《 雅羅・/・襍録〝交雑種!?!〟❖ ’24-114 》

こんな一般散策路の一隅に慎ましく魅せるシソ科の植物。
右に見える木の根から画像左下に展開する草々。
右上・十二単衣、真ん中・十二金瘡小草、左側下・金瘡小草。
ジュウニヒトエ(十二単)シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名: Ajuga nipponensis Makino
別名:ジュウニヒトエ(十二単衣)

キランソウ(金瘡小草)シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名: Ajuga decumbens Thunb.
別名:ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)

ジュウニキランソウ(十二金瘡小草)シソ科(Lamiaceae/Labiatae)
学名:Ajuga x mixta Makino 
別名:キランジュウニヒトエ(金瘡小十二単衣)
《  泉の森・こもれび広場下〝4月花XXIV~VI〟❖ ’24/04/21 ❖ 》 
ジュウニヒトエ(十二単);
日本各地 、山地や農道の縁等で普通に見られる野草。
全体に白毛が多く、花穂が長く伸び多数の花をつける。
花は、葉腋につくのではなく、穂状花序に花が多数つく。
花色は、淡紫白色と云うか白〜薄紫色で明るい色合い。
花の詳細は、幾度か記載した。今回は、思いが一寸違う。
野草の進化を垣間見て、ただただ驚いたのである。
同属のキランソウ(金瘡小草)、花の形状が似かよっている。
ジゴクノカマノフタとも呼ばれるキランソウ、
根生葉が地面に張り付くように這い広がり茎は立上がらない。
花色は濃い紫色(日照、土質、水分等で濃淡に変化がある)。
野生の2種類が交雑した種類を身近で観れるのはラッキーだ。
それと思しき株を見かけてはいたが、専門家の意見を聞けた。

 ジュウニキランソウ(十二金瘡小草);
明るい林内や道端などに生える多年草。
ジュウニヒトエとキランソウの自然交配種。
両種の分布が重なる場所では特に珍しいない由。
ジュウニヒトエに近いものから、
キランソウに近いものまで個々で違いがある。
比較的出現頻度は高く,各地で見れる由。
花は両種の中間的な淡紫色であることが多く,
キランソウのように茎を四方に伸ばし,
ジュウニヒトエの様に花序が少し立ち上がるものが多い。
別種のタチキランソウに全体の形が似ることもあるが,
タチキランソウは花冠の上唇が大きくて深く切れ込む。
*       *       *
近間の緑地で見つけたが、今年の開花状態で確信をもった。
ゆっくり熟視してみたく思っていたが、
偶然に観察中の専門家に出会い、お話をお聞きできた。
幸運にも、己の観察判断が正しかったのが嬉しかった。
 
 「令和陸年(皇紀2684年)4月23日、記」
 

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《 雅羅・/・襍録〝日陰の花〟❖ ’24-113 》

コンロンソウ(崑崙草) アブラナ科(Brassicaceae/Cruciferae)
学名:Cardamine leucantha (Tausch) O.E.Schulz 
日陰でも健気に魅せる。
近寄って観るが、ピンボケでがっかり!!
《  泉の森・水車小屋広場〝4月花XXIII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
コンロンソウ(崑崙草);
山地の谷間や川辺の湿った半日陰を好む湿生植物。
根茎は少し肥大し水平に伸び、分枝して大きな群落をつくる。
茎は直立して毛があり、茎高40-60cm。タネツケバナ(種漬花)の仲間。
葉は4〜7個あって長い柄があり羽状で互生する。葉裏には、毛がある。
広披心形の先が鋭尖形で鋸歯があり、小葉は5~7枚。葉先端は細長く尖る。
葉柄(ようへい)基部は茎を抱かない。
葉柄基部が耳状に茎を抱き葉先が尖らないのはヒロハコンロンソウ(広葉崑崙草)。
コンロンソウは、4-6月に茎頂及び分枝の先に総状花序をつける。
花弁は白色で倒卵形か長楕円形、長さは5-10mm。
草名の由来は不明だが、中国の崑崙山脈にでも関係しているのか。
珍しい草本とは思わないが、神奈川県内では自生地が少ない希少な植物。
 
