites fragrans (Vill.) C.Presl
別名:ウインター・ヘリオトロープ(Winter heliotrope)

《 面白い名の花(園芸種か)“匂款冬” 逗子市内  ❖ 2019/03/01  ❖ 》 
地中海周辺地域を原産とする多年草で、雌雄異株(しゆういしゅ)。
名は、芳香のあるカントウを意する。カントウはフキ(蕗)の別称。
セイヨウフキ(西洋蕗)の仲間でもある。
生え方や葉の形状などは日本在来のフキに似ている。
が、ニオイカントウの方がやや小型。花時の茎丈は20cm程度。
園芸種の植栽しか見ていない。地下茎で増える由。
雌株より華やかな雄株が殆どで、雌株を見つけるのは大変。
奇妙な名だが、葉や花が「フキ」や「ノブキ」等に一寸似ている。
花序が淡紫色の小さな筒状(集合)で周りの舌状花で構成。
筒状花の先端は5裂し、濃紫の葯と白い柱頭が突き出ている。
フキにそっくり。赤紫色がかり色鮮やかな姿。
雄株は、小花で花冠は五裂し星形。両性花の形態を示す。
花喉部(かこうぶ)から一本突き出るこん棒状の突起は雌蕊。
雌蕊の基部を囲う赤紫色の部分が雄蕊。
開花して雌蕊が伸長する時に雄蕊から花粉を付着する。
そして、雄蕊の伸長を促進させ突き出てくる様だ。
見た目は授粉した雌蕊に見えるが、雌蕊は不稔(ふねん)に由。
花後は枯れ結実しない。諸々複雑かつ不合理な仕組みもフキと同じ。
花名の“匂い”は、弱い。かすかにバニラの様な甘い香りを持つ。
花序一個の直径は1cm強、星形小花は、直径4mm強とかなり小さい。
蘆花記念公園(旧脇村邸)の花も総て雄株のようだ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月29日、記」
 
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《 雅羅・/・襍囈〝樹花〟❖ ’24-59 》

ベニバナアセビ( 紅花馬酔木)  ツツジ科(Ericaceae)
学名: Pieris japonica f. Rosea Makino
別名:アケボノアセビ(曙馬酔木)、ウスベニアセビ(薄紅馬酔木)
《 稀なる原種か園芸種か“紅花馬酔木”・・現横浜市東戸塚辺り? ❖ 1977/2/28  ❖ 》 
ツツジ科アセビ属の常緑低木で、英名, Japanese andromeda 'Rosea'。 
親のメモにあった“あしび”。一般的には、アシビ(馬酔木)は、白い花。
ロセア種は、鳥取県の大山周辺で発見された品種をアメリカで選別育種された。
花は、ピンク色。他に濃桃色「ダイセン」や紅色「クリスマス・チア」等園芸種もある。
*         *         *
有毒植物で鹿の多い山(丹沢山地)でよく見かける。白・薄紅色も見かける。
そんな花を戸塚の林地で見た。花が美しく薄紅色、場所から見ると自生種だろう。
こんなメモとポジフィルムが出てきた。仔細は不明だが、記録として残そう。
*       *       *       *       *
今では、園芸種のベニバナアセビはよく見られ、庭木等に植栽されている由。
幹はやや捻じれ、樹皮は灰褐色、縦に裂け目が入る。
葉は、互生し枝先に集まってつき長さ3~10㎝、幅1~2㎝の倒披針形~長楕円形。
葉は革質で厚くやや波打ち、葉先半分の縁にはごく浅い鋸歯があり先がとがる。
円錐花序が垂れ下がり、花が下向きに多数つける。
花冠は長さ約7㎜のスズランの様な壺形で先が浅く5裂。
花色は白色が普通、稀にピンクのものも見られる由。
雄蕊は10個。葯に刺状の2個の突起がある。
蒴果は直径5~6㎜の扁球形で上向き。秋に褐色になり翌春まで残る。
種子は長さ2~2.5㎜、稜のある不定形。
Pieris japonica f. rosea Makino ベニバナアセビ((ウスベニアセビ)。
淡紅色花でアケボノアセビ(曙馬酔木)とも呼ばれ花期2~4月。果期9~10月。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月28日、記」
 
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《 雅羅・/・襍囈〝早朝光景〟❖ ’24-58❖ 》

ホトケノザ(仏の座) シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Lamium amplexicaule L.
別名:サンカイグサ(三階草)
ホトケノザ(仏の座) 、小さな花だが近寄って見れば!!
運良く魅せてくれた。

《 妖しく魅せる草花“仏の座”・・泉の森 ❖ ’24/02/27❖  》
田畑の中や周りに、絨毯を敷きつめた様に群生する草花。
林床に見る仏の座は、ポツンポツンとまばらで、とても可愛い。
ホトケノザは秋に芽吹き、根から直接葉を出して広げる。
陽に暖められた熱を摂取する仕組みが、根生葉(ロゼット状)。
2月頃から開花し始め5月末頃まで、と花期はとても長い。
半円形の葉が、茎を取り囲む様を蓮華座(れんげざ)と云われる。
春に畑を彩るのは、ホトケノザとかヒメオドリコソウだろう。
早春を感じ始める今頃、赤紫の小さく可愛い花を付ける仏の座。
早朝にライフワークを済ませ、早朝散歩に出掛けた。
オドリコソウという花、したたかな生存戦略をみせる。
他家受粉の開放花と自家受粉の閉鎖花を同時に持つ。
種の先にアリが好む成分(エライオソーム)を付け、
アリに種を運ばせる機能を持ってる、自然界の妙だ。
葉が仏座に似て、花が段々に咲く様で“三階草”とも呼ぶ。
四角い茎と唇形花を持つ姿、シソ科の特徴をよく示している。
雨降った翌日の早朝に、時として妖しい姿を見せる。
眼の前の光景が、まさにそれだった。早起きは、三文の徳!!
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月27日、記」
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《雅羅・/・襍囈〝今日は何の日〟❖’24-57❖》

《 歴史・事象を再考しないと・・“226事件” 》
 連休が終わって、清々しい朝を迎えたが、過去を思うと??
激務を、激動の時代を担った“昭和の裕仁天皇”を想う日(個人的に)。
今上天皇のお祝い日のすぐ後で、天皇のお立場等と軽々に申せないが。
裕仁天皇は、20世紀に於ける世界の2大元首と思って止まない。
そしてもうお人方は、英国のエリザベス2世(Elizabeth Alexandra Mary)。
エリザベス2世の言語録に裕仁天皇への敬意が示されている事に日本人として誇りを持つ。
そんな裕仁天皇の在位中の大事件の一つが、「二・二六事件」。
この大事件の背景を思うと、現代の憲法の再検討を痛感する。
現行法に対しての法哲学的思考、その一端をこの事件に重ね仮想してみたい。
法の根底・基本の憲法、手続き法や民事法をも含め過去の事件事例を参考に。
「二・二六事件」は、様々な要素を包含している。ケース・メソッドとして。
今年は、折りに触れ、昭和天皇と法を考えてみたい。と思った一日であった。
 
「令和陸年(皇紀2684年)2月26日、記」
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