《雅羅・/・襍〝備忘録 '24-16〟❖ ’24-197 ❖》

サジガンクビソウ(匙雁首草) キク科(Asteraceae)
学名:Carpesium glossophyllum Maxim.

サジガンクビソウ(匙雁首草)頭花拡大図。

《 今年、 泉の森で確認できなかった〝匙雁首草〟7月草花ⅩII  》
’24/07/13 現在、散歩の途で見つけることが出来なかった野草。
’16/07/10に自分のメモに記録したのが最後だ。
今年になってメモ等を整理し始め現況を確認している。
消えたか否か、まだ判断・結論するには時期尚早。
今年も探せそうだが過去の観察時期を元に掲載しておく。
来年も探すためにも、備忘録としてデータを記しておこう。
サジガンクビソウ(匙雁首草);
多年草。本州〜沖縄のやや乾いた山地や丘陵の木陰に生え、茎高25〜50cm。
草名の由来は、根生葉がさじ形をしていることから。
茎は直立し分枝が少なく上部は曲がり開出毛が密につく。葉も同様。
根生葉は、花期にも残りロゼット状、長さ9〜15cm、幅2.5〜3.5cmの倒披針形。
全縁、鈍頭、ほぼ無柄、開出毛が生え、鋸歯はほとんどない。
茎葉は小さく、まばらにつき、先がやや尖る線状披針形になる。
枝先に緑白色の半球形頭花を花柄の先に下向きに1個ずつつける。
頭花の基部に大きな苞葉がつく。
総苞は長さ6~8㎜。総苞片は5列に並び、外片は内片より短くそり返る。
総苞は長さ6~8㎜の総苞片はほぼ5列につき、総苞外片は緑色。
中片と内片は長楕円形で、先はややまるい。内片は白っぽくなって緑白色。
まわりは雌花で内側に両性花がある。花期は6〜10月。
似た花にヒメガンクビソウがあるが、頭花が4mmと小さい。
頭花は、筒状~鐘状、直径約5㎜。花柄は長さ1~5㎝。
コヤブタバコも花が緑白色、花の大きさもほとんど同じである。
基部の総苞片が長く苞葉も大きい。又、よく分枝し長い枝を横に伸ばす。
ガンクビソウは別名、キバナガンクビソウともいい、花が黄色で、小型。
茎がよく分枝する。オオガンクビソウは花が黄色で大きく、直径25~35㎜。

『神奈川県植物誌2018』電子版;1626-1627頁 神奈川県植物誌調査会編
(1)サジガンクビソウ
Carpesium glossophyllum Maxim. in Bull. Acad. Imp. Sci. St.Petersb.,
19(5): 475-477 (1874) の基準産地の一部は横浜付近,横須賀付近
多年草.根生葉は平開しロゼット状,長さ 9~15cm,幅 2~4cm.
茎は高さ 25~50cm,下部には密にやや上向する毛がある.枝は少数.
頭花は長さ 6~20cm の太い柄がある.総苞は長さ 6~8mm,幅 8~15mm.
総苞片は 5 列内外で,外片は先端が反曲して緑色.
本州,四国,九州,琉球;朝鮮(済州島)に分布.
シイ・カシ帯~ブナ帯下部の乾いた林に生える.県内では丘陵地~山地に普通.
(2)ヒメガンクビソウ Carpesium rosulatum Miq.
 サジガンクビソウに似ているがより小型で枝別れが多く,
頭花は長さ 1~5cm 位の細い柄があり小型で,根生葉には深い鋸歯がある.
茎の毛はややまばらで開出する.
本州(関東地方以西),四国,九州;朝鮮(済州島)に分布.
シイ・カシ帯~ブナ帯下部の乾いた,表土の浅い林に生え,特にモミ林に多い.

「令和陸年(皇紀2684年)7月15日、記」
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