 「令和陸年(皇紀2684年)4月22日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝孤独な花〟❖ ’24-112 》

イチリンソウ(一輪草) キンポウゲ科 (Ranunculaceae)
学名:Anemone nikoensis Maxim.
別名: イチゲソウ(一華草)、ウラベニイチゲ(裏紅一華)
葉の形状。
花の雰囲気が伝わる画像。
《  泉の森・山野草園〝4月花XXII〟❖ ’24/04/21 ❖ 》
 イチリンソウ(一輪草);
和名の一輪草は、花が1輪だけつくことに由来、根茎は横に広がる。
一つの茎に花を一輪だけ咲かせ、ニリンソウに比べかなり大柄の花。
身近な山麓の草地や落葉広葉樹林の林床や林縁で生育している。
半日陰の乾燥しない環境を好む草花で日本固有種。
イチリンソウは、葉の裂片の幅が狭く花も1個つき大きくて目立つ。
ニリンソウは、葉の裂片幅が広く花は小さい。違いは、鮮明である。

イチリンソウは、根生葉が地下茎の先につくが花茎の基部にはつかない。
茎葉は3個輪生し、3出複葉で、長い柄がある。小葉は羽状に深裂する。
花は1個つき、直径3~4cm。花弁はなく白い5~7個の萼片が花弁に見える。
萼片の裏面が紫色を帯びることがあるので裏紅一華とも呼ばれるようだ。
ニリンソウ(二輪草)は普通に見られるが、イチリンソウは中々見かけない。
鎌倉の寺社境内では見かけない。公園花壇で栽培されてもいない。
初夏には地上部は枯れてなくなる。所謂スプリング・エフェメラルである。
春の儚い草花、早春季植物・・・〝春の妖精〟そのものに映る。

身近な里山緑地で観る一輪草は、他の野草の中にポツンと一輪見えた。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月21日、記」


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《 雅羅・/・襍録〝初観察草〟❖ ’24-111 》

ミミガタテンナンショウ(耳型天南星) サトイモ科(Araceae)
学名:Arisaema limbatum Nakai et F.Maek. 
左奥に小型のミミガタテンナンショウが見える。
仏炎苞の口の周りが耳のように大きく出っ張っているのがわかる。



《  泉の森・野鳥観察デッキ近く〝4月花XXI〟❖ ’24/04/07 ❖ 》
ミミガタテンナンショウ(耳型天南星、日本固有種);
蝮草に似ており仲間内では総じて蝮草と古くより呼んでいた。
先日、泉の森植物調査をされておられる方々に偶然お会いした折に、
蝮草ですよねぇ、と云ってしまい・・・丁寧に説明していただいた。
泉の森では、正式名称の“蝮草”は確認されていない由。
浦島草があちこちで見え、武蔵鐙の姿も見える環境、どこぞにひっそりと!!
森の散策は楽しく夢膨らむ。耳型天南星の存在を初めて知った(出会ってなかった)。
性転換する植物で、成長すると雄株から雌株になる「雌雄偽異株」。
草丈は5・60cm前後、球根から2本の鳥趾状複葉を出す。
複葉の小葉は楕円形で7~11枚。葉が開く前に茎先に肉垂花序を伸す。
周りを仏炎苞が覆う。仏炎苞は暗柴色で、白い縦線が目立つ。
仏炎苞の口の周りが耳のように大きく出っ張りやや垂れ反り返る。
耳の形状だけ着眼していると見分けが付かないものも多く見られる由。
葉に半ば隠れるように仏炎苞があれば紫蝮草といえるか。
葉が後出で仏炎苞より下方に葉が出るならば耳型天南星と教わった。
テンナンショウ属植物は、扁平な球形の塊茎を持つ。
サトイモ科の特徴として総苞の形が棍棒状構造の肉穂花序(仏像)となり、
大型の苞(火焔光背)が包んでいることから「仏炎苞(ブツエンホウ)」と呼ばれる。
それが花で薄暗くて陰湿な樹下に生えている。
球(塊)茎を輪切りにし、石灰をまぶして乾燥したものが「天南星(テンナンショウ)」。
漢方では去痰、鎮痙、除湿薬として利用されていると聞く。
全草、特に球茎と液果の細胞中に針状結晶を有する“接触毒”の植物。
汁液が肌につくと炎症やかぶれを生じるので素手で触らないことだ。
塊茎又は根茎をもち、副雌雄異株又は雌雄偽異株(幼時に雄性、後に雌性)。
又、栄養が悪いと雄性、良いと雌性又は両性にと年ごとに変わる性転換。
つまり、地下にある球茎の大きさ(=貯蔵養分の多少)によって性転換する。
すなわち、4g以下の若い球茎は花をつけない無性株、
5~20gの小型は雄花のみを形成する雄株、
25g以上の大型球茎は雌花をつける両性株となる。
また球茎を切断して小さくすると大きさに応じて無性あるいは雄株となったりする。
それ故、最新の植物図鑑には『雌雄偽異株』と表記されている。
生育環境、環境が悪く個体サイズが小さくなると雌が雄と変化することもある。
同じ個体が条件によって性を変える(性転換)、人間界も同じか!!
ミミガタテンナンショウ(耳型天南星)に関して楽しい図鑑がある。
邑田仁・大野順一・小林禧樹・東馬哲雄著『日本産テンナンショウ属図鑑』2018年、北隆館刊。
*   *   *   *   *
大分県と四国西側在住の植物愛好家にお尋ね、而してお教え頂きたい。
“オキノシマテンナンショウ”  学名:Arisaema limbatum var. conspicuum
ミミガタテンナンショウと酷似している植物が、四国西側と大分県に分布している由。
オキノシマテンナンショウ、現在はミミガタテンナンショウのシノニムらしいが、
基本的特徴はミミガタテンナンショウと瓜二つであると聞く。
違いは、小葉に模様が入らず光沢がありやや細い由。
​この点以外に区別できる形態的特徴がほとんどないと云われる。
産地情報なしでオキノシマテンナンショウか否かを判別するは極めて難しい。
実物を是非にも見てみたい。自生地も見てみたいものだ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月20日、記」


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《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅳ〟❖ ’24-110 》

ムサシアブミ(武蔵鐙) サトイモ科(Araceae)
学名:Arisaema ringens (Thunb.) Schott.
3月27日。茎が立ち始めた。

上、4枚の画像は3月31日。
4枚とも同じ場所で4本・茎を見せた。


《  泉の森・山野草の小路〝4月花XX〟 》
❖ ’24/03/27~03/31 ❖
今年、初めて観たのが3月27日。武蔵鐙が茎が立った。
03/31は、天気がよかった、否、暑いくらいの夏日だった。
里山緑地の中でこの周辺は、散歩道で観察者は少ない。
ひっそりとして集中出来た。周辺で新発見(僕個人)もあった。
日頃、じっくりと観察していない事で見落としていたようだ。
3月27日・3月31日、それからも幾度か経過観察した。
今回は、2日間をアップ。その後の経過は後日m(_ _)m。
 
日本固有種の〝ムサシアブミ(武蔵鐙)。関東地方以西に自生。
仏炎苞が鐙(あぶみ)を逆さにした形に似ていると名付けられた。
葉は2枚、小葉は3枚。小葉の幅はかなり広く、長さ10~30㎝。
花柄は葉柄より短く、3~10㎝しかない。
仏炎苞は暗紫色、舷部は曲がって袋状になり先は尖り脈が目立つ。
筒口部の耳も大きい。テンナンショウ属でも特異である。
林内に生える多年草だが、いつ頃からこの地で見られていたか。
神奈川県内で”初見”されたのは昭和62年(1982)頃と記録がある。
テンナンショウの仲間は似通っているが、武蔵鐙は特異な形状。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月19日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝里山緑地〟❖ ’24-109 》

チゴユリ(稚児百合) イヌサフラン科(Colchicaceae)
学名:Disporum smilacinum A.Gray.
イヌサフラン科はユリ科から分割された。


ホウチャクソウ(宝鐸草)イヌサフラン科(Colchicaceae) 
学名:Disporum sessile D.Don ex Schult. et Schult.f.
茎は、稜があることが分かる。


《〝泉の森・山野草園〝4月花XⅧ  ⅩⅨ〟 》
チゴユリ(稚児百合);
細い根茎を伸ばし、茎は分枝しない。葉は、卵形~長楕円形で先が尖り互生。
茎の先に小さな白色の花を1~2個、横向きから下向きに付ける。
花被片は6個で披針形。花柱は、子房の長さのほぼ2倍あり先が短く3裂し反り返る。
雄蕊6個。花糸は、扁平で下方の幅が広い。葯は長さ2~3㎜。
子房は長さ2~3㎜の倒卵形。花柱は長さ5~7㎜。
分枝するものをエダウチチゴユリといい、
変種とされていたが、最近では分類せず。 
 
ホウチャクソウは葉脈が目立ち、花が筒形で、下向きに垂れ下がる。
チゴユリとホウチャクソウの交雑種をホウチャクチゴユリといい、
茎や葉はホウチャクソウに似て、花がチゴユリに似ているが、垂れ下がる。
 
 
ホウチャクソウ(宝鐸草);
和名の由来は花が寺院の軒に下げる宝鐸に似ていることから。
根茎は、短くやや太い根が多数出る。茎は、直立。上部で2又分枝を数回、繰り返す。
葉は無毛、長楕円形~広楕円形、幅に変化が多く、
3~5脈があり3脈が目立つ。
葉縁には微細な透明の鈍突起が並ぶ。
花は枝先に1~3(2個が多い)個ずつ頂生し、
長い花柄の先に垂れさがる。
花被片は6個で緑白色。
基部が膨らみ小さな距になる。
花被片は合着しないが、ほとんど開かず筒状。
雄蕊6個。
花糸は、基部に微細なパピラ(乳頭状突起)があり花被片よりやや短い。
葯は長さ5~6㎜。雌蕊1個、子房下位。柱頭は3裂する。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月18日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-8〟❖ ’24-108 》

ウワミズザクラ(上溝桜) バラ科(rosaceae)
学名:Prunus grayana Maxim.
synonym Padus grayana (Maxim.) C.K. Schneid.
別名:波波迦(ハハカ)、金剛桜(コンゴウザクラ)
ウワミズザクラ類は最近の系統解析の研究によれば、
広義のサクラ属(genus Prunus) 中のウワミズザクラ亜属 (Subgenus Padus)に分類。
Kewscience(POWO) , Flora of America(FNA) , GRINはこれによる。

《〝泉の森・シラカシの家北側(外周道路沿い)〝4月花XⅦ〟 》
幹は暗紫褐色、横に長い皮目がある。新枝は赤褐色、古くなると暗褐色。
葉は無毛、互生し卵形~卵状長惰円形、先は尾状に尖る。
縁に細かい鋸歯があり、鋸歯の先は芒状になる。葉柄は長さ約1㎝。
蜜腺は葉身の基部にあり、小さい。花は葉が出た後に開花する。
ブラシ状の総状花序に多数の白色花をつける。花弁は5個。
雄蕊は約30個、花弁より長く突き出る。花穂の軸下に葉が出る。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月17日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝桜'24-7〟❖ ’24-107 》

カスミザクラ(霞桜) バラ科(rosaceae)
学名:Prunus leveilleana Koehne
 synonym Cerasus leveileana (Koehne) H.Ohba
別名:ケヤマザクラ(毛山桜)
画像は、シラカシの家HPより拝借。
《〝泉の森・緑の架け橋下〟〝4月花XVI〟 》
今年は、雑用で手一杯でカスミザクラ(霞桜)を見損なってしまった。
時系列的に桜の項に入れて置きたい。
 
ヤマザクラより標高がやや高い場所に分布し、ヤマザクラより花期が遅い。
高さ15~25m。幹は灰褐色、褐色の横長の皮目が目立つ。若芽や芽鱗は無毛。
葉と花が同時に展開する。葉は互生し倒卵形~倒長楕円形で先は尾状に尖る。
葉縁は、単鋸歯。鋸歯の先は尖るが芒状にはならない。葉裏は淡緑色。
葉柄はわずかに赤みを帯び、上部に赤い密腺が普通、2個つく。
散房状に2~3個の花がつく。花は直径2~3㎝の5弁花、普通、白色。
雄蕊は約40個。萼はまばらに毛があり、萼筒は鐘状筒形、萼片は細く鋸歯は無い。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月16日、記」
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《 雅羅・/・襍感〝 Bloguru 〟❖ ’24-106 》

印伝につかわれる文様の一部。
合切袋と呼ばれる印伝袋。
巾着袋と呼ばれている袋。
地味な色合いだが瀟洒。
伝統的な色合いでもあるようだが、モダンだ。

《  今日は、何の日!! “ Bloguru  登録の日(私の)”  》
こちら、ブログルに登録させて頂き時間だけは長きを持つ。
登録し始めの頃、楽しい企画があり参加したのを思い出した。
企画は、ブログルスタッフの皆さんだった・・と思うが??
“お題拝借”といった感じでテーマを決めて各自が参加投稿。
〝テーマブログ本部:ReGeneration〟
参加された方は、今や少ないだろうが!?! 再興して頂きたい_(._.)_。
私的にブログに表題をつけているが、今年は “巾着袋”。
手持ちの知識を出して、ご意見を頂きたい所だが雜々すぎるか。
 
表紙等の袋画像、甲州印伝(鹿革に漆で文様を貼ったもの)。
印伝の模様は、日本の伝統模様そのもの。
活用は、職人(工人)の技量次第。用と美。日本的伝統美。
日本の伝統工芸士でもある  山本裕輔・法行兄弟に期待している。
日本各地には、固有・・特有の文化があるだろう。
出会いの旅を夢見る。
 
ブログルスタッフの皆さん、今後も宜しくお願いいたします。
記念日!?!に、初心を思い出し今後の糧としたい。
今、思うのは、鎌倉が・・昭和の鎌倉が消えつつあること。
自然環境、昭和の鎌倉文化を記録し而して残したい。
 
「令和陸年(皇紀2684年)4月15日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝定点観察Ⅲ〟❖ ’24-105 》

ワダソウ(和田草)    ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Pseudostellaria heterophylla(Miq.)Pax
別名:ヒメワダソウ、ヨツバハコベ

《〝泉の森・配水池の金網内の小花・カシャバ山大池側〟〝4月花XV〟 》
❖ ’24/03/31~04/10 ❖
03/31は、天気がよかった、否、暑いくらいの夏日だった。
泉の森北側入口から少し下ると水道局・配水池境界の金網。
その金網の向こう側、金網に沿い“ワダソウ”が顔を見せ始めた。
人の管理が殆どなく、自然環境が保たれて来た。
だが一寸、森形態が変わりつつある。
泉の森全体が、木々の間引き伐採と枯れ樹木の伐採処置進行中。
今年の初見(私個人)のワダソウ(和田草)は3月31日だった。
特徴的な上部の葉、大きく卵形で4枚輪生状に付く姿に見入った。
我が国の固有種、中部地方以北と九州北部に偏在する。
神奈川県内では、最も危険度の高い絶滅危惧種であり自生地は少ない。


❖ ’24/03/31 ❖
間近に見れない故か、観る人は少ない。



❖ ’24/04/4 ❖
着実に花は広がりを見せている。
散策路側、こちら側に茎を立て出してきた。
保護策を講じないといけない。


❖ ’24/04/07❖
もう一箇所のワダソウ生活地、カシャバ山大池側。
健気に顔を魅せてくれたが、昨年に比べ減っていた。
山側の森が伐採され保水に欠け、雨で茎等が流されてしまった。


❖ ’24/04/10 ❖カシャバ山大池側。
淡々と姿を見せる花。人間との共生を考えないといけない。

和田草は、同属のヒゲネワチガイソウ(髭根輪違草)に似ている。
違いは、ワダソウは全体的に上の葉縁が波打ち花弁先端に切れこみがある。
とは云うものの見分けるには、草本自体が小さいので判別しがたい。
ルーペが必要なのと撮影機材も揃えないと!! 
和田草名は長野県筑摩山系の旧中山道和田峠に由来する。
上部の2対の葉が接近して仮輪生状になるのでヨツバハコベの別名がある。
同属のヒゲネワチガイソウ(髯根輪違草)は花柄が無毛。
花は1個で花弁はワダソウより狭く、先はへこまずにとがる。

「令和陸年(皇紀2684年)4月14日、記」
